こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。
今日も薄曇り。いや昨日より、は晴れの部分が多いかな。
春霞がかかったという形容がぴったりの、朝から暖かさを感じさせる春日和です。
というところで、例の花粉クンも一緒に大量発生。
空気清浄機をかけているところだけ、何とか快適に。
温かい日中に出しておいた観葉植物を部屋の中に取り込んだとたんに、敏感な娘がくしゃみ連発。
いやはや………。
さて、本題です。
世の中には情報が溢れています。
インターネット、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、口コミ………。
しかし同じ情報なのに、それを人は自分のものとして受け取るときに、どうして違ってくるのでしょうか。
恩田陸さんの小説「象と耳鳴り
「同じ街を歩いていても、年齢や職業や趣味が違えば、見ているところ、歩くところもまったくちがう」
あ、そうなんですよね。
言ってみれば、その人の個性によって、また考えていること、生活に違いなどによって、同じ単一の情報でも、違うものになってしまうんですね。
わたしなどが行うアドバイスもそうですね。
同じアドバイスでも、まったく逆にとってしまう人もいます。
またユーモアをこめて言っても、ユーモアととられないで、皮肉ととる方もいます。
難しいですね。
それではそういった情報の取り方の違いからくる齟齬を、できるだけなくすにはどうしたらいいでしょうか。
それはもうたくさん話し合う以外にないですね。
そうすることによってお互いの基本的な立場、立ち位置が理解できたところで、その情報のやりとりをするぐらいに持っていかなければ、なかなか“阿吽の呼吸”での理解は難しいと思います。
長年一緒に暮らしてきている夫婦の仲だって、同じ情報を同じように受け取っても、それを発信するときには違ったものになっているんですから。
さて、そろそろ終わりに近い『ある商店街の小さな一歩』は第23回目です。
それではどうぞ。
新理事長や他の役員が決定し、方針が決まったところで時間も相当使ったので、閉会になった。
次回の会合にも本田と前理事長の田島やその他前理事たちは、オブザーバーとしてしばらく出席することになった。
本田は企画や販促のアドバイザーとして、その他は議事進行やその他運営についてその都度アドバイスすることになっていた。
その日は時刻も、すでに夜中に近かったので、お開きになった。
翌日、田島から本田に電話があった。
「本田さん、昨日は、というか、今日は遅くまでありがとうございました」
「いえ、だいたい私が目論んでいた方向になんだか踏み出していくような気がして、ちょっとうれしいですね。少し興奮してよく眠れなかったです」
「はは、自分で爆弾を投げこんでおいて。よく言いますよ」
「いや、あ、まあそうか。そういうことになりますかね」
「ったく。こんなときは関西弁では、ようやりまんなあ、ほんま、とでも感心するところですかね」
「まいりました。田島さん、朝から厭味ですか」
「いえ、滅相もない。それで、昨日のお礼といえば聞こえはいいですが、ちょっと今晩は飲みませんか。おごりますから」
お酒の誘いだけではなさそうだ、と本田は思った。
田島の口調の裏には何かあるな、と電話口で感じた。
「わかりました。それじゃ遠慮なくごちそうになります」
つづく
それでは、また明日。
今日も一日、『スマイル!』で、がんばろう!
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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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