こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。
晴れているのか曇っているのか判然とはしない空。
空気は今年一番、“あっ、たかいんだからぁ~♪”。
昨日は西日本で春一番が吹いたというニュースが夕方ありました。
北陸で気温が15℃以上もあり、こちらよりも5℃も温かかったようです。
さて、本題です。
わたしはこのブログで呼びかける際には必ず“みなさん”ではなくて、「あなた」というようにしています。
これはあえて意識してやっています。
それは、“みなさん”と呼びかけるのと、「あなた」と呼びかけるのとは大きく違いがあるからです。
“みなさん”の場合は、どうしても相手が不特定多数になってしまい、焦点がぼやけるとでも言いますか。
それに対して「あなた」と呼びかける場合は、これは日常の暮らしの中でも同じですが、目の前の特定の、それもたった一人に向かって呼びかけています。
ですから「あなた」と呼びかけた場合の「あなた」は、これを読んでいるたった一人の「あなた」であります。
そして、わたしが「あなた」と呼びかける場合に、さらに頭の中に浮かべている人物が数人います。
その人に向かって呼びかけ、話しているようにすると、イメージが確かなものによりなってくるからです。
ですから、これからも「あなた」と呼びかけた場合は、目の前の、これを今読んでいる「あなた」という実体ですので、もちろん頷いてくれてもいいし、反論してくれてもいいんです。
さて、あなたは、今…………?
今日から、約束していたようにノンフィクション的ノンフィクションシリーズの第2弾を始めます。
タイトルは、『ある商店街の小さな一歩』で、おなじくコンサル本田が登場しますが、主人公の一人ひとりは、もう一人の「あなた」だと思って読んでください。
『ある商店街の小さな一歩』第1回
いつもなら閉じられている店のシャッターが、数年ぶりで開けられた。
そこに入っていったのは、満天通り商店街で青果店を営んでいる大艸と、理事長であり精肉店を営んでいる田島、それに役員で鮮魚店を営んでいる増野、そして同じく役員で雑貨店の村上の4人の商店主たちと、販促コンサルタントの本田だ。
3年ほど前に閉店した大衆食堂だ。
閉じられたまま3年も経っているので、中はもちろんほこりがたくさん積もっていると思いきや、暗い店内のテーブルやカウンター、椅子などの上には、うっすらとあるかなしかのほこりが積もっているだけだった。
「清さんは律儀な人だったから、閉めていても1年に一回は掃除していたんだな」
増野が言った。
「ああ、ここを閉めた日は最後は涙を流して、ひとつひとつ触りながらお礼を言ってたっけ」
大艸が言った。
「でも、去年倒れちゃったからなあ。それまでは何とか再開したいって、いろいろがんばっていたけどなあ」
村上が言った。
「ここを使わせてくれって奥さんに言ったら、びっくりしてうれしがってたよ」
満天通り商店街の現理事長でもある田島が言った。
「みなさんそれぞれ、歴史がありますから。閉店したからって、なかなか店を手放すことはできないですよね」
本田が最後に言った。
「それじゃ、まあちょっと調理場を見せてもらおうか」と、田島を先頭に調理場の方へ進んだ。
電気は切ってあるので、それぞれ懐中電灯を点けて奥へと入っていった。
田島が調理場の隅から隅へと懐中電灯を移動させながら照らしていった。
きれいに片付いていた。
ステンレスの調理台の上には、大きさの違う寸胴が3つ伏せられている。
鍋や釜類もきちんとその場所におさめられ、まるで次に使われる時を待っているようにそれぞれの場所にあった。
「すぐにでも使えそうですね」
本田が言った。
「ああ、明日からって言ってもできそうだな、これなら」
田島が言った。
「大丈夫だ、これなら。いつでもOKだ」
大艸が言った。
「じゃあ早速電気とガス、それに水道に連絡して、使えるようにしてもらおう」
田島が言ったのを汐に、5人は外に出た。
これから始まる新満天通り商店街の第一歩が、これだと確信しながら。
続く
それでは、また明日。
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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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