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ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

タイトルバック猫 ホーキ 続

2015-02-09 10:40:58 | 
昨日は東京までコンサートを聴きに行ってきました。山下洋輔のジャズピアノですが、若いころよくライブに行き、しばらく遠ざかっていましたが、10年ほど前からまた復活しました。昨日は珍しく、著書の宣伝のようなトークショーがあり、その後ドラム、サックスとのトリオで、迫力のある演奏を楽しんできました。

さてタイトルバックの猫、ホーキの話の続きです。上の写真は18歳ぐらいの時ですが、若いころは本当にきれいなネコでした。歳を取ってくるとだんだん動かなくなり、寝室の中や居間の寝床の中でじっとしていることが多くなりました。ほかの猫もホーキは特別なばあさんネコと思っているようで、ホーキが何かやろうとするとちゃんと譲っていました。
確か19歳ぐらいの時、足の付け根に大きな肥満細胞腫ができ、それが皮膚表面に出てきてしまいました。体液や血がにじんできて、見るからに痛そうです。

その前に当然獣医さんに連れて行ったのですが、ステロイドの投与をするくらいで、あまり良い方法がありませんでした。本当は腫瘍を手術で取ってしまうのが良いのですが、血液検査をしたところ、歳でもありあまり良くない数値も出て、とても麻酔に耐えられそうにありません。包帯を巻いて触れないようにするくらいしかできないのですが、ネコはこういったものが本当に嫌いで、足を器用に振ってすぐとってしまいます。ここからが治療との戦いになりました。

それでも医療品の進歩は目覚ましく、体液と血で腫瘍に張り付いてしまうガーゼが、全くくっつかないガーゼができました。また包帯もまくだけでくっついてしまい、外れなくなるものも出てきました。それでもまだ不足で、近くの衣料品店に行き、赤ちゃん用の靴下を買ってきて、それを切って包帯の上から履かせることで、何とか自分では取れない治療法ができたわけです。このホーキの治療が私の日課になってきました。この腫瘍はだんだん大きく深くなり、骨の一部が見えるほどになってしまいました。たぶん相当痛かっただろうと思います。会社から帰って食後に、ガーゼを取り換え、消毒液で洗ったのち、腫瘍部分に抗炎症剤と抗生物質の軟膏を塗り、しっかり止めていく、これを毎日行っていたのです。

さらに最後のほうは、腎臓の機能が低下してしまい、尿毒症を防ぐために皮下点滴も始めました。それでもこんなに長生きできたのは、胃腸が丈夫だったからでしょう。最後まで下痢することもなく、自分でトイレに行っていました。本当に長い間家族として生き、静かに逝ってしまいましたが、大往生といえます。ホーキご苦労様でした。