こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。
外は曇っていまして、雨もやがて降ってきそうな空です。
その分ちょっと冷たいですしね。
昨日もはっきりしない天候で、薄曇りがちな空模様でしたね。
それでは、本題です。
今有名な大型家具店が、トップ人事でもめていますね。
言い分を聞いていると、それぞれ思うところは素晴らしいところがあります。
父親である会長の時代は確かに、富裕層に一生ものの家具を、単品ではなく一戸分取り揃えていただくという販売方法のために会員制を取り、お客様ひとり一人に担当者がつききりでアドバイスをしながら購入していただくという方法。
これってわたしが昔、アメリカ研修で見た、ベッドの大型専門店でもそのようにしていた記憶があります。
ちなみにそのアメリカ研修で、一番これはいいなと思ったのがトイザラスでしたね。
話はそれましたが、今までと言っても20世紀はそれでも良かったのでしょうが、果たして富裕層にセット販売してきた“一生もの”の家具を、さらに富裕層にのみ販売していこうといっても、その富裕層には限りがあり、さらに買い足そうとする場合、かつて購入した“一生もの”の家具はいったいどうなるのでしょうか?
廃棄しろと?
何か矛盾していますよね。
もっと会員顧客に購入してほしいけど、会員はもうあまり購入する必要はないわけですよね。
既に“一生もの”の家具をたくさん購入しているのですから。
この矛盾を解決しない限り、今までの会員組織販売は破綻していくだけではないでしょうか。
会員を組織して販売するという方法はある意味とても堅実な企業経営とも言えます。
しかしそれを大型店のチェーン店組織で果たして成り立っていくのかというと、それも高級路線で、となると、今の店舗運営そのものでは無理があるのではないかと、わたしは感じています。
大型チェーン店で会員システムと言うとすぐに思い浮かぶのは、コストコですよね。
コストコの商品は基本的に消費材です。
今日買って今日のうちに消費してしまうものさえあります。
だからまた同じ商品でも会員は買ってくれるという確約があるのですが、一度購入してしまったら二度と必要のない耐久消費財。
この矛盾を解決しない限り、ちょっと元に戻そうという販売方法には無理がありますね。
それよりもやはり、お店を開放して、もっと違ったそうにも販売を広げるという方法をとった方が企業は発展しながらのこっていけるのではないでしょうか。
会員制の過去に戻るためには、今のようにお店を大型チェーン店化しては無理があるのではないでしょうか。
小型店で、それぞれの“都市”で根を張っていくというやり方なら存続していけるとは思います。
まあこれは浅薄なわたしが今思ったことですので、もっと突き詰めて考えていく必要もあると思いますが。
しかし老舗と言われて今まで残ってきている企業を見ると、そこには絶え間のない改革を行ってきています。
果たしてーーー?
さて、ここからは、今日はもう連載4回目になります『ある商店街の小さな一歩』です。
どうぞ。
「はじめまして。本田です」
商店街に近いファミリーレストランで待ち合わせて、田島は本田に会った。
そして自分たちの置かれている立場を説明した。
「だいたいどこも似たり寄ったりですね」
本田はにべもなく答えた。田島は、やはり駄目かと、少しばかり落胆した。
「特別にその商店街のいわゆる“売り”がないところはどこでも、同じような状況です」
本田はさらに話を進めていった。
「まあ都内の商店街はまだ何とか駅前の立地が生かされていますが、逆に地方では駅前と言ったって、電車を利用して職場にいくという人が少なくなってきているので、駅前立地は逆にネックになってきていますね。こちらなんかもその通りですよね」
そんな分析などはいらない。
分析よりも今、これから商店街をどうしようかという問題なんだ、と田島は内心腹が立ってきた。
田島の顔つきがだんだんと悪くなるのを見ながら、本田は続けた。
「まあ郊外にファミリーが移り住む傾向が顕著になってきたことも、今の中心商店街の不振の一因ではありますね」
そんなことはとっくに分ってるんだよ。
「おまけに車社会の発達で、公共交通の利用が少なくなり、だんだんと路線も縮小されて、商店街へお客が来にくくなったという物理的なこともありますしね」
ああその通りだよ、あんた。
田島の不満そうな顔を見て本田は少し微笑んだ。
「田島さん。そんな講釈はいらないって顔、されてますね」
「………」
「図星でしょ」
本田はさらに微笑んで、田島に突っ込んだ。
田島は本田のその屈託のない微笑みに、さらにムカムカとしてきた。
続く
それでは、また明日。
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