言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

異動の季節

2015-02-27 08:14:05 | 販売促進コンサルタントの日記

こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。


昨日はほぼ日中いっぱいは雨でしたが、あまり勢いはなく、しとしとという感じでした。
でも濡れてくれて良かったものはたくさんあります。

恵みの雨とでも言いますか。
良かった、良かった。

今日は一転、けっこう晴れていますが、雨が上がるにつれて昨夜から北風が強く吹くようになってきましたので、晴れてはいても、けっこう寒いんでしょうね。


さて、本題です。

一昨日朝早く、玄関のピンポ~んが鳴りました。
お、宅配便かなと思いましたが、見ると、取引のある信用金庫の担当の方でした。

で、本人が転勤になるので、新しい担当者を紹介がてら挨拶に来た、ということでした。


ああ、そんな季節なんですね。

そうか、異動かあ。

なんて、思いながら、自分の勤めていた時を思いましたが、もちろん小さな広告代理店兼プロダクションでしたので、そのような異動というのはありませんでした。


しかし、二度ほど小さな拠点を他市にも作ったことがあったので、その都度所長のような形で、異動していったことがあります。


さらに、一番の異動と言えば、1年間クライアント企業に出向したことがあります。

クライアント先がきちんとした販促部をつくりたいということで、その指導での出向でした。


そこは流通業で、折しも多店舗展開しようというときで、担当者とともにわたしも売場に立ったり、各店を回ったり、そして肝心のイベントの企画や店舗でのPOP指導など、1年間いろいろ支援しましたが、それ以上にわたし自身もすごく勉強になりました。


ということで、異動というのはひとつつの大きなチャンスです。


中には左遷だなどと嘆く輩もいますが、どこに行ったって、そこで与えられる以上の仕事を率先して仕事をすれば、その会社では報われなくても、いつかその苦労が実を結びますので、どこに自分がおかれても、腐ったら自分で負けです。


やってやろうじゃないの。ね、



それでは、『ある商店街の小さな一歩』第5回目です。
どうぞ。



「本田さん。その通りだよ、何もかも。そんなこと、あんたに言われなくたって分かってる!」

田島の怒りにも本田は軽くいなすように言った。

「じゃあそこまで分ってるのなら、どうして今まで指をくわえてみてきたんですか?」

「いろいろやったよ。イベントをやったり、店の名物を載せたイラストマップを作ったり」

「フ~ん。そうですか。それで効果はあったんですか」

「ああそのときはそれなりにあったさ」

「でもすぐにシュン、と」

本田はもはや田島をからかっているように見えた。

「ああ。効果はほんのちょっとだった」

本田は、それをきくと腕を組み、微笑みを顔に張りつかせたまま、田島をじっと見つめた。

見つめられている田島は見るに耐えずにうつむいてしまった。



「田島さん」

本田の声が頭の上から聞こえた。

「田島さん。上っ面ばっかり繕っても、しょせんその場限りですよね」

「うん?」

「今までやったことって、お金を捨てたようなものじゃないですか。
もちろん市とか県の補助金がほとんどでしょうけど」

「ああ。まあ商店街の予算だけじゃ、何をやっても知れてるからな」

「そんな補助金で何かやろうって思うことから考え直さないと、商店街は再生できないですよ、はっきり言って」

「え?」

「だって今まで聞いたところからすると、自助努力というようなこと、全然やっていないように見受けましたけど」

「そりゃあ、自分たちでも何とかなれば、やったさ。でももうそれ以上の危機的状況なんだよ。自助努力の範囲を超えてしまってるだよ」

「今は。ね」

「ああ、もう今はっ!」

「だから僕に話を聴いてほしいと」

「その通りだ。しかしあんたの今までの話なら、もうどうしようもないって聞こえる」

「そうでしょうね。もうどうしようもない」

「じゃあ、無駄だってわけだ、今日の話は」

本田はまだ微笑みを崩さずに言った。

「そんなことないですよ。それが分ったってことだけでもすごい収穫じゃないですか」

「?」

いったいどういうことだ。


                  続く




それでは、また明日。

今日も一日、『スマイル!』で、がんばろう!


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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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