POPは生もの?
こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。
昨夜から雨になったようですね、朝起きたら道が濡れていました。
今は曇り空ですが、また午後になったら雨になるという予報が出ています。
気温もそれなりに温かです。
さて、本題です。
あるスーパーに定期的に行くのですが、その店のPOPにはオープン時から変わらないコピーが相変わらず並んでいます。
その典型がこれです。
もちろん写真を出すとどこか分かっちゃいますので出せませんが、コピーはこうなっています。
『サラダにどうぞ。
トマト
○○○円 』
その他も似たり寄ったり。
もう笑っちゃいますよね。
トマトのコピーに、よりにもよって「サラダに」なんて。
これもトマトだけでも10数種の種類がならんでいて、それぞれに使い道が違うのであれば、そのばかばかしい「サラダに。」も何とか使えますが(にしても、もっと言い方があるはず)、数種類のトマトが陳列されているだけで、すべてに「サラダに。」じゃ、もう笑う以外ないですね。
POPははっきりって生き物です。生ものです。
それが示している生鮮品と同じ仲間なんですよ。
なのに、陳列販売している生鮮品は毎日入れ替わっても、POPは変わらない、というのはPOPに力を入れていない証拠です。
別に売行きが変わるわけじゃないし………、という思いがあるのなら、最初からそのような陳腐なコピーはつけないことです。
POPではない、ただのプライスカードとしての機能だけでいいんじゃないのかなあ。
そんなことを思いながらmy奥さんの買物に付き合いました。
さて、『ある商店街の小さな一歩』第25回、最終回です。
ここからどうぞ。
「何でしょう」
本田が尋ねた。
「うん。ほら本田さんが以前ちょっと話してたことがあったろ? 店同士が集まって、もうひとつお互い扱ってる商品を持ちよることができる店を作るって」
「ああ、はい、あれですね」
「そうなんだ。俺たちちょっと考えてみてさ、本田さんがお弁当屋さんをやったらどうかって言ってくれた時があったろう。今まで自分たちが扱ってきた商品を持ち寄って作るわけだから、まったく新しく店を作るよりも、予算をつぎ込まなくていいんじゃないかって」
「ええ、コラボ弁当屋さん、のことですね」
「そう、そのコラボ弁当!」
「具体的に聞かせてくれないでしょうか」
田島が身を乗り出して言った。
「以前もどこかの講演で話をさせていただいたんですが、空き店舗ーーそれも飲食店を以前にやっていたところをですね、そこをまず借りることですね。みなさんたちだったらみんな知り合いですからそのあたりは簡単ですよね。貸す方も、みなさんだったら安心だということもあるわけですから」
「1軒、心当たりがあるんだ」
増野が言った。
「2年ほど前まで洋食屋をやっていた店なんだけどね。その店の清さんという人が、店やめたくなかったんだけど、倒れちゃったんだよ。本人は治ってからも再開したいようだったけど、やっぱりこのご時世だろ。いったんやめちゃうとね、なかなか」
「その店が空いているんだ」
と田島が言った。
「清さんも愛着があるから、今でもきれいにしてあるんだよ。それでね、こないだ本田さんのこともあって、ちょっと清さんに聞いてみたんだ。そしたら俺たちに貸すんだったら、うれしいって言ってくれてね、それで」
「それで、じゃあやろうよってことで、具体的に進めたいから、本田さんを呼んだわけさ」大艸が後を引き取った。
「清さんもアドバイスぐらいはできるし、自分の名前があるとほら調理師免許が活かせるし、って。もうトントン拍子に話が進んじゃってさあ」
どうだろ、と全員の視線が本田に向いた。
本田も頷いた。
新生満天通り商店街の歴史は、ここから、もしかしたら始まったのではないだろうか。
おわり
いかがだったでしょうか、今回のストーリーは。
よろしければご意見をお聞かせいただければありがたいと思っています。
また次週からこの物語のスピンオフとも言えるストーリーをご紹介します。
お楽しみに。
それでは、また明日。
今日も一日、『スマイル!』で、がんばろう!
セミナーやご相談、コンサルティング、ネーミング、コピーライティングなどのご連絡はこちらまで。
↓
k1948f@nifty.com
までどうぞ。
ご相談は24時間365日いつでも対応しています。
お気軽にメールをください。
▼下記は現在配信中の、無料メールマガジンです。
お店や会社経営のちょっとしたいいヒントがたくさん載っています。
消費者目線のマーケティング
「あっ、そうか! ちょっとした『気づき』が繁盛店に変える」
あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
群馬県前橋市
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.com
E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)
こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。
昨夜から雨になったようですね、朝起きたら道が濡れていました。
今は曇り空ですが、また午後になったら雨になるという予報が出ています。
気温もそれなりに温かです。
さて、本題です。
あるスーパーに定期的に行くのですが、その店のPOPにはオープン時から変わらないコピーが相変わらず並んでいます。
その典型がこれです。
もちろん写真を出すとどこか分かっちゃいますので出せませんが、コピーはこうなっています。
『サラダにどうぞ。
トマト
○○○円 』
その他も似たり寄ったり。
もう笑っちゃいますよね。
トマトのコピーに、よりにもよって「サラダに」なんて。
これもトマトだけでも10数種の種類がならんでいて、それぞれに使い道が違うのであれば、そのばかばかしい「サラダに。」も何とか使えますが(にしても、もっと言い方があるはず)、数種類のトマトが陳列されているだけで、すべてに「サラダに。」じゃ、もう笑う以外ないですね。
POPははっきりって生き物です。生ものです。
それが示している生鮮品と同じ仲間なんですよ。
なのに、陳列販売している生鮮品は毎日入れ替わっても、POPは変わらない、というのはPOPに力を入れていない証拠です。
別に売行きが変わるわけじゃないし………、という思いがあるのなら、最初からそのような陳腐なコピーはつけないことです。
POPではない、ただのプライスカードとしての機能だけでいいんじゃないのかなあ。
そんなことを思いながらmy奥さんの買物に付き合いました。
さて、『ある商店街の小さな一歩』第25回、最終回です。
ここからどうぞ。
「何でしょう」
本田が尋ねた。
「うん。ほら本田さんが以前ちょっと話してたことがあったろ? 店同士が集まって、もうひとつお互い扱ってる商品を持ちよることができる店を作るって」
「ああ、はい、あれですね」
「そうなんだ。俺たちちょっと考えてみてさ、本田さんがお弁当屋さんをやったらどうかって言ってくれた時があったろう。今まで自分たちが扱ってきた商品を持ち寄って作るわけだから、まったく新しく店を作るよりも、予算をつぎ込まなくていいんじゃないかって」
「ええ、コラボ弁当屋さん、のことですね」
「そう、そのコラボ弁当!」
「具体的に聞かせてくれないでしょうか」
田島が身を乗り出して言った。
「以前もどこかの講演で話をさせていただいたんですが、空き店舗ーーそれも飲食店を以前にやっていたところをですね、そこをまず借りることですね。みなさんたちだったらみんな知り合いですからそのあたりは簡単ですよね。貸す方も、みなさんだったら安心だということもあるわけですから」
「1軒、心当たりがあるんだ」
増野が言った。
「2年ほど前まで洋食屋をやっていた店なんだけどね。その店の清さんという人が、店やめたくなかったんだけど、倒れちゃったんだよ。本人は治ってからも再開したいようだったけど、やっぱりこのご時世だろ。いったんやめちゃうとね、なかなか」
「その店が空いているんだ」
と田島が言った。
「清さんも愛着があるから、今でもきれいにしてあるんだよ。それでね、こないだ本田さんのこともあって、ちょっと清さんに聞いてみたんだ。そしたら俺たちに貸すんだったら、うれしいって言ってくれてね、それで」
「それで、じゃあやろうよってことで、具体的に進めたいから、本田さんを呼んだわけさ」大艸が後を引き取った。
「清さんもアドバイスぐらいはできるし、自分の名前があるとほら調理師免許が活かせるし、って。もうトントン拍子に話が進んじゃってさあ」
どうだろ、と全員の視線が本田に向いた。
本田も頷いた。
新生満天通り商店街の歴史は、ここから、もしかしたら始まったのではないだろうか。
おわり
いかがだったでしょうか、今回のストーリーは。
よろしければご意見をお聞かせいただければありがたいと思っています。
また次週からこの物語のスピンオフとも言えるストーリーをご紹介します。
お楽しみに。
それでは、また明日。
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あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
群馬県前橋市
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