言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

電子出版する?

2015-02-13 09:57:46 | スキルアップ

こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促経営コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。


昨日は比較的温かくて、過ごしやすかったですね。
今日も今のところは穏やかな感じです。
シベリア寒気団が南下してきているということですが、こちらにはまだ影響が及んでいないのかな。


さて、本題です。

最近やっとこさiPadミニを、ベビーの写真撮りなどに使い始めまして。

購入したのは昨年の6月。
でもほとんど使っていなくて、my奥さんがたまに引っ張り出してきては、調べものをしたり、買いたいものをチェックしたりしてますが、やはり慣れていないせいか、実際にネット購入する場合は、こちらのMacに頼っています。

で、アマゾンを開き、本を見ると、けっこうkindle版という、アマゾンの電子出版用ハードで読めるソフトになっているものもあって、その方が紙の本のものよりもだいたいにおいて安価なんですね。

これはiPadでも、kindleの無料アプリをインストールして、kindle版を読めるということなんです。

うかうか本を出版したいなどと思っていたら、もう時代は電子出版になってきているということなんですね。


で、わたしの今までにやたらと書きついだものがたくさんありますので、そのコンテンツを電子書籍にとりあえずしてみようと。

誰にも教えてもらえずにkindle版として電子出版できるようになったら、またみなさんにお知らせしますので試しに読んでみてください。

その前にまずテーマごとに整理して、推敲しなければいけないわけですが、それがたいへんそう。

ま、気長にやりますか。


本を出すというのは、どんな形にしろ、夢のひとつなんで。

過去には2度ほどその気になってみたんですが、自費出版で本屋さんにおいてもらえるという半商業出版など当ってみたんですが、やはり相当な予算がかかるので、やめました。

どのようなコンテンツがみなさんのお眼鏡にかなうのか、というよりも、自分が今一番伝えたいことを問うてみるという感じでやりたいな、と。



さて、連載中の『見本のような不振店の逆襲』の第13回目です。
どうぞ。



「だったら、お客様の舌を強く引くものを、もう一度考えてみるということが必要ですよね」

「いろいろやったよ、ワンコイン・メニューだって作ってみたしーーー」

「それって、なんか小手先だけだと思いません? 小手先で何をやってもこの立地条件じゃ難しいんじゃないのかなあーー?」
 
「それよりも味の核になるもの。○○なら『かつしげ』と、人の噂に上るだけの力のある料理をひとつ、とにかくほしいですね」

「トンカツだよ。さっきも言っただろ、お客もうまいって言ってくれてる」

「じゃあそのトンカツ、もっとうまいものにしましょうよ。どこにも負けない、というよりも、今以上にうまい、どこも追いつけないほどうまいトンカツ!」

「今でもうまいのに?」

「じゃあ、何でうまいのにお客様が来ないんでしょうね?」

「だから! さっきも言ったように、道路のせいだよ!」

「一歩ゆずって、道路のせいにしましょうか。ということは、そのうまさって道路が変わったぐらいで負けてしまったわけですよね」

一瞬、飯田は黙ってしまった。

「飯田さん、他所の店のトンカツ、どれぐらい味見しました?」

「たくさんやったよ」

「日本全国?」

「日本全国………? そこまでやってないよ。そんな時間あるかよ!」

「じゃあいい機会じゃないですか。休みの日は他所へ出かけて、もう一度他店の味を研究してみません?」

「それはまあ、やりたいけど………」

「一度でもいいですから、こことまったくかけ離れた土地に行って、その土地で有名なトンカツを食べてみてはどうでしょうか。思いがけないような味に出会うかもわかりませんよ」

「言ってみればソースだろうな、たいがいは」

「う~ん、ソースねえ。まあそうかもしれませんが、素材の味をもう一度吟味してみるということの方が今は重要なんじゃないでしょうか。今までにない肉に巡り会うかもしれませんよ。まずは素材じゃないんですか?」

「………」

(第14回に続く)




それでは、また明日。

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藤田販促計画事務所
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ご当地アイドルじゃなくて………?

2015-02-12 09:03:17 | アイデア・事例

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ちょっと薄雲が張っていますが、今日も何とか晴れています。
今日は気温が昨日よりも高めだということで、過ごしやすそうですが、明日からまた寒気団が南下してくるって。

三寒四温?
この四文字熟語はもともとは中国の北東部の春のことを言ったらしいですね。
満州地域の春の気候です。


さて、本題です。

わが群馬県にもずいぶん以前から、AKBならぬAKGというれっきとしたご当地アイドルグループが存在しています。

秋葉原ですからAKBで、AKGは、赤城(あかぎ)だからです。


群馬県はこういったことは素早い方で、ゆるキャラにしても、昨今のブームになる以前から既に存在していました。

くだんのAKGも、AKBが有名になるぐらいには既に存在していたように記憶しています。(記憶違い?)

今では立派に(?)にCDデビューも果たし、群馬ではメジャーです。

館林には“めんこいガールズ”などというグループもけっこう地元で活動しています。


で、本題中の本題です。

昔は“タバコ屋の看板娘”に代表されるように、それぞれの店に、“看板娘”がいました。


これって、今の時代“看板娘”ならぬお店の“アイドル”として、売り出してみたらどうでしょうか。

お店の商品にアイドルのシールを貼るとか、看板を作るとか、さらには歌がうまければオリジナルCDを出してしまうとか。
今どきCDなどは簡単に出せる時代です。


お店のアイドルのCDをプレゼントするなど、悪のりすればするほど、お客様には喜ばれるんじゃないかなって思いません?

こういうことは思いついたら、悪のりするぐらい徹底した方が評判になります。
中途半端は駄目ですね。


「ご当地アイドル」以上の「当店アイドル」。

売り出しませんか、商品と一緒に。

あなたのお店のいち推しアイドルは誰ですか?

娘さん?
どら息子さん?
どら猫?
どら犬? (って?)
自分?



さて、連載中の『見本のような不振店の逆襲』第12回目です。
どうぞ。



「近江商人が昔から言ってるじゃないですか、商売の極意は三方良し、って」

「そんなことは知ってるよ。自分も一応その商売人の端くれだからな」

売り手良し、買い手良し、世間良し、ですね。今のみんなの商売を見ていると、特にダメになってきてるお店なんか見てみると、買い手良し、世間良しを忘れているからなんじゃないかなって思いませんか」

「言ってる意味が判らん。みんな一生懸命商売やって、それでもこの情勢だから、どうしようもなくて、ダメになっていくんだろ?」

「う~んそうかなあ。ほんとに?」

「………、まあ、そりゃあ、その通りじゃないっていうか、自分で自分の首絞めたって店もないことはないがーーー」

「私がいいたいのは、悪くなっていった店は、売り手良しだけしか考えなかったからじゃないかということなんです。本当に買い手良し、世間良しまでちゃんと考えて商売していれば、そんなことにはならなかったんじゃないかなあって」

「いやあ、世間の景気が悪くなってきたからだ。それにこの店で言うと、あっちにバイパスができたからだよ。それぐらい言われなくたって分かる」

「そんなこと言ってるからダメになってきたんですよ。じゃあこのお店は、バイパスに左右されるぐらいの店でしかなかったわけなんですね。つまらない店だったんですね。何の特徴もない」

「い、いや、そういうわけじゃないが………」

「いつまで景気のせいだ、バイパスのせいだって言ってるんですか。人のせいにして自分を慰めてどうするんですか? そんなことしてたってちっとも前に進まないでしょ。違います?」

「だってそうじゃないか。景気が悪くなったからサラリーマンだってコンビニ弁当にしたり………」

「だって、ここはそんな弁当持参のサラリーマンを相手にしている店じゃないでしょ? 外に車で出てくる営業の方たちがお客様の中心層じゃないんですか?」

「………」

「要するに、ここにお客様を、たとえバイパスができて交通量が少なくなっても、強く引くものがないということだったんじゃないでしょうか。きつい言い方になりますが………」

「………」

(第13回に続く)



それでは、また明日。

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何を言ってるの?

2015-02-11 10:15:13 | アイデア・事例

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薄い雲がちょっと張り出していて、晴天が台無しに。
少しは温かくなるという予報ですが、今のところ、水が冷たく感じますね。

昨日は気温そのものはまだ低めでしたが、風がほとんどなかったので、その分暖かめに感じられました。

そして今日は建国記念の日、ですね。

明後日は今年最初の“13日の金曜日”で、その次の日の土曜日がバレンタインデー。

この歳にもなると、あまり関係ないし、勤めてもいないので、義理チョコもなし、と。
個人事業は辛いね、って?

チョコレートは大好きだから自分で買おうかな、なんて。


昨年のバレンタインデーは歴史に残る大雪で、わが愛車も雪に埋まってしまいましたし、わたしも外にも出られなくて2日間はほぼ家の中に閉じ込められていましたね。


さて、本題です。


わが家には今娘が出産の里帰りをしていまして、ベビーも来週でやっと産まれて1ヶ月になります。

で、いつもなら大きな音でかけていたテレビも、今はほとんど無音に近いぐらいに音量を落として見ています。


画面設定で字幕が出るようにしていますので、ドラマなどはセリフが直接耳で聞く以上によく内容が分かりますが、ニュースなどの生放送のものは10秒ほど遅れて字幕が出てきますので(いやそれもすごいことですねえ、考えてみれば、ほぼ同時通訳なんですから)、まあ分かりづらいところもありますが、助かります。

以前というか、たまにテレビの、特にバラエティの字幕などがうるさいなどという意見も上がっていましたが、あの字幕も、耳の悪い人にはものすごくありがたいことで、あの字幕があることで、家族と同じように笑えるわけです。

今その字幕のありがたさをすごく味わっています。


で、本題中の本題ですが、気になるCMがありまして。

ドコモの渡辺謙さんが出てくるCMで、占い師や千葉真一さん、着ぐるみ、通りがかりの人などから“何か”言われているんですが、あの言葉、あれが分からなかったんですね。

数回見ると、ビルのニュース文字や“はじ丸”という船名(これにはニヤリとさせられました)を見て分かりましたが、最初はいったい何を言ってるんだろうって、ものすごく気になりました。


で思ったんですが、無音のCMを流してみても面白いなあって。

特に上記のように、ドラマ仕立てで登場人物がよくしゃべるようなCMなのに、声が全然聞こえない、というもの。

「いったい何を言ってるんだろ?」
きっと視聴者はそう思ってさらに興味がわくはずです。


すべてのCMは、嫌になるほど音がでかくて、音や声の連発ですが、その中にぽつんとまったく無音のCMを入れてみると、それはそれですごいインパクトがあります。

そして、「いったい彼らは何を話しているのか、セリフはお店でご確認ください」というこれも文字のメッセージで終える。


これって来店動機にもなるし、来店しなくても、誰かがネットでそのセリフを必ずばらしますので、そこからまた拡散する可能性が大いにあります。


一番肝心なのはそのセリフやドラマの筋がしっかりとしていること、が必要ですが。
それがないとただの陳腐なCMに終わってしまいます。


「このCM、何を言ってるの?」と感じてもらえるようにするには?


さて、連載中の『見本のような不振店の逆襲』は今日が第11回目です。
それではどうぞ。


「そんなこと、なかった、ですか? こんな時間に来るなんて、ちょっとは休ませてくれよ、なんて、まあそれは大げさすぎますけど、それに似たようなこと、思ったことなかったですか?」

「うん、ないといやあ、ないと言えるけど、じゃあ絶対なかったと言いきれない気もする………」

「そうでしょ。ほんのちょっとしたことが、気の小さいお客様は気にするんですよ」

「そんなものか」

「そんなもの、なんです。その“そんなもの”とこちらが思うようなことが、積み重なっていって、今の店の現状があると私は思いますが」

「気を抜くな、ということか」

「そうです。もし気を抜きたいのなら、きちんと2時頃から5時頃までは仕込みの時間として休めばいいんですよ。まあそれだって、私から言わせればとてもお店の勝手のように感じますけどね」

「あんたにかかっちゃ、何でもかんでも店の勝手だというような感じだな」

本田の持論に飯田が反応した。

「みんなそうんじゃないのかい? 商売をやるのは自分がそれで金を儲けて、人様よりもちょっとでもいい暮らしがしたい。いやそれ以上にもっと儲けて、いい家に住みたい、いい車に乗りたいというように考えるんじゃないのか」

「そうですね。その通りです」

「それが勝手なのかい!」

「動機が不純でも、商売をやっているうちに目覚めてくる心というものがあると、私は思うんです」

「………」


(明日に続く)



それでは、また明日。

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ショーケース化を防ぐ有効な手段は?

2015-02-10 10:15:00 | スキルアップ

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今朝はよく晴れていますが、北日本は猛吹雪で、今日いっぱいぐらいは続きそうということです。
今期一番の強いシベリア寒気団が南下しているわけで。

群馬のこのあたりでは、その寒気団の雪雲が県境の山で止められて、雪を降り尽くした空気だけが、吹き下ろしてきます。
それが有名な空っ風。

昨日はその雪雲も強い寒気に押されて、こちらの方も時おりどんよりと曇り、もしかしたら風花も、というような冷たい冷たい天候でした。

今日はそういうようなこともなくて、よく晴れています。
でも冷たさは一緒です。

今朝ゴミ捨てに行き、傍の川を見てみると、なんと鴨が11羽もいました。
それがすべて動かずにまん丸くなっているんです。

鴨だって寒いんですね、きっと。


さて、本題です。

1、2年ほど前から言われている「ショーケース化」という言葉あります。

これは、消費者は個店で実際の商品を見て、それをネットで購入することが多い、まさに個店がショーケースになってしまっている、ということですね。


なぜそういうことが起こるかというと、そんなことはもう分かり切ったことで、ネットと同じ商品を販売しているからであり、ネットの方が安いし、流通の発達で、すぐに届くようにもなってきているから、ということですね。


それを防ぐ有効な手段は?

簡単に言えば、ネットでは販売していない商品を中心に販売するということですよね。

まあそれができればそれに越したことはないんですが、そうはいかないのが多くの個店です。


じゃあどうするのか?

どうしましょ?

なんて、掛け合い漫才をしている場合じゃなくて、それに対してあなたは何か有効な手段を講じたことはありますか?

多分、ほとんどのお店では、「ない」というでしょう。
ただ手をこまねいてい、困った“振り”をしているだけではないでしょうか。



“振り”ではなくて本当に困って入るんですが、じゃあ何か有効な策はないかと真剣に考えることもしていないところが大半ではないでしょうか。

言わせてもらえば、その態度があなたのお店をショーケース化している元凶ではないでしょうか。


対策はいくらでも立てられます。

その対策には有効な手もあるし、なかなか成功しないこともあります。

でも対策を立て続けることが、ショーケース化を防ぐために必要なことではないかなと思います。



さて、『見本のような不振店の逆襲』、今日は第10回目です。
どうぞ。


「私がついふらりと立ち寄ったお客だと考えて、入ってきたとします。お客様が入ってきたら、お店の方はどうします?」

「もちろん、いらっしゃいませ、だろ?」

「その通りです。でも私が入ってきた時は誰も声を出さなかったですよね」

「あれは、たまたまお昼を過ぎてたから………」

「でもお店は開いていましたよ」

「だって3時だろ。お客だってほとんど来る時間じゃないよ」

「へえ、お店で決めるんですか、お客様の来店時間を?」

「そんなわけじゃないけど、ほとんど来やしないもの、この時間は」

「それは、飯田さん、あなたがそのように決めてしまったからですよ」

「え、俺が決めたわけじゃないさ。お客が来ないからだよ」

「いえ、そういう考え方が、お客様を遠ざけてしまったんですよ」

「うん?」

「みんな、お店のみんなが、もうこの時間はお客さんが来ないだろうと思って気を抜いてですね、たまにやってきたお客様に対しても、何となくそんな気分で接客するうちに、だんだんとお客様の方も、あの店じゃ何だか面倒くさそうな接客されるな、と感じるようになってしまったんですよ」

「そんなことはない!」

「自分がそう感じていないだけです。お客様ってけっこう敏感ですからね。3時頃というと、他にあまりお客様もいないし、自分が一人で食事するのも、何だかみんなに見られているように感じてちょっといやなんですよね」

「…………」

「さらにそこにもってきてですね、入っていった時の『いらっしゃいませ』の声に張りがなかったり、ちょっと無愛想な言い方であったり、さらにはちょっとおざなりに接客されると、とたんにお客様もいやになってしまうんじゃないでしょうか。これって人間の心理です」

「そんなこと………」

(第11回に続く)




それでは、また明日。

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『7』という数字から

2015-02-09 10:09:46 | スキルアップ

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ゴミ出しで外に出ると、冷たい空気に耳を切られるような………。
冷えましたねえ。
明日の朝はもっと冷たいらしいです。
何でもこの冬一番の寒気がシベリアからわざわざ南下してきているそう。

“この冬一番”、このフレーズ、もうたくさん聞いたような気がするのはわたしだけ?

昨日もずっと曇りがちで、午後には薄日がさしてきましたが、それにつれて逆に気温が下がり、夕方ちょっと外に出たときは冷たいのなんのって。


さて本題です。

『7』という数字があります。
もちろん素数ですよね。

よくラッキーセブンとか、縁起のいい数字に例えられます。

消費税が5%のときには、レシートの買物合計が7並びになったときがわたしも何回かありました。
こんなときは何となく気持ちがいいもので、近くに宝くじ売場があれば、運試しにわざわざ宝くじを買ったこともあります。

まあ、それで当ったということはなくて、ロトだと全然かすりもしませんでしたが。

それでもやはり嬉しいものが何か心に残りませんか?


で、この『7』という数字は、脳科学的に用いられることがあります。

それは、人間がそのときに一度に処理できる最大数だということです。


言い換えれば、人の脳というのは7つ以上のことをその場で覚えるということはできなくて、追加で記憶に入ると、ひとつは追い出されてしまう、というか、記憶の奥の方に追いやられてしまって、次に探すのはずいぶんと違う回路を探さなくてはならないんだそうです。

アメリカでも、最初電話が発明されたときの電話番号の桁はやはり『7』だったそうです。

そういえば、日本でも、東京や大阪などの都市部以外の地方の電話番号は、いまでも市外局番を除けば7桁ですね。


しかし凡人のわたしなどは7つなど覚えることもできなくて、せいぜいその場で同時に処理できるのは3つぐらいです。

コンピュータのメモリと同じように、脳もやはり容量の限界があり、7以上のことを同時に処理すると、壊れてしまうので、脳自身が制限しているという見方もできませんか?


だから、あなたも、もしいくつもの懸案事項があっても、7つ以上のことはやろうと思っても無理なんですから、ひとつずつ手を付けていった方が、最終的にはうまく処理できるようですよ。


ものごとをうまく運べる人は、脳が自然とそのようにしているそうで、人から見れば何でもてきぱきとやっているように見えても、その人にしてみれば、ひとつずつ解決させていっているようです。

そしてその場で解決できないようなことがあれば、それはそこまでにして、その後はさらに先の懸案事項として、さっさとそのときに次に控えている事項を処理していくそうです。

わたしから見ればうらやましい限りですが、あれもこれも中途半端にやって、結局何もできていなかたっということが重なってくれば、それこそ脳もパニックを起こしてしまい、しばらく休ませないと次の動作かかることもできないこともままあります。

それが凡人の凡人たる所以ですが………。


さて、今日処理できること、上記の伝でやってみませんか?


それでは『見本のような不振店の逆襲』は、今日が第9回です。



「え、だってその通りじゃないですか。見ての通りですよ。今でも全然車が通っていないでしょ?」

「見ての通りというのは、この店のことですね。道はあまり関係ないんじゃないと思うけどなあ」

「だって、バイパスがない時はもっとお客がはいったんだから」

「ということは、この店はただそれだけで繁盛してたんですね?」

「いや、そういうことでもないさ。ちゃんとトンカツがうまいって評判だったんだ!」

「じゃあやっぱりバイパスのせいじゃないでしょ?」

「いや、やっぱりそのせいもあるさ。現にこの通りなんだから」

飯田は両手で店内を示し、さらに道路の方まで手を伸ばした。

「う~ん、あの、私きついことを言ってよくお客さんを怒らせちゃう名人なんですけど、ここでもちょっときついことを言わせてもらいますね。いいですか?」

「なんだよ、いったいーーー」

「あの、今手を広げて店内を見渡しましたよね?」

「ああ」

「それで、飯田さん自身が店内をそのとき見て、どう思いました?」

「いや、どうも………、思わないけど」

「そうですか。私はこの店の不振の主な原因の多くは、この店内にあるように見えましたけど」

「?」

(第9回に続く)




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コピーのチカラ

2015-02-08 10:21:04 | スキルアップ

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今日は朝から曇っています。
これからさらに雲が厚くなって、雨が降り出すのでしょうか。

予報は?
雨50%。

昨日は薄く晴れていましたが、気温は高めで、お昼頃車のエンジンをかけたら、なんとエアコンの吹き出し口から冷気が出てきました。
25℃設定でしたので、車の中はその時間25℃以上になっていたということですね。

夜になるとやはり真冬。
冷たくなりました。


さて、本題です。

わたしはわが家のトイレ掃除を担当していて、掃除をしていますが、便器と床を拭くのは市販の紙のクリーナーです。

そのパッケージにはこう書いてあります。

「厚手。1枚で便器と床が拭けます」

しかしとてもじゃないけど、わが家のトイレではそれは通用しません。

といっても、便器はいわゆる普通の水洗便器で、床はクッションフロアです。

説明書きの通りやってみたことはありますが、すぐに破けてしまいます。

で、わたしはいつも2枚合わせて使います。
すると何とか、まあ不完全ですが、間に合います。

しかし本当なら3枚あわせるぐらいの厚さがあった方が吹きやすい感じです。


説明書きは明らかに誇張ですね。

担当者は厚手だからきっと1枚でOKだろうと考えただけで、自宅で実際にそれを使って拭いているとは到底思えません。

実際にやってみたというのなら、それは多分に手抜きです。


まあそんなパッケージの言葉を鵜呑みにするほど消費者の方は馬鹿じゃないと思いますが。


で、わたしはふと思ったんですね。
パッケージに書き込むコピーを。

こうしたらどうでしょうか。

厚手ですが、さらにもう1枚合わせると、よりきれいに拭けます。

もしくはもっとシンプルに、
2枚合わせると、さらにきれいに拭けます。


いかがでしょうか。

これで計算上では2倍売れますが、そこまではうまくいかないけれど、1.2倍から1.5倍は売れるのではないでしょうか。

まだ私にそうした依頼がないので、データはないのですが、人間の心理を考えると、多分そうなると思います。


たかがパッケージの説明書きですが、それでもされどコピーです。

うまく書いた方が、必ず売上は上がります。

コピーのチカラを見くびらない方がいいですね。


さて、今日の『見本のような不振店の逆襲』は第8回になります。


これから飯田の相談に乗るわけだが、果たして自分の言うことに素直に頷いて、実践してくれるだろうか。

店内の雰囲気から来る暗さには飯田の持っている特有の、何とも形容しようのない、商いで一番いけない「何をしてもダメだから」というあきらめの感情が支配しているその気配が、逆にその頑固さを物語ってもいるような気がする。

だから逆に、その頑固さ、それさえなくなれば、うまく行きそうな気がする。

簡単そうだが、それが一番、このような場合は難しい。

性格を陰から陽へ変えさせなくてはいけないからだ。

それはもう心理学の話になる。

本田の一番苦手とするところだ。

どうするか。

さて。

「今日はありがとうございます。道はバイパスからそれると、こんなもので、空いてたでしょ?」

「ええ、でも普段はバイパスでもそんなに交通量、多くないでしょ?」

「ええ、まあ、そうですね」

「まったく車が通らないというわけじゃないし、こちらの方が近道と言えば近道なんだし。ただ道路状況というか、環境があまり良くないというだけですよね?」

「まあここにいないから、何とでも言えるけどね………」

「客観的に見ているだけですよ。はっきり言って飯田さん、あなたは道路のせいばかりにしていませんか?」


(第9回に続く)


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ハンディはどこにでもある

2015-02-07 14:31:50 | スキルアップ

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今朝は風はあまりないようですが、薄雲が張り出してきていて、何か明日にかけてだんだんと曇りがち、雨模様になるような………。

立春も過ぎましたがまだまだ寒い日が続きますが、あなた様におかれましてはいよいよご健勝のことと………、なんて定型文のようになってきましたね。



それでは本題です。

今「限界集落株式会社」という本を呼んでいるのですが、たまたま先週からNHKでもドラマが放送されていまして、今日がその2回目の放送もあります。

原作とはちょっと違っているような内容ですが、さてさてどのような展開になっていくやら。


さて、リアルな“限界集落”でいうと、わが群馬県の南牧村がその第1位らしいですね。

私たちも、申し訳ないことですが、ずいぶん前から“群馬のチベット”などと揶揄して呼んでいましたが、そこにはちょっとした昔を懐かしむという、郷愁のようなものもその中に含んで呼んでいたことも確かです。

あそこにいけば、昔の、懐かしい暮らし、風景がある。
仕事に疲れたら行ってみたい場所、でもあったわけです。


その南牧村に黒滝山不動寺というお寺があります。

ずいぶん前になりますが、そこに泊まったことがあります。

冬だったので、寒かった記憶もありますが、一番覚えているのは、寝室になっている部屋のすきまから、朝起きると前夜降った雪が降り込んでいたということですね。

さすがにチベット、などと思った次第です。


その不動寺は禅宗のお寺で、早朝には禅を組む修行もあります。

今はどうか分からないのですが、体験で一度申し込んでみたらいかがでしょう。

東京からでも関越、上信越自動車道を通ると、そんなに時間はかかりません。

今は真冬なので、ちょっと寒いですが、逆に言うと夏などはエアコン入らずで快適、ともいえます。


そしてちょっと足を伸ばすと、明治時代からある神津牧場もあります。


さらにそこから長野県へはすぐそこ。

長野県に入ると、日本一高い海抜地帯を走る高原列車にも乗れますよ。


そのように考えてみれば、観光立地として何か農業とかでなくても考えらるのかなという気もします。

もちろんまったくの余所者であるわたしのような者が訳知り顔に言ったところで、なんとかなるものではないことですし、行政などももう既にそういったことでやっていこうとは考えているでしょうけどね。


とにかく、ハンディというものはどんなところでもあるもので、何もないというハンディは、逆に“何もない”ということさえ、上手に宣伝すれば、それが観光資源にもなりうるものでもあります。


それはまた、何もそういった限界集落だけではなくて、あなたのお店にもいえることです。



さて、連載の『見本のような不振店の逆襲』第7回目です。


不振店には不振店特有の暗さがある。

それは店主の不振をかこつ態度、醸し出される雰囲気の暗さであり、それに感染したような従業員全体の、ドヨ~ンとした雰囲気から来る暗さなのだ。

この暗さを追い出すのは簡単だ。

その暗さを追い出すのは、笑顔だ。

そして大きな声だ。

店内の照明が暗めでも、大きな、そして明るい声、自分から進んで楽しげに発する声、お客様に来店していただいて素直にありがとうと感謝の念がこもった声には、その店内の暗さを払拭できる明るさがある。

逆に店内の照明がいくら明るくても、挨拶の声に張りがないとか、おざなりとか、わざと聞こえる大声には、その店内の明るさを殺してしまうおそれがある。

この店の場合は、その両方を兼ね備えているようだから、恐れ入る。

本田は逃げ出したかった。

絶対にうまくいきっこない、と観念した。

第8回へ続く



それでは、また明日。

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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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用途は使う者が決める

2015-02-06 10:48:52 | 繁盛店・繁盛会社をめざそう

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小さなお店と小さな企業のための販促経営コンサルタント、藤田です。

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昨日の雨空とは一転、今朝は明け方から晴れています。
しかしまた季節風も吹いていて、ちょっと寒い感じ。

昨日は関東南部などでは雪になったようですが、こちらは冷たい雨でした。
榛名山の頂上付近も白くなっていません。


昨日帰宅してから見たニュースの映像には驚きました。
まさに旅客機が道路を横断して墜落していくところが映し出されていたからです。

ドライブレコーダーが発達したので、こういった映像も撮れるようになったのですね。

しかし恐ろしい映像です。

この台湾での旅客機墜落事故でもたくさんの方が亡くなられましたが、それでも20人ほどは命が助かっています。
どこにその生死の別れ目があるのか分かりませんが、単に“運”で処理していいのか………。



さて、本題です。

昨日訪問したあるメーカーは、本来はBtoB製品(部品)を作ってきた企業ですが、最近その技術を活かして一般消費者向け、いわゆるBtoC商品の開発に向けて試行錯誤していまして、そのアドバイスで2年ほど前から伺っています。


その中にひとつの試作品がありまして、それをサンプリングとして知り合いに渡したところ、ほぼ100%、本来の使い方とは違った用途に使われていたという結果がでました。


面白いですね。

わたしもそれを最初見たときに漠然と思ったことですが、やはり消費者は正直で、作られた意図とは違うものとしてその用途を見出してくれました。

その方がしっくりとくるわけです。


で昨日は、じゃあ営業先もその方向に持っていった方がいいのではないかと私も言ったのですが。


また本来意図された用途として、その筋の専門家に聞いたところ決定的に違うのは、その重さ感の違いでした。

もっと重さがないといわゆる“感じ”がでないということなんですね。


おかしなものですね。
特に嗜好品というのは、そうした本来関係のないところまで感覚的に味わっているわけなんですね、人というのは。
器まで、やはり“それらしい感覚”がないと駄目なんでしょうね、特に日本人という人種は。

またひとつ勉強になりました。



さて、『見本のような不振店の逆襲』第6回目です。
どうぞ。


帳場から出てきた男性ーーーよくそば屋などで見かける上っ張りを羽織っていたーーーに、本田は固い顔をして挨拶をした。

「こんにちは。先日お電話いただいた本田です」

「初めまして、飯田です。今日はどうもありがとうございます」
飯田は、さすがに商業者特有の笑顔で、本田に応じた。

「こちらこそ。お役に立てるかどうか分かりませんが、できるだけのことはしたいと思います」

「まあどうぞこちらへ」と飯田に案内されたところは、明るい窓際の席で、ここなら外の明るさがそのまま感じることができそうだ。



本田は言われるまま坐るなり、言葉をぶつけた。

「店の中、暗いですね。いつもこんな感じなんですか?」

「ええだいたい。今ちょっと消しているところもありますが」

「そうですか。入ってきたとき暗いなあって、思ったんですよ」

「あ、そうですか。わたしはいつもこんなこんな感じなので、それほどには思わないんですが………、暗いですか?」

「確かに暗いですよ。ちょっと普段つけている灯も今ちょっと点けてくれますか?」

飯田は席を立って帳場の奥に姿を消し、そこから声をかけてきた。

「はい点けました」

なるほど全部点くと、それなりには明るくなったが、それでも全体には暗い感じが残っている。

それはやはり店内の調度のせいもある。

民芸風な調度が多いので、色調が押さえられているというせいも確かにある。

それを差し引いても、やはり何か暗さを感じる。

何だろう。

そう、それがそもそもの不振店特有の暗さなんだ、ということに本田は思い当たった。



第7回に続く。


それでは、また明日。

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数字の温度差

2015-02-05 07:32:00 | 繁盛店・繁盛会社をめざそう

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今はまだ曇り空ですが、今日はほぼ一日雪模様という予報がでています。
車で出かけるわけですが、日中の仕事なので、先週同様何とか大丈夫でしょう。

朝の気温はいつもよりはちょっと、ほんのちょっとだけですが高めで、あまり厳しい冷たさはありません。


さて、本題ですが、今日は、昨日の続きのような内容です。


昨日は10%割引ということで、お店側とすれば、10%引くとその10%がそのままコストアップになるけれど、受け取る消費者の立場からいうと、ほとんど引かれていないと感じる、というようなことを述べました。


昨日は立春で、いよいよ春ですが、ファッション店を中心に冬物バーゲンは最終段階に入っていて、半額は当たり前、70%、80%引きというものまでファッションや雑貨店ではでています。

その伝で、やはり割引となると、20%引きでもあまりたいしたことないなあとわれわれなら感じます。

そのように割引の数字を麻痺させたのは、とりもなおさずお店側です。


かつて消費税が5%になったときに、その5%をサービスということで、爆発的に売れましたが、今や5%引きしますなんて、表示があっても、何それって感じで、全然気分を盛り上げる数字ではなくなっています。

処分ということでの割引率で消費者が考える数字は50%(半額以下)以上であり、お店側で考えるのは、今までのバーゲン会場にたくさん足を運んだ経験からみてほとんど30%からのような感じですね。


そこには20%の開きがあります。

販売する側としては30%も(!)引いているのだというスタンスですが、消費者側からするとなんだ30%しか引かないのか、という感覚になります。

そうした売る側と買う側の数字の温度差ということも真剣に考えないと、30%処分市をやってもあまり売れなかったという苦い経験も味わうことになってしまいます。


なぜそのようなことを言うのかというと、私はファッション店にしろどの業種にしろ、数字でのバーゲンというのはあまりお勧めしない、ということなんです。


バーゲンをするということは、その商品を作った製造元、製造に関わった人たちをないがしろにするという行為でもあります。

そろそろバーゲンでの処分セールを考え直す時期にきているのではありませんか?


じゃあお前はどんなセールを企画できるんだという声が聞こえてきそうですが、すぐに“セール”にしか結びつけることができないその考え方そのものを改めてみませんか、ということなんです、言いたいのは。



それでは、『見本のような不振店の逆襲』第5回です。



中に入ると、左側が客室になっているようで、反対側にいくとトイレになるようだ。

レジがある。

誰もいない。

約束の時刻は午後3時だったから、レジ付近に誰もいなくても不思議ではない。

しかしどこからも「いらっしゃいませ」の声がしない。

けっこう自動扉の開く音が大きかったので、誰か近くに入ればお客様が見えたことが分かるはずだ。

お客様が見えたことが判らないようでは、ダメだろう。

仕方なく本田は少し中へ入っていき、小さめの声で「こんにちは」と言ってみた。

それでも返事はなく、もう少し大きめの声で「こんにちは!」というと初めて、帳場の奥の方から「はあ~い」という男の声が聞こえた。

それが店主の飯田だった。

店内にはお客様はいなかった。

この時間ーーー午後3時頃だから、それも無理はないか、と本田は胸の内で思った。

もちろんこの道路そのものの通行量が少ないのだから、この状態は当たり前なんだろう。

それにしても店内が暗かった。

(第6回に続く)



それでは、また明日。

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策に溺れる

2015-02-04 09:48:16 | 繁盛店・繁盛会社をめざそう

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アギーレさんが解任されちゃいましたねえ。
まあ告訴状を受理されたんだからしょうがない。

次の監督っていったい誰に?

今ヨーロッパではシーズン中なのでいい監督を見つけるのは難しいなんていう論調もあったけど。

今朝もまた同じような天候ですね。
北風が少しあって、冷たい空気。
最低気温もマイナス2℃ほどあったし。

昨夜は年越しで、太巻き1本をかぶり、たくさんの大豆を食べました。
数は? ナイショ。

豆まきは、毎年後始末がたいへんだからと、my奥さんは今年小分け袋に入ったものを準備しました。
外に撒くのはバラで、内の中に撒くのは袋入り。
なんか味けないというか………。

“福は内”は袋の中、なんてね。


さて、本題です。

昨日仕事の帰りに、予約してあった恵方巻きをとりに、ある回転寿しチェーンへ行きました。

まだ5時前でしたので、カウンターにはお客様がひとりもいなかったのですが、レジ前は恵方巻きをとりにきたお客様で混雑していました。


よく見るとお客様とレジの人が何かもめています。
といっても、お客様もけんか腰じゃなくて、やわらかく、「そうじゃないでしょ」などと言ってるし、レジの人も何かややこしい計算をしてはまた打ち直したりしているわけです。

ずいぶんと時間がかかっているようです。

わたしは途中からそのやりとりを聞くようになったので、どうしてもめているのか分からなかったのですが、原因はどうやら予約の10%割引分と当日注文の割引なしなどのようでした。


そのお店ではチラシに前日までの予約で10%割引ということを謳っていたんです。

でも予約だけではなくて、その日の予約以外にも追加で注文するお客様もいるわけです。

聞いていると、予約していたものでも店内での定番は割引なしなんですね。

その合計額で何かもめているような、というか、レジの人が何度もレジの打ちミスかどうか分からないのですが、やり直しているわけですね。


そこでわたしが思ったことは、何でそんな面倒なことを、店側はやっているんだろうということです。

イベントなんだから、恵方巻き以外でも、持ち帰りなんだからすべて10%割引にしちゃえばいいのに、ということなんです。


店側にしてみれば10%というのは大きい数字なんですね。

でもでも、逆にお客様側にしてみれば、10%なんて大したもんじゃない、それだけでえらそうに割引していますなんて言われるのなら、正価でいいよ、と言える数字でもあるんです。

その店内商品の10%を割り引く、割り引かないということからくるデメリットとメリットを比較してみると、その差は歴然だと思うんですが、店側としたらやはり、その数字を、じゃあどこで取り戻すんだということしか考えないんですね。

店側とすれば、イベントの特定商品だけ割り引くということはコスト計算から織り込み済みで、その割り引いた額が予算ということなんでしょう。

しかし定番商品は割り引かないコスト計算になっているから駄目だ、というような理屈なんでしょうね。


何か自分たちだけの考えで、策に溺れているって感じ、しませんか?

そこにはお客様の顔を全然見ていないということがはっきりと現れています。

現場のこと(レジ)なんか全然考えない、アホな策だなあと私は思いました。



さて、『見本のような不振店の逆襲』の第4回目です。


たくさんおのお客様で賑わっていたときに広げたのか、詰めれば30台ほど駐められそうな駐車場に、車を乗り入れた。

2台駐車されている。

お客様のものだろうか。

店舗の窓際には「生ビール」のステカンが3本、立てかけられている。

もともとは黄色地にブルーの文字だったようだが、黄色地が色あせている。

相当以前のものをそのまま使っているようだ。

飲酒運転が戒められている時代に、今どき「生ビール」もないだろう。

それならノンアルコールビールの新しいステカンでも、立てるべきじゃないのだろうか。

正面の扉は引き戸式で、これは木製の重厚そうなものでいいなと思ったのもつかの間、扉の下の方に接着してあったらしい薄い木片がはがれかけている。

自動ではないので、手で開けようとしたら思いのほか重く、開けるのに結構な力を要した。

これでは女性ならなかなか開けられないだろう。

戸車が傷んでいるようだ。

入ると、そこは風除室になっていて、また扉がある。

これも同じような重厚な木製扉で、こちらは自動になっている。

重そうな音を立てて扉が開いていく。


(第5回に続く)





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地元産ならいいの?

2015-02-03 10:00:27 | 繁盛店・繁盛会社をめざそう

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北海道や東北では大変な雪害がでていますが、こちら前橋では雪雲は北の方に見えますが、快晴に近い晴れがここ数日続いています。
真冬型天候の典型です。

気温はずっと低めで、このところ最高気温がふた桁になったのはいつのことやら………、です。

今日は節分。
あなたのお店の恵方巻きは順調な売行きですか?

明日は、そして立春。
つい、“♪春~は 名のみの~♪”という歌が口をついてでてきます。



さて、本題です。

最近は地産地消の考え方が浸透してきたせいか、はたまた地域の活性化が根付いてきたのか、地元産の野菜や魚、肉などを使っていますという売り文句の飲食店が増えました。


確かに地域振興策としてはいいことですし、地産地消が一番エコな消費としてはいいことはいいのは間違いないことです。



でもいくら地元産にこだわっているからということで、なんだか味はいまいち、というところ、ありませんか?

地元産を使っているんだから味は我慢しろ、なんてことは言わないでしょうが、それでも地元産にこだわることがいいのだという風潮にもちょっと疑問符がつきます。


最終的にはやはり『味』の勝負にしてほしいんですよね、飲食店は。


なんか“地元産”に甘えて、味の追求をしていないお店もたまに目につくようになってきたので、ここらでちょいと苦言を。


まあほとんどのお店ではそういったことはなくて、地元産でさらにどこよりもおいしい食事をお客様にと、日夜がんばっていらっしゃるお店が多いと思っていますが。


本当にお客様においしいものを提供したい、しかし地元産ではそれができないという食材も必ずあります。

そんなときはやはり、地元産ではなくて他の地域のものでも、おいしい方食材の方を選んでほしいですね。

そうしながら、地元産でも他の地域のものよりおいしい食材を探してもらう方が、消費者の立場としてはありがたいですね。



さて、『見本のような不振店の逆襲』第3回目です。


なるほど聞いていた通りの道だった。

500mほど東を走る片道2車線のバイパスは、行き交う車が引きも切らないようだったが、旧道に入った途端、グ~ンと車が減った、というよりもほとんどその旧道を走る車がなくなった。

すれ違う車も少ない。

しばらく北に向かって走るとその店が右側にあった。

「うどん」とか「トンカツ」といった出来合いの、デザインも揃ってもいないのぼり旗が数本、道ばたになびいている。

それも相当年数が経っているようだ。

色あせてきている。

端が破れかけてもきている。

当店は流行っていません、とのぼり旗までそれを如実に示している。

どうしてこういうところも分からないのだろう。

不思議だ。

不振店に限って、こういったことでお客様にその景気の悪さを、何かにつけて知らせているのだ。

植木も手入れが行き届いていないように、好き勝手な方向に枝を伸ばしているのが目立つ。


(第4回に続く)



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宣伝メール(下)

2015-02-02 10:24:00 | 繁盛店・繁盛会社をめざそう

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ええ、本日は北風の寒い晴天なり、というところ。
雲が多いので快晴にはならない真冬の晴天。

昨日も一昨日も寒~い毎日が続いています。
北海道などは嵐でたいへんそう。



さて、今日の穂雲台は、昨日の続きですね。

題して「宣伝メール(下)」

今回はその中身の問題です。


それらの送られてくるたくさんの宣伝メールのほとんどは、初めから宣伝文句の羅列で、はっきり言って読む気もしないので、すぐに読みもしないで全部ゴミ箱行きです。

迷惑メール設定にはしていないので、新着メールボックスには入っていますが、ほぼ迷惑メール扱いです。


だったら迷惑メール設定されないように、一番最初に見る内容を、興味の引く内容にすればいいだけの話、なんですが、どこもそのようにはしないで、ダダダダダッと、宣伝文句の機関銃射撃です。

そんなものもう辟易しています。

そうしてだんだんとそういった宣伝オンリーメールは、購読中止ボタンにキーが行くわけです。


で、この間ちょっとマウス操作がズレて、宣伝メールの下の方までスクロールしてしまったんですね。

するとそこには、何やら宣伝ではない、その商品に近い内容なんですが、ある時代のことが書いてありまして、読んでいくとけっこう面白いんですね。


そこで思った次第なんです。

何で、こういった内容を冒頭に持ってこないのか、ということです。

そういった商品ではない情報が冒頭にあると、興味を持ってちょっとスクロールをするわけです。

それだけでも違ってくるはずなんですが。


かつてメルマガが一世を風靡したときには、内容のない宣伝文句ばかり目につくものが氾濫して、すぐに購読解除の嵐になリましたが、それと同じことを、まだ自社サイトのメルマガでは、同じことを相も変わらず続けているんですね。


マグマグなどのメルマガ専門サイトからのメルマガでは、そういった宣伝だけのメルマガはいつの間にか駆逐されてしまいました。

自社サイトのメルマガも同じことなんですよ。


自社サイト発信のメルマガだから、商品の案内一辺倒でも喜ばれると思ったら大間違い。

メルマガ専門サイト同様、読者にとって有益な情報がないメルマガはすぐに購読中止に追いやられてしまいます。

自社サイトのメルマガだからこそもっといい情報を載せることが必要ですし、それがないメルマガなんてただのゴミ、何のあてもなく送られてくるDMや新聞に折り込まれてくるチラシ同様、すぐにゴミ箱直行です。

チラシやDMはまだ古紙再生に貢献はしますが、それだって資源の無駄使い。


ゴミ箱直行を防ぐにはやはり、読者にとって有益な情報を毎回掲載する、それも冒頭に、それがあなたのお店をいつまでも繁盛させるコツではないかと思います。

思います、じゃなくて、そうなんです。

今からすぐに形式を改めましょう。


さて、昨日から始まったノンフィクション的フィクション、今日は『見本のような不振店の逆襲』の第2回です。

どうぞ。


見本のような不振店の逆襲』第2回



「そうですか? それに輪をかけて、ほら、店の方もガタがきはじめて、もうやめようか、いつやめようかと思う日もたくさんありましたけど、いまだに踏ん切りがつかなくて………。」

「………」

「それで、まあ最後にもう一度やってみて、それでダメだったら、きっぱりとやめようと。この地所はまあ自分の土地なもんで、これを売れば何とかまあ暮らしてはいけるだろうって、ね」

「じゃあ売っちゃえばいいじゃないですか、いっそのこと」

「何っ! あんた、コンサルタントだろ! 専門家なんだから、その前に何とか言う言葉があるだろっ!」

「や、怒りましたね。はは、じゃあ大丈夫だ、まだ。ーーー分かりました、一度お伺いします」

「頼むよーーー」

最後はもう涙声だった。


そういうことで、本田はここまでやってきたのだ。


第3回に続く。



それでは、また明日。

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宣伝メール(上)

2015-02-01 10:56:51 | スキルアップ

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昨日の夕方、赤城や子持など群馬の中部から北にある山にまで黒い雪雲が、その山々に食らいつくかのようにかかっていました。
けっこう雪が降っていたんでしょうね。

北海道に和寒(わっさむ)という地名がありますが、今朝新聞を取りに外へでたとき、まさにそんな言葉が口からでました。
「わっ、寒っ!」
ダジャレです。和寒の方、すみません。

昨夜から北風がさらに強くなり、今朝も強く吹いています。
窓を開け放つと、レースのカーテンが勢いよく風に巻かれています。


さて、本題です。

わたしもたまにはネット通販で買物をします。

で、購入するとほとんどのお店がメルマガ登録を促してきます。
あまり読む気はないのですが、それでも仕事的に興味があるので、「メルマガを送ってもいい」の欄にチェックを入れます。

で、そういったところで熱心すぎるところでは、購入した品もまだ届かないうちからメルマガ攻撃を矢継ぎ早にしかけてくるところもあります。

あまりにも早いところに、一度苦情のメールを送ったところさえあります。

購入ボタンを押してから、ちょっと後にメールを開いたらもうそこからメールがきているんです。

だいたいのその内容は購入品の確認のメールなんですが、苦情を出したところからは、確認じゃなくて、ただの宣伝メールでした。


いくら何でもそれはないだろ、ということで、商品も届かないうちから宣伝メールって、何、それ! って。


しばらくして謝罪のメールが届いたのはまあいいとして、そこでは宣伝メールを出す部署(係)と、販売完了メールを出す部署(係)が違うために、メール登録されたタイミングと、宣伝メールを出すタイミングが一緒になってしまったためにそうなってしまったようですね。

そういったシステムになっていますので、今後の課題として考えさせていただきますという返答でした。

しかし、多分、今でもそのまんまでしょうね。


さて、本当は今日の本題は宣伝メールの中味についての言及でしたが、長くなってしまったので、今日はこれぐらいで。

続きはまた明日、ということにしてください。



さて、今日から2月。

昨日も書きましたが、今日からは、この最後のコーナーでは、ノンフィクション的フィクションを、以前書いたものを中心に再録していきます。

覚えている人はごめんなさい、復習の意味で読んでいただくとありがたいと思います。

また初めてという方には、あなたの商いにちょっとしたヒントが多分(?)ありますので、読んでいただいても損はないと思います。


それでは第1回です。

タイトルは
『見本のような不振店の逆襲』です。
(本文にでてくる本田というのがまあわたしの分身らしき主人公です)




その店は、いまの時代の不振に喘ぐ店の特徴をすべて備えている、典型とも言える店だった。

本田はその店の前に立つには立ったが、足を踏み入れるのをためらった。

「ダメだ、この店は。悪い店の特徴を全部備えている。いったいどこから手を付けていけばいいのか。いっそのこと更地にして作り直した方が早い気がする」そう思った。


ある日、仕事が一段落した本田のもとに電話があった。

「あ、本田さん、ですか」

「はい本田です」

「あの~、ちょっとお聞きしたいことがありまして」

「何かお店のことですか?」

「はい、そう………なんですが………」

「売上とか、集客とか、そんなことのご相談ですか?」

「いえね、まあそういうことなんですが、何をやってもうまくいかないというか、どれから手をつけていいのか分からないというか………。まあそんなことで商工会に相談したら、本田さんというコンサルタントがいるから、一度相談してみたらどうかって、ね」

「ああ、なるほど」

「それでもねえ、ほらコンサルタントっていうとお金がかかるじゃないですか、それでまあ考えていたんですよ。そんな金があるなら、店の悪いところでも修理した方がいいか、とかね」

「コンサルティングも、結局店の悪いところを修理するということに関しては同じようなものですけど、ちょっと違うところは、修理して、さらにお客様を集めるということでしょうね」

「あ、うまいこと言いますね」

「いえ、あなたが、修理した方がいいなんて言うから、まあこちらもちょっとむっとしたから言ったまでです」


「すみませんねえ、田舎者でね、わたしは」

「いえ、そういうことを言ってるんじゃないんですけど………。ところでまだあなたの名前も、お店の名前もお聞きしてないんですが」

「あ、それは済みませんでした。わたしは○○市の飯田と言って、レストランをやっています」

「レストラン?」

「といってもまあ大衆食堂のようなもので、和食から洋食まで、なんでもやっています」

「昔からおやりになっている道路脇の大きめの食堂? そんな感じの店ですか?」

「ああ、その通りです。一応国道脇にあるんですが、近くにバイパスができて、それからはばったりと車も通らなくなって、それからはもうずいぶんとお客は少なくなったんです」

「だいたい想像がつきますね」

(第2回に続く)



それでは、また明日。

今日も一日、『スマイル!』で、がんばろう!


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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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