こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。
昨日は午前中から真冬並みに寒くなりました。
空模様も曇り空の方が晴れ間よりも買っているような状態で一日が過ぎました。
今朝も最低気温が真冬並みになり、冷たいのなんのって。
3月11日。
忘れられない日になっています。
その忘れられない日が昨日から爆弾低気圧の影響で、特に被災地で大荒れです。
本題です。
もうすぐさくらの季節がやってきますね。
そうするとよく新聞や雑誌の掲載やテレビなどで、各地のさくら風景の紹介がいちどきに溢れます。
だいたいそんな時は全体の写真が多くて、たった一本に焦点を当てるというやり方はあまりしてません。
だからそんなときに、自分のお気に入りの全体の中の一本を選んで載せる、紹介するというのも目立つわけです。
お店だって同じじゃないかなあって気がします。
いかにして個店が目立つか、というよりも、個店が焦点になる、焦点があたるか、ということが、アピールポイントだと思うんです。
同業がたくさんある中で、自分のお店にスポットが当たりにはどうすればいいでしょうか?
業界という全体も大切なんですが、その中で、じゃあ自分のお店の売りはこうなんだと、はっきりとアピールできるものを確立させていきたいものですね。
それでは連載中の『ある商店街の小さな一歩」は、第17回目です。
ここからどうぞ。
「この満天通り商店街を、先ほど私が言ったお店とそれらに関連のあるお店以外は、飲食と食べ物専門の町にした方がいいと思うんです」
「何~い?」
「ですから現在消費者にとって不要不急で、はっきり言って、特色のない商品を販売しているお店を営んでいらっしゃるところは、できたら、というよりもぜひとも業種を転換してもらわなければなりません。そういった商品をこの商店街で購入するという選択肢は、すでに消費者のみなさんの中にはないんです。ですからここでしか買えないもの、ここで買った方がいいものを揃えるべきだと思いませんか」
ここまで本田が一気に言うと、まだ会場がざわつき始めた。
「今まで家業として守ってきたみなさんには、すぐには決断できない重大な問題です。おいそれとはできないと思いますが、今変わらなければ、これからはもうこの商店街で生き残っていくことはできません。今みなさんが何とかしようと立ち上がりかけているときだからこそ、逆に言うとチャンスなんです。行政にも掛け合って――あまり行政の援助を受けるのは気が進みませんが、資金的に苦しい場合はしょうがないです。そうした転換資金を支援してもらってもいいんじゃないでしょうか。行政だって、それでうまく成り立っていけば、税金として戻ってくるんですから、援助は惜しまないと思うんですが」
「…………」
「以上が私が考えるこの満天通り商店街の改革プランです。これからはみなさんへのアイデア提案となりますが、聞いてください」
本田は続けた。
「今、満天通り商店街のすべての店を飲食にと言いましたが、そうしたくない場合は、もうひとつ提案があります。それは日本全国の名産品を各個店がひとつの県のものを、たとえば理事長の田島さんの店では青森県の物産を販売するということですね。それぞれの店で受け持つ都道府県を決め、めいめいがひとつの県を担当して販売するんです」
「まったくいったい何を言い出すかと思ったら………、呆れるよまた!」
どこからかそんなつぶやきが聞こえてきた。
本田はそれを無視してさらに言い続けた。
「この◯◯市だって、日本全国の出身者がいるはずです。そうすると、懐かしさで、まず他府県出身者の方たちがこの商店街にやって来る理由ができます。まだどの商店街でもそういったことはやっていないと思いますので、これは話題にもなると思うんです。どうでしょうか。もちろん現状の店ではなく、きちんと自身の店のコンセプトを表明し、自分の店しか扱っていない商品を開発し、新しく店は生まれ変わることが前提ですが。いかがでしょうか」
「ちょっと待ってくれ。それよりも、さっきの話だ。それが大問題だ」
「お店の転換の件ですね」
「ああ、それだよ」
「今変わらなければ、これからいつまで経っても変われないんじゃないでしょうか。今のままじゃじり貧でもう先が見えています。それはみなさんが私なんかよりも切実にお判りじゃないんですか?」
「今さらって感じもある」
「もう意欲もないんですか?」
「何とかしたいなって思うときもあるが、われわれもみんな歳だからな」
「あなた方はいいでしょうね。みなさんいい時代も見てきたんですから。でもあなた方の跡継ぎはどうなるんですか。もうすでにこんな店なら継がなくたっていいやって、サラリーマンになっている方もけっこういらっしゃるじゃないんですか?」
「ああ。俺はそれでいいと思ってる」
「へえ、それでよく理事をやってますね」
本田はまた挑発した。
つくづく、因果な自分に呆れながら。
つづく
それでは、また明日。
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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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