言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

セミナー?

2015-02-18 10:10:13 | スキルアップ

こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促経営コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。


昨日は曇りがちたまに小雨、それに風花と、冷たい一日でした。
今日も朝から曇っていて、晴れる気配はありません。
今日も一日このような曇天が続くようです。
最高気温も今日は4℃ほどと、まったく真冬ですね。
2月のこのころはいつも寒くって、ねえ。


さて、本題です。

先日太田商工会議所での相談支援で伺ったあるお店では、2時間ほどセミナー形式で相談に乗らせていただきました。

そこは数店舗あるお店で、そのときは各店舗の店長や販促の担当者の方が集まっていまして。

伺う前にはそのようなことは考えていなくて、いつものように社長とその他数人というようなことだと思って伺ったのですが、案内されたところは大きめの会議室で、なんとそこには10数人の方が既に座っていまして、ビックリ。

そうなんです。

セミナーを行う時の様だったんですね、まるで。

わたしと太田商工会議所の担当の方が部屋に入ると、全員起立で、「おはようございます」と。

照れながらわたしも挨拶して、一番前に用意されていた席に着きました。


そこで行われたのは、各店が独自で作っている個別ビラや営業用の販促ツールそれぞれの改善点の指摘でした。

ひとつひとつ持ち込まれたデータをプロジェクターで投影し、目につく改善点を指摘していきました。

それがほぼ2時間。

まったくセミナーでしたね。


ということは、こういったセミナーもありなんじゃないのかなあって、思ったんですね。

いつも行うセミナーは実例に沿っての話ですが、基本的にはわたしの持論を話すことに費やされて、実際どのように生かされていくのかは分からないのです。

しかし、その日に行われたセミナー(?)ですと、各自が自分で作ったものなので、どこを改善すればいいのかということがすぐに改善され、実際、その場で担当者がデータを作り直し、こんな感じですかと、というようなところもありましたので、すぐに改善できるという利点がありました。


こういったセミナーを、もし企画される商工団体様や流通業様などがいらっしゃったらぜひご相談ください。

ハウツーやマーケティングを論じるのではなくて、実例をその場で修正してくという実利的なセミナーが実現できます。


自分で企画してもいいのですが、何分にも機械音痴で、データの取り込みやプロジェクターとかそんなスイッチングの仕方がまったく分からないので、また自分でそんなことをしていると、実例の改善点の指摘数が少なくなってしまいますので。



さて、連載中の『見本のような不振店の逆襲』、第18回目ですが、今日が最終回です。
それではどうぞ。



「そんなもん、ですよ。働いている人たちが笑顔になると、何だか店全体が明るく感じるもんです。不思議ですが」

「すぐにはできないが、徐々にやってみるか」

「飯田さん、すぐにやらないとダメですよ。できたらこれからすぐにでも。明日からと思っていると、明日になってみると今日は忙しいから、明日からでいいやって、ついつい先延ばしになって、いつの間にか忘れていくんです。これからすぐにやってください」

「………分かった」

「もう一度言いますね。バイパスができて、お客様が少なくなったというのは、それはしょうがないことです。それがいやだったら、こちらの店もバイパス沿いに出店すればいいんです。それでお客様が昔のように戻れば、それはそれでいいわけですけど、それじゃこの店は、道に依存しているだけの店だってことじゃないですか。味とかこの店がいいからお客様が来てくれるということじゃなくて」

「そんなこと、まともに言われたこともなかったし、考えたこともなかったなあ。考えてみるとその通りだ。道を通る人が多かったから、たまたまお昼頃通る人たちが寄ってくれていただけだってこと…………なんだな、ほとんどは」

「そうです、極端なことを言えば」

「話し変わるけど、………本田さん、あんた、嫌われるだろ」

その飯田の口調には優しさがこもっていた。

本田もそれを感じて、ほほえんだ。

「あ、いやなこと言いますね。でもその通りです。冷たくいやなことを平気で言ってしまいますから………」

「そう思うよ、実際。俺も殴ってやろうか、この野郎ってーーー」

「おお、こわっ! 勘弁してください、僕、喧嘩はからきし弱くて………」

「でも言われてみるとその通りだよな。うん、その通りだ」

「分かっていただいて、良かったです」

「ありがとう」

「いえ、お礼はこれからです。今日はこれで帰ってひとつだけプランを持ってまた来ます」

「そうか、やってくれるか」

「ええもちろん。でもしんどいですねえ、これからこの店を立て直すにはーーー」

「やっぱりなあ………」

「ええ、でも大丈夫ですよ、飯田さんさえその気になってくれれば、半分は達成したも同様ですから」

「そうか!」

飯田の顔が一瞬だが、輝いた。

「ええでもまだたった半分だけです。これからの半分の方がよほどきついでしょうね。でも頑張りましょう。きっと良くなりますから。というよりも、きっと良くなると信じて、私の提案をまずひとつずつひとつずつ実践していきましょう」

「よろしく頼むよ」

「こちらこそ。そのときは弾んでくださいね、コンサル料」

「え、いくら?」

「この店がつぶれるぐらい、いただきます」

「勘弁してくれよぉ~」



本田は1週間後、あるひとつの提案をした。

それはもちろん味と素材のことだ。



まだまだ道半ば。

苦しい経営が続いているが、1週間前とはちょっとだけ良くなったのは、店が何となく明るくなったことだ。


                              
                           おわり




それでは、また明日。

今日も一日、『スマイル!』で、がんばろう!


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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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