部屋の片づけをして、たまっていた学会誌をまとめました。私が長年会員であった、日本化学会と農芸化学会を昨年末で退会し、こういったところから学会誌が来ることがなくなりました。ちょっと残念な気もしますが、この10年ぐらいどこの学会の年次大会なども出ていませんでしたので、抜けるのが遅すぎた気もします。ということで少し学会について書いてみます。
国内に”日本何とか学会”というものが、どのくらいあるのか見当もつきませんが、おそらく100以上はあると思います。これらの学会は、大学の先生のためにあるのではなく、企業研究者にとっても重要なものとなっています。
私も現役のころは、毎年いくつかの学会で発表してきましたが、40歳を過ぎたころからは、国内の学会は若手に任せて、私は海外の国際学会での発表が多くなっていました。
この学会発表の意義ですが、優れた研究だから学会で発表するわけではありません。自分の研究成果を発表することで、多くの研究者に公表し、ほかの研究者に良いものかどうかを判断してもらうための手段なのです。これは論文発表も同じことで、より多くの人たちに判断材料を提供しているにすぎません。
時折”何とか学会で発表した優れた研究”というような文言を見かけますが、これはあまり正しくありません。一つにはどんな学会でも、発表内容の審査がありません。つまり中学生ぐらいの夏休みの自由研究のようなものであっても、学会員であれば受理され発表できるのです。もちろんほとんどの発表は、しっかりした研究機関での成果ですが、昔の農芸化学会にはこのたぐいの研究発表もあり、それはそれなりに微笑ましい気がしました。ついでに特許についても同じようなことが言えます。怪しげな広告などに”特許出願中”という言葉が入っていますが、これでしっかりした内容であることの証明にはなりません。特許も出願時には内容の審査はありませんので、書式さえしっかりしていれば受理され、出願済みになってしまうのです。
なんとなく学会の悪口風になってしまいましたが、研究者にとって学会発表は重要なものであることは確かです。どの学会でもほとんどの発表は大学で、限られた企業しか発表していないのが現状ですが、面白い研究成果であればどんどん発表すべきと考えています。ある意味企業にとっても大きな宣伝効果が期待できるはずです。これだけたくさんある学会ですので、大いに活用すべきでしょう。
また前置き風なところで長くなりましたが、具体的なところは次回で。
国内に”日本何とか学会”というものが、どのくらいあるのか見当もつきませんが、おそらく100以上はあると思います。これらの学会は、大学の先生のためにあるのではなく、企業研究者にとっても重要なものとなっています。
私も現役のころは、毎年いくつかの学会で発表してきましたが、40歳を過ぎたころからは、国内の学会は若手に任せて、私は海外の国際学会での発表が多くなっていました。
この学会発表の意義ですが、優れた研究だから学会で発表するわけではありません。自分の研究成果を発表することで、多くの研究者に公表し、ほかの研究者に良いものかどうかを判断してもらうための手段なのです。これは論文発表も同じことで、より多くの人たちに判断材料を提供しているにすぎません。
時折”何とか学会で発表した優れた研究”というような文言を見かけますが、これはあまり正しくありません。一つにはどんな学会でも、発表内容の審査がありません。つまり中学生ぐらいの夏休みの自由研究のようなものであっても、学会員であれば受理され発表できるのです。もちろんほとんどの発表は、しっかりした研究機関での成果ですが、昔の農芸化学会にはこのたぐいの研究発表もあり、それはそれなりに微笑ましい気がしました。ついでに特許についても同じようなことが言えます。怪しげな広告などに”特許出願中”という言葉が入っていますが、これでしっかりした内容であることの証明にはなりません。特許も出願時には内容の審査はありませんので、書式さえしっかりしていれば受理され、出願済みになってしまうのです。
なんとなく学会の悪口風になってしまいましたが、研究者にとって学会発表は重要なものであることは確かです。どの学会でもほとんどの発表は大学で、限られた企業しか発表していないのが現状ですが、面白い研究成果であればどんどん発表すべきと考えています。ある意味企業にとっても大きな宣伝効果が期待できるはずです。これだけたくさんある学会ですので、大いに活用すべきでしょう。
また前置き風なところで長くなりましたが、具体的なところは次回で。