こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。
薄曇りという状況で朝が開けました。
予報では最高気温が17℃ぐらいまで上昇ということですが、朝仕事での水は真冬の冷たさを感じさせます。
外に出たら、それほど強くない風も冷たくて、思わず首を縮める始末。
夕方からもしかしたら雨にもなるかも………。
さて、本題です。
わたしはよく、競合店のMRはえてして得るものはない、競合店のMRをする時間があったら、もっと自分の店のためにしっかりとする時間をとった方がいいと言っています。
しかしMRをまったくするなとは言いません。
MRをしていいこともあります。
それは競合店ではなく、まったく業態の違う店を見ることです。
雑貨店であれば、飲食店を見るとか、似ていますがファッション店を見るとか、自分のお店で販売していない商品を扱っているお店を見るのは、とてもいいことだと思います。
そしてもうひとつは、もちろんなんですが、繁盛店を見るということですよね。
その繁盛店の繁盛の素はいったいどこから来ているのかを、自分なりに判断するのです。
もちろん聞くことができれば、聞いてもいいと思いますが、聞いたことをそのまま自分の店に取り入れようと思うと失敗します。
経営者が考えている繁盛のもとと、お客様が思っている繁盛の原因は違っていることもあるからです。
いちばん良いのはそのお店に来ているお客様に、「なぜこのお店の来ているのか」を聞くことではないでしょうか。
もしかしたらそのお客様の答えと経営者が思っていることとは違う場合も結構あるはずですから。
そうして総合的に繁盛の秘密を判断し、さらにはその中から自分のお店にも導入した方がいいというものがあれば、導入してみたらいいのではないでしょうか。
しかしあの繁盛店で成功しているシステムだからこちらでも成功するということは、はっきり言ってほとんどありません。
たいていの成功法則はそのお店にだけ通用することが多いのです。
鵜呑みにはしないで、自分なりに、自分のお店の特徴と合わせて、さらにパワーアップできるのかじっくりと検討してからでも遅くはないでしょうね。
次に、連載中の「ある商店街の小さな一歩」第22回目です。
それではどうぞ。
「なんだか、私が新しい理事長になりたくって発言したように思われそうですが、決してそんなことはありません」
と米田新理事長が話し始めた。
「でも、私はやはりこの商店街で生まれ育って、みんなが繁盛しているところもつぶさに見てきました。その頃の人出と言ったらもう、年末なんか、今のアメ横と同じようなにぎわいがありました。でも、………今あの頃のことを思うと、ほんとにあったのか、なんて思うこともあります。あの頃のことは夢だったんだろうなって。寂しいですけど」
会場はたまにあちこちから出る咳の声以外、声が聞こえなくなった。
「でもこれは現実です。あの頃のことを知ってる人ほど、今これは現実ではない、と思っている人が多いのではないでしょうか。まず、一番に認識してほしいのは、この現状が現実だということです。この閑散としたゴーストタウンなんて言われることもある街が現実なんです。ほんとはそんなこと思いたくないでしょう、みなさん。私だって、そんなこと言う人に、違うって大きな声で叫びたいけど、実際そうなんだから、仕方ないですよね。もう私だって、ここから離れていこうとは思いませんが、私らの代で終わろうと最近じゃ考えていたし、主人とも話してました」
米田新理事長はここで話しやめ、視線を天井に向けた。
なんだか本田には、その目に悔し涙があったように思った。
「でも、今日、ここにいる本田さんの話を聞いているうちに、むらむらと血が頭に上り、腹が立ってきました。なんてこと言う奴なんだ、って。ごめんなさいね、本田さん」
米田新理事長は、本田のほうを見てちょっと頭を下げた。
本田は微笑でそれに応えた。
「でも本田さんの言ってることは全部ほんとなんだから、怒るのもどうかなって。それよりももう一度この満天通り商店街を復活させなけりゃ、死んでも死に切れないなってまで思うようになりました」
「そうだ!」という声が場内から上がった。
本田がその声を方を見ると、それはさっき帰ろうとした村上さんだった。
「そうでしょ! みなさんもそう思うでしょ! やりましょうよ。満天通り商店街の商人は死なないんだって、この街のみんなに見せてやりましょうよ」
「賛成!」
大勢の声が米田新理事長を取り巻いた。
本田はそれを見ながら、ここが出発点だなと、冷静に感じていた。
しかし本当はこれからがたいへんなんだ。
つづく
それでは、また明日。
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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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