言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

ビジネス書よりも?

2015-05-04 09:23:30 | スキルアップ

こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。


曇っているのか晴れているのか、判然とはしない天候。
東京あたりでは今朝ちょっと雨も降ったようですが。

これからだんだんと雲が多くなるという予報ですね。

こちら前橋では夏日がこのところずっと続いています。
今日もおそらくそうでしょう。

しかし今日はいつもよりも湿気が多くて、朝の掃除で動くと汗がびっしょり。


さて、本題です。

このところ田口ランディさんの本ーー小説ではなく、エッセイ、日記を続けて読んでいます。

で思ったのが、下手なビジネス書(わたしのブログも含めてです)や自己啓発書を読むのなら、田口ランディさんの本を読んでいた方がいいなということです。


そこには随所に、ビジネスに必要な人間性や自己啓発に必要な資質などがきっちりと書かれて、いや吐かれています。

そんなことを思って。自分がさらにいやな人間だと思ってしまう時もありますが、それ以上に励まされている時も多くあります。

あなたはビジネス書にノウハウを求めていますか?
自己啓発書に人間性の錬磨を求めていますか?


田口ランディさんの本。

くねくね日記など多数。


さて、今日からまた新しいノンフィクション的フィクションがスタートします。

タイトルは『ホームページのない宿』です。
今回も短いストーリーですが、今観光シーズンということで、旅をテーマに選んでみました。(安易?)

ホームページのない宿』第1回



今どき珍しい宿がある。

立派なホームページを作り、お客様に伝えたいことをあれこれあれこれ、これでもかと満載している、ホームページだけ見るととても立派なホテルや旅館がたくさんあるが、今回の宿の物語は、そうしたゴテゴテとしたばかりではなく、ホームページそのものがない小さな旅館の繁盛物語である。



そこは、北関東の山奥の小さな温泉宿。

誰が呼んだというわけではなく、いつの間にか、宿の名前ではなく通称“昔語りの宿”と呼ばれるようになった一軒宿の温泉がある。

その宿は、もともとは湯治場の温泉として、ふもとの村人ぐらいにしか長い間利用されずにいた。

が、あるとき旅行記の得意な作家が泊まり、その宿のことに少し触れてから、だんだんと物好きな温泉好きの旅行者が訪れるようになった。

それでもやはり客の中心は近在の村人であり、農作業が一段落してからしばらく過ごすだけの、寂れた温泉宿だった。

そして近年、車社会が村にも入ってくるようになると、数少ない村人たちでさえ、あまりこの温泉にはやってこようとはしなくなった。

それに加えて、さらに追い討ちをかけるようになったのが、村の急激な過疎化である。


いつかその温泉宿は、温泉好きの客が、その静かさを求めてやってくるだけの、経営するも何もない寂れたものになっていった。

その温泉宿は、元から少ない家族だけの経営だったし、畑を作り自給自足態勢で臨んでいたので、何とか宿を閉めるということにはならなかった。

というよりも何よりも、その宿の離れで家族は住んでいたので、宿を開けても閉めても結局は何も変わらないというだけで、客がやって来たときは、それなりの宿として歓待しただけのことで、宣伝などははなからする意思はなかった。

またその温泉では、身体が温まり、疲れた身体もすぐに回復するという噂で、何とか客も途切れずに続いていた。


客がやってくると、夕食は囲炉裏でとることになっていた。


                        つづく

それでは、また明日。

今日も一日、『スマイル!』で、がんばろう!


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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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