言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

「スタバ」と「すなば」?

2015-05-25 10:12:55 | 観光

こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。



今朝も薄曇りから少しずつ靄が晴れてきています。
ちょっとムシムシしますね、掃除で動くと、汗が出てきました。

風呂場を掃除して出てきたmy奥さんの顔は汗でびっしょり。
早速着替えです。

昨日も案外蒸し蒸しとしていまして、気温も27.3℃と5月らしからぬ暑さです。
今日も同じような気温の予報。


さて、昨日はニュースでどこでも取り上げていたのが、スタバが国内で唯一出店していなかった鳥取県にいよいよ進出ということで、それに対抗する「すなば珈琲」と一緒に取り上げていましたね。

この「すなば珈琲」は、全然宣伝しなくても、広告効果は絶大で、スタバもその「すなば珈琲」があるおかげで、さらに宣伝効果が上がるというお互いにとってwin winの関係になりました。

そもそもの発端は鳥取県知事のひと言からですね。
「鳥取にはスタバはないけど、日本一のすなば(鳥取砂丘)がある」

うまいなあ! って、感心しました。

でもそれと同時に、「素人さんって得」だなあとも思いました。

これをおなじくコピーライターや広告代理店などが、プレゼンで「すなば○○」なんて言葉を提案したとしたら、「アホか!」で多分一蹴の憂き目に遭うはずです。

それが知事が言ったということで、素晴らしいコピーであると、喧伝されたわけです。

このように、誰でも一生に一度や二度は、誰かに求められ、それも代金が関わっていない場合は、素晴らしいコピーが作れます。

逆に、プロはなかなか「すなば○○」なんて言葉は作れません。

打ち合わせの段階で、議論が手詰まりになった感のあるときにもしこの言葉が出たとしたら、誰かが「お、それいいじゃん」というひと言で、決まる場合もなきにしもあらずですが、れっきとした企画書には多分上げられない言葉でもあるわけです。

それにしても、その知事の言葉をすぐにものにして、ちゃんと「すなば珈琲」を作るあたり、その企業もすごいなあって感心しました。

知事にお墨付きをもらったんでしょうか。


お互いの発展を祈りましょう。


さて、鳥取県と言えばわたしの第二のふるさとでして、小学校に上がる前の1、2年ほど、鳥取の山奥で住んだことがあります。

ほとんど記憶はありませんが、住んでいた家の傍に鉄橋があるのが窓から眺められ、そのれんが造りの橋脚が妙に覚えています。

さらには近所に同じ年ぐらいの女の子と一緒に、ちょっとした滝のある川でよく水遊びをしたこと、その2つが今でも記憶があります。

父親が材木の仕入をしており、そこに出かけた際に脳溢血で倒れ、動かすことができなくなったために、しばらく母親と一緒に蒸気機関車に乗ってそこまで行ったのです。

姫新線から新見駅で伯備線に乗り換えていったようですね、今その路線を見てみると。

どの駅で降りたのか今となっては分かりません。

多分今から思うと日野駅だったような。


もう一度尋ねてみたいなあと思い、学生時代に一度ひとりで日野駅まで行って駅前を少し散策しましたが、記憶に残っている鉄橋や小さな滝のある川を見つけることはできませんでした。

日野はきれいな山間の町で、家の側を流れる側溝にはどこでも鯉が群れていました。

今はどうなっているでしょうか。



さて、連載中の『泣きっ面に蜂の夜勤句点物語」は今日で8回目です。

もう少し続きます。

ここからどうぞ。


テーブルを移動し終えて、また打ち合わせに戻った。

「ええと、それから次にですね」

本田は休む間もなく次の改善点を打ち出した。

「このメニューの値段があるじゃないですか」

「はい、値段が………、高い? ですか」

「いや高い安いというよりも前に、値段の末尾がバラバラですよね。これって消費税をそのままプラスしただけでしょ?」

「はい、もちろん」

「このメニューを見ると、私なんかちょっと気持ち良くないんですよね」

「え、おっしゃる意味が………?」

「坐りがよくないと言うか、お尻がもぞもぞすると言うか………」

「うん………?」

「末尾の数字がバラバラだと、見た目にも統一感が全然とれないということです」

「統一感? だって全部同じ値段にするわけにはいかないですよ」

「それはわかっていますよ。
ウ~ん、どういったらいいかなあ…………、あ、じゃあちょっとファミレスなどのメニュー、目に浮かべてください。
メニューの末尾、大体同じ数字が並んでいるでしょ? 
普通はゼロが多いようですが、ほらガストなんかだと9が多くありません?」

「言われてみれば、そうですね」

「そうなんですよ。それに比べてこのメニューの数字、てんでバラバラでみんな勝手にあちこち踊っているという感じ、しません?」

「う~ん、どうかなあ」

「じゃあ言いますが、デザイン的に見て良くないんですね。やはり末尾が揃っていると、きれいに見えるんです。
ちょっと例がとびますが、雑誌や本の目次を思い浮かべてみてください。
各ページのタイトルはもちろん文字数が同じじゃないですよね。でもその目次のページだけ見ても、きちんと四隅が押さえられていて、きれいに見えませんか? 
文字の足りないところはホワイトスペースか、点々で調節していますので、お尻も揃っています。きっちりと全体的には四角く収められています。
そういったところで言うと、このメニューなんですが、数字の最後がバラバラなので、収まっていない感じが強くするんですね。
一言で言えば、収まりが悪い、ということですか」


                        つづく


それでは、また明日。

今日も一日、『スマイル!』で、がんばろう!


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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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