こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。
昨日は温かかったですね。
前橋も最高気温は19℃ぐらいあったそうです。
しかし今日はまた10℃前後と、春のはじめに逆戻り。
そうこうしながら春は長けていき、初夏を迎え、暑い夏になるんですね。
今朝も風が強くなっています。
昨日も風が強かったのですが、違うのはその方向。
今朝は北風、昨日は南西の風。
頬にあたる感覚がまるで違いますね。
さて、本題です。
先日、飲食店をやっている友人から電話がありまして、「ランチパスポート」に掲載しませんかという勧誘を受けたそうです。
で、載せた方がいいのかどうか、ちょっと意見を聞きたいということで、わたしはやめた方がいいと言いました。
これもいっときブームになったグルーポンなどの限定半額クーポンと同じで、新規客を集めるためにお試しでランチなどを半額とかで、一定人数分提供するというものとほぼ同様のスタイルをしています。
違うところは、お客様がそのランチパスポートという小冊子を購入しなければならないところです。
いずれにしても新規客の集客目的に考え出されたものですが、いかんせんそれを考え出したのは、それを仲介して手数料を稼ぐというれっきとした一つのビジネスモデルとしてのアイデアです。
ですので、儲けるのはただそれを案出した会社と、半額で食事をしたお客様だけであって、一番の提供者であるお店側は赤字とか赤字に近いものでしかありません。
その赤字は、新規客が二度三度と利用していただければ、何とかいずれ黒字に転換していくという、先の知れない、あてもないものでしかないわけです。
そのように集客したお客様が二度三度利用してくれるかという保証は全然ないわけで、さらにそうしたシステムを利用するお客様のほとんどは、そのシステムを採用しているお店ばかりを回る、いわばバーゲンハンターに近い人たちばかりです。
赤字を本当に埋めてくれるのは誰ですか?
それはいつも目にかけてくれている常連客のみなさんですよね。
常連客が積んでくれた利益で、バーゲンハンターにサービスしているようなものなんですよ、結局。
あ~あ、ですよね。
それならなゼもっと常連客のみなさんにサービスしないんでしょうか?
その方がよほどお店のためにもなるし、もちろん常連客のみなさんのためにもなりますよね。
もちろんそのランチパスポートに参加するなとは言いません。
それだって一つのビジネスとしてやっている企業もあるし、喜んで参加して、お客様が増えた(いっときだけでも)と喜んでいるお店だって、もしかしたら探せばあるかもしれませんし、お客様を喜ばせている面や、そしてその街のちょっとした活性化にもしかしたらつながっているかもしれませんから。
でも、はっきり言いますと、きちんと営業しているお店にはそういったものは不要ではないかと私は考えています。
後刻その方から電話があり、やはりやめましたということでした。
よかった。
それでは連載中の『あり商店街の小さな一歩』第11回目です。
どうぞ。
本田が重い口を開いた。
「田島さん、はっきり言って、私にはこれといった起爆剤になることをアドバイスできるかどうか自信がありませんし、そういったアイデアを出す気もありません。感じたこと、そうして、これならできるだろうということを考えてきますが、あまり期待しないでください。変に期待されると、出した企画がなあ~んだと言うことにもなりかねないほど、まったく当たり前のご提案になるじゃないかなと今から思っています」
「そんなことだろうと思ったよ。しかし一度こちらも頼んだわけだから、一応考えられるものは出してほしい。今はどんなことでも参考になるはずだ」
「それでよろしいでしょうか。それでご承知いただけるのなら、この仕事を引き受けさせていただきます」
「しかし、悪いが今はまだ私の一存じゃお答えできない。理事会に諮ってみてから返事しますよ」
「その方がいいですよね」
本田に満天通り商店街理事長の田島から連絡があったのは、その3日後だった。
本田はその前、満天通り商店街を訪問した翌日から他の商店街の成功事例をまず調べた。
しかし成功事例をみてみると、まだそれほど空き店舗が目立つ前から全員一致で事に当たり、盛り返している例が多く、満天通り商店街のように、廃業寸前、限界商店街に近い状況からの再生例は見あたらなかった。
本田は怖くなった。
本当に自分でやれるのだろうか。
今までは個店の再生ばかりで、商店街という、何か得体の知れない大きなものに取り組んだ経験がなかった。
商店街といえば、まだ広告会社に勤めていたときに、イベントの企画や手伝いをやったことがあるだけだった。
そのときは正直、外側からのバックアップで、成功しても不首尾に終わっても、直接その影響があるわけではなかった。
しかし今回はまったく違う。
もしかしたら、自分の仕事生命が絶たれてしまう失敗例になりかねない。
だからやる限りは成功しなければならない。
いや成功しないまでも、さらに悪化させないで現状維持程度までなら許されるだろうが、それさえむずかしい状況だった。
つづく
それでは、また明日。
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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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