言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

サービスは不平等に?

2015-05-12 10:37:49 | 接客

こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。


薄曇りで、まだ少し晴れていますが、沖縄とか奄美大島などは今台風6号でたいへん。
速度の速い台風で、今夜には関東地方にも近づき、足早に去っていくようです。

こちらでは多分雨が中心。

少しぐらいは降ってほしいところなんだけど、加減ってものもあるしねえ。


昨日時間があったので、蔓薔薇の支柱を買いにいきました。

バラアーチやトレリスなどがありましたが、最終的にオベリスクを購入。

しかしいざやってみるとたいへん。

蔓薔薇なのでいっぱい巻きついているし、とげもいっぱい。
2時間ほどかけてやっと付け替えました。


さて、本題です。

あなたは、お客様にサービスする場合は、“どのお客様にも平等に”なんて思っていませんか。

それは大きなお店やチェーン店のやることで、個人のお店でやってはいけないことなんです。


わたしはセミナーなどをやるときには、「お客様を依怙贔屓してください」と、言います。

一瞬みなさん「え?」という顔をされます。


サービスというものそのものが、いわゆる依怙贔屓なんです。

そうでしょ?

だって、どのお客様にも同じ接客していれば、それは当たり前のことであって、“サービス”でもなんでもないんです。

特別な待遇をするからこそ、それが『サービス』であって、お得意様を厚遇すること、そのことがサービスなんですね。


サービスをするお客様に値するかどうか、それを見極める目を持つこともあなたには必要なことで、それこそ個店が老舗を守りながら生き続けるコツであるともいえます。


いつも言うことですが、あなたのお店を繁盛させてくれているのは、○○セールをするときにたくさんやってくるお客様ではなくて、台風の時でもやってきてくれるたった一人のお客様です。

そのたった一人のお客様を、ひとりずつ増やしていくためにすることが依怙贔屓なサービスです。


「あの客にサービスして、どうして俺にはそのサービスがないんだ!」と怒るお客様は、決してあなたのお店の顧客にはなりません。

それよりもその、顧客のサービスされぶりを見て、「よし俺もあんなサービスをされる客になろう」と思うような方こそ、次の顧客候補になります。

それにはもちろん、あなたのお店、商品に対する目利きが、ものすごく必要なことは言うまでもないことです。

日々勉強ですね。



さて、昨日からまた始まった新しい物語、『廃れ専門店』は今日が2回目です。

ここからどうぞ。



吉野はそのふたりに何となく気兼ねを感じながら、店内を見て回った。

なるほど吉野にはよだれが出そうなプラモデルの箱が、天井近い高さまで平積みされている。

しかし、その感嘆する吉野の背中に、ふたりの視線が突き刺さってくるようで、なんだかとても居心地が悪い。


吉野は早々にひとつの箱を選び、もちろん、それは一番最初に作りたいと思っていたプラモデルだったが、例のふたりのところまで足を運び、
「これ、下さい」と言って、差し出した。

「◯◯◯円ね」と店主は素っ気ない態度。

もう一人の客の方は、まるで吉野を無視するかのように、吉野に応対する店主に、構わずに話しかけている。

店主も吉野の買ったものをビニール袋に詰めながらも、その客の話し相手をやめない。



さらにプラモデルの入った袋を吉野に差出すときも、その客の方を向いて話している始末。



吉野はプラモデルを受けとった後、わからないことがあったので、初歩的なことだと思いながらも質問をした。

すると店主は、さもそんな初歩的なこともわからないでやるのかといわんばかりに、偉そうな態度で、まあそれでも教えてくれた。


                     つづく



それでは、また明日。

今日も一日、『スマイル!』で、がんばろう!


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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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