こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。
昨日はいろいろ多忙で、このブログのアップが夕方になってしまいましたが、今日はまた平常通り朝のアップになります。
わが家の前の土手のさくらも3分から5分咲きりになり、やっと彩りが出てきました。
昨日なかった北風が、今日はあります。
ですから、気温のわりにはちょっと冷んやりとしています。
さて、本題です。
東京では昨日、一昨日と、満開に近いさくらの下での宴会が盛んだったようですね。
そのようなニュース映像も特集で流れていました。
今年の特徴は何といっても外国人、それも世界各国の人々がさくらのお花見ーーというよりかは宴会、ですかーーにやってきているということだそうです。
日本への外国からの旅行者が増えているところに持ってきて、日本文化が世界中に発信されたおかげで、その面白い風習まで紹介され、お祭り好きの人たちがそれに乗ったということですかね。
お花見という習慣そのものが珍しいらしくて、それに宴会が伴うということ自体が面白がられているようです。
我々ならまったく普通のことと思っていることが、それを知らない人たちには奇異に映り、さらには面白がられる、という現象は、お花見宴会に限ったことではありません。
もしかしたらそういった習慣や風習、さらには食べ物など、自分たちではまったく普通だと思っているものも、もしかしたら他人、他国の人から見れば面白いものに見えるかもしれませんね。
その情報を発信すれば、面白がってくれる人も現れるのではないでしょうか。
しかし自分たちでは普通のこことと思っているものが他人には奇異に映ると言われても、その中にどっぷり浸かっている人たちでは見出せません。
それにではどうするか?
その中に他人を入れてみるということですね。
観光振興でも、商店街の振興でも、今言われていることは、3つの部外者を入れてみるといいということです。
その3つとは、よそ者、若者、そしてばか者です。
よそ者には、その風習や習慣が奇異に映り、今までにないことを若者がやりたがり、それを真に受けて調子よく始めるばか者。
企業でもそうですが、マンネリを打破するには、その3つの部外者を入れてみるのが一番ですね。
さて次は、連載中の『人妻弁当』、今日はもう8回目です。
それではどうぞ。
このお弁当屋さんの正式な名称は、『かあさんの台所』という。
本田の提案で作られたが、ネーミングは参加した女性たちからの提案で決めた。
最初は、かっこ良く「キッチン何とか」というような名前がたくさん挙げられたが、何となくしっくり来ないねえという、実際に店を運営する人たちの意見が多く、お母さんたちが自宅の台所で作るようなお弁当屋さんを目指すんだから、そのままの名前の方がいいんじゃないのという意見が採用された。
でも結果的にこのネーミングが評判を呼び、さらには『人妻弁当』などという別名までつけられることになったのは、先見の明があったのだろう。
また運営方法なども本田の提案を骨子に、お母さんたちが自分たちで肉付けしていった。
そして運営途中で欠点が見つかったらその場でみんなで話し合い、すぐに直していこうということも、お客さんたちから支持を受ける要因にもなった。
しかし最初この「母さんの台所」を始めようと集まったのは、男たちだったのだ。
それはこの物語とは別のところで述べているので、詳しくは述べないが、ざっとあらすじをたどってみよう。
それは、あの満天通り商店街の総会が、みんなの予想外の、本田にとっては予想通りの展開となった直後から始まった。
例の総会が波乱のうちに終わってから1週間後のことだった。
本田は旧役員からまた呼ばれていった。
名目はお疲れさん会を開きたいということだったが、あの総会のことを考えると、もしかしたら吊るし上げに逢うのではないかと、半ば以上は恐怖のうちに、おっかなびっくりという感じで訪問したのだ。
しかし、商店街にある居酒屋の予約席に落ち着き、
「まずは本田さんお疲れさんでした。ありがとう」
と言ってビールを差し出された時に本田の危惧はすぐに雲散霧消した。
そのときの四方山話で盛り上がった。
「いや、まあね。ちょっと腹が立ったときもありましたよ、実際のところ」
村上が言った。
「この野郎、勝手なことを、ってね」
「でも本田さんの言う通りなんだよ」
大艸がその後を継いで言った。
「俺たちも、心の中じゃ何となくわかってたんだけどなあ。でも第三者に言われて、なんだかやっと目が覚めたっていうか、覚めさせられたっていうか。自分の心の中を誰かに言ってもらって、ちょっとはほっとした部分もあったし………」
「ああ、その通りだな」
3人も相づちを打った。
そうして会も半ばを過ぎた頃だった。
つづく
それでは、また明日。
今日も一日、『スマイル!』で、がんばろう!
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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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