言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

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ある社長の想い出

2015-05-22 10:27:58 | 販売促進コンサルタントの日記

こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。



少し曇っている朝です。
それにちょっと涼しい。

半袖では風邪を引きそう。
ということで、長袖シャツを引っ張り出してしまいました。

昨日は今日と違って快晴で、強い風も乾いていて、気持ち良かったですね。


さて、本題です。

今朝はなぜか頭の中が空っぽ。

先ほど、昨日の報告書を仕上げて送りましたが、それを終えるといっぺんに頭の中の思考が飛んでしまいました。

いろいろ探ってみたのですが、何も………ない!

たいへんです。
認知症?

うんなバカな?


昨夜見た夢が鮮明に残っています。

まだ広告制作会社に勤めていたときに、大きなクライアントとしてお世話になった社長が亡くなるという夢です。

何かリアルに、その死に立ち会っているんです。

朝起きて新聞を見たときに、何か胸騒ぎがして急いでおくやみ欄を見ました。

もちろん載っているはずはなくて、何か安心というか、逆にがっかりというか、そんな気持ちになりました。


その会社へは1年間出向したこともあります。

その出向の出勤日初日、朝礼で社長に紹介された時のことを覚えています。

「藤田君はわが社に来て喜んでいるのか、うれし泣きをしてくれている」
と、その年ひどかった花粉症で目をまっ赤にしているわたしを、ユーモアをまじえて紹介してくれました。

ある年の年末には、居眠り運転のタンクローリーにぶつけられた時がありました。
肋骨数本の骨折だけで幸い半日の入院で済みましたが、その1週間後に自宅までお正月の挨拶に伺ったときには、
「おお藤田くん、幽霊じゃないよなあ」などと笑顔でおどけてくれたことなど、想い出がたくさんある人です。


もちろん怖い人でしたし、ビジネスにおいては非情なところもある人で、さらにはワンマンで、よく社員には我々の前でも怒鳴っていたことも何回もありました。

今は息子さんにその会社も譲りましたが、今はどうしているんでしょうねえ。


まだその会社の仕事をしていないときに、偶然にもわたしはその社長の自宅の裏のアパートに一時住んでいたことがあります。

その自宅の倉庫に、なんとT型フォードがあったのです。
わたしは2階に住んでいまして、その倉庫を裏から眺める配置になっていたんですね。

で、窓から裏を見ると、壁の上部3分の1ほど空いていたので、それが見えていたんです。

ホコリだらけになっていましたが、T型フォードでなくても、それに類する時代の超クラシックカーでした。

こんなところにこんな宝物があるなんて、それもホコリだらけで、とそのときは思っていたんですが、その後そちらに玄関から伺うなんてそのときは思いもしなかったですね。

クルマが好きな方で、一度クラウンにターボを乗せた改造車(違法改造?)を高速道路で運転させてもらったこともあります。
ぶっ飛びましたねえ。

仕事では、社長のポルシェの後にくっついて、新店舗用地までついていったこともあります。


こうして記憶を辿っていくと、不思議といろいろ思い出されてきますね。


なんだか今日は感傷的になってしまって、ビジネスアドバイスがありませんでした。

気分が何かおかしなことになっているらしい………。



さて、連載中の『泣きっ面に蜂の焼肉店物語』に入ります。
今日は第5回目ですね。

ここからどうぞ。



いつもなら本田の常套手段として、相手をわざと怒らせて本音を探り出すというようなテクニックを用いてはいるが、今回は相手を怒らせない方がいいなと思った。

「そうですね、すみません」

「こっちは本当に深刻なんですよ」

「そうです」

「頼みますよ!」

ここまでくると梶本ももう哀願口調になってきた。


「だいたい事情はわかりました。じゃあ次にこちらのメニューなんかも教えてください」

梶本は大きなメニューを持ってきて説明を始めた。

見ると、大体どこでも扱っているのと同じような焼き肉店のメニューだった。

肉の部位別の並と上、それに特上もある部位もある。

サイドも3種のキムチと各種のスープ。

中でもカルビスープは持ち帰りが出るほどの人気で、それだけを指名で買いにくるお客様もいるとのことだ。

その持ち帰り容器を見せてもらったが、それがいけなかった。

プラスティック製の丼のような容器で、味も素っ気もない。

それに蓋をかぶせ、さらにラップで包み込み、こぼれないようにしているということだった。

センスがないんだよなあ、と口には出さないが、思った。


さらに、メニューを見て一番に感じたことは、価格の末尾が揃っていないことだった。

それは消費税をそのまま現行の価格に上乗せしてしまったことからきていると、一目で分かるものだった。

850円の消費税は42.5円だから、単純にそれを上乗せして892円(端数はカット)があると思うと、次には1029円があるといったもの。
(当時は5%だった)
そんな数字が並んでいる。

一目できれいじゃないなと本田は思った。

梶本としては、ただ単純に消費税が5%かかるし、総額表示をしなければいけないということで、そうなったのだと言っているが、それは何も考えていないのと同じことだった。

そんなときはやはり微調整し、末尾を今風に肉類は9円に統一するとか、単純に0円にするとか、そういった工夫は基本中の基本で、その中から損益をプラスマイナスゼロにする算段をすればいいだけのこと。

もちろんその機に乗じて利益を少し上乗せするということもできるが、それは商売人のやることじゃないなという気もする。

そのために、少しは末尾分を削る覚悟で商いをした方が、将来を考える意味では、正解だ。


メニュー自体にはそれ以外は問題はなかったが、やはりメニューの品名にはちょっとした説明=キャプションがあった方が、お客様にもわかりやすいだろう。

それに注文品が来るまでの待つ間にも、また食べているときにも読んでもらえるので、お客様にさらに選んでもらえる可能性も少しは高くなる。

末尾の統一と合わせて、やはりメニューも早急に再デザインした方が良さそうだ。

しかしメニューなどは些末なことで、根本的な売上改善にはならない。

何が一番問題なのだろう。


                    つづく











それでは、また明日。

今日も一日、『スマイル!』で、がんばろう!


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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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