言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

のこぎり商い?

2015-03-27 08:13:41 | 生き残るということ

こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。


昨日はほぼ快晴でしたが、風は相変わらずに強くて、それも北からの風なので、寒かったですね。
だから気温のわりには寒い1日でした。

でもその冬の寒さも昨日までで、今日は、予報では前橋でも20℃ぐらいまで気温が上がるということで、それはそれでいいんですけど、それに伴って例の花粉も一気に押し寄せてきそう。

近所のさくらの蕾もちょっと色づいてきているので、来週には開花しそうな気配。
今日からの温かい気温で一気に行くんでしょうね。


さて、本題です。


昨日テレビの特番で、博学を競うクイズ番組をやっていました。

その中で出てきたのが近江商人のクイズで、近江商人は「三方良し」の商いということで、商売の鉄則を早くから行っていたということで有名ですが、もうひとつ昨日出て来たのが、この「のこぎり商売」という言葉です。

これは地域の商品を遠くまで持っていって販売し、帰るときにはその地の商品を持ち、その帰る途中、または近江地域で販売していたという、往復の商売を行っていたので有名になったということでした。

いわゆるロスがないわけですね。


現在でも上手な運送業者はそのようにして、帰りにも空っぽにならないように、現地業者と提携するなどして工夫しているところもあります。


また競合他社の商品も同じ便に載せて輸送し、そのコストをおさえているというコラボも既にたくさん行われています。

このように、いかに行きも帰りも空っぽにならないような工夫は、他の商いでも考えられるところです。

そうすることでお客様に迷惑を書けないでコストダウンを図れるというメリットもあるわけで、こういったやり方はさらに進めていくべきではないでしょうか。


あなたの商いでそうしたコストダウンは図れませんか?

競合店同士でも、お互いのメリットを見出せれば、それは可能ですよね。

たとえば、そのお店の業種にふさわしいイベントを共同で行い、その業種そのものを大いにもり立てるということもできますよね。



次は連載中の『人妻弁当』の第5回目です。
ここからどうぞ。


その帰り、そのサラリーマンはまた店に寄った。

朝と同じように喜久代さんが応対した。

「あ、お帰りなさい! ちゃんと仕事してきた?」

「あ、え、まあ」

「あらごめんなさいね、つい自分の子どもみたいなこと言っちゃって」

「うれしいですよ、今そんなこと言ってくれる人いませんから」

「あら彼女いないの?」

「うん………」

「おや、いそうじゃない? 照れちゃって、このぉ~」

「やめてよ、おばさん。恥ずかしいよ」

「ごめんごめん。あ、ええと風呂敷とお弁当箱に分かるように名前か同じ印を付けてくれます?明日からそれを目印にセットしておきますから。お箸はどうする? 明日は自分のを持ってくる?」

「あ、ないから今日使ったので」

「うちのお箸は悪いけどみんな同じものね。だから誰が使ったのか分からないけど、いい?あ、でもちゃんと洗ってますから、それは心配ないしね」

「はい、それでいいです」

「わかりました、と。あと何か言ってなかったかしらね?」

「休みは日曜日? 土日ですか? 祭日なんかは?」

「あ、そうそう、休みねえ。へへん、ちょっと威張らしてね。うちは休みなし、なの。ほら日曜日でも仕事する人はいるし、ここに買物に来てくれるお客さんもいるから、けっこうそのときもうちのお弁当売れるのよ、おいしいからねえ、へへ」

「確かに」

「お世辞じゃないわよね」

「本当においしかったですよ」

「そうお? ま、お世辞でもうれしいけどね」

「お世辞じゃないって、おばさん」

「じゃまあ正直に取っとくわ。ということで、休みなしなの、うちは。あんたは?」

「あ、ぼくは土日、祝って休みだから、他の日は必ず作ってください。でもいらないときは?」

「ああ前の日に言ってくれれば作りません。当日でも、できる限りは対処するわ。それがうちの店のモットーよ」

「へえ、今どき珍しいですね」


                    つづく


それでは、また明日。

今日も一日、『スマイル!』で、がんばろう!


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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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