ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

安全ライター?の話

2015-02-13 10:27:45 | 文化
先日の定例麻雀の結果が来ましたが、珍しく大きく一人負けとなりました。私は少し浮いた2位でしたが、内容はあまり良くなく、面白い手も出ませんでした。その時雀荘からサービスで皆にライターを配ってくれたのですが、そのライターの話です。
当然安物の100円ライターなのですが、家に帰ってからなにげなくつけてみようとすると、異様に固く、何とか点けることはできたのですが、左手では難しいぐらいの強さでした。数年前、小さな子供が置いてあるライターで遊んで事故になることが何件かありました。その結果すべてのライターが、子供ではつけられないような工夫がされ、面倒なロックがかかったり、今回のようにばねを非常に堅くするなどの対応がとられたわけです。

これが日本の文化かもしれませんが、私はおかしなことだと感じています。小さな子供がいたずらできないようにするのであれば、親を含めた周りの人がライターの扱いに注意すれば済むことです。それをライター自身を変え、安全性を高める代わりに使いにくくするというのは方向性が間違っていると思います。
どうも日本という国は、子供の安全を重視するあまりに、安易に禁止したりなくしたりが多すぎる気がします。その代表例が公園の回転遊具ではないでしょうか。遊具の名前はよくわかりませんが、昔は公園にはぶら下がって回転したりする遊具が必ずと言っていいほどありました。しかしこれも子供が遊んでいてけがをするといった事故が起き、現在では見かけることがなくなってしまいました。

現在は刃物類はもちろん、けがをしそうなものはすべて子供からとうざけています。本来子供の頃に小さなケガをしたりして、痛みを感じることによって危険を察知するのではないでしょうか。こういったものをすべてなくしてしまっては、子供に危険予知能力を育てる環境を奪っているといえます。

私の住んでいる市ではないのですが、自治体がよい対応をした話を紹介します。市が管理する公園で、それほど大きくはないのですが適当な広さがあり、市民の憩いの場になっているような公園でした。そこに石ころがかなりあるので、子供を遊ばせるのに危ないからすべて撤去しろという親が現れたそうです。この親が市に対して発言力があったのか、かなりの数になったのかわかりませんが、市も無視できなくなったようです。しかし公園からすべての石ころをなくすなどとてもできません。そこで市は、この公園を封鎖するという対応を取りました。そうすると公園解放を求める運動が起きてきました。そこで市は、石ころをのぞけというグループと解放しろというグループに話し合いの場を作ったのです。その結果従来通りの形で、公園は解放されました。

問題が起きたからといって、短絡的な回答を求めるのではなく、どうすべきかをじっくり話し合うことがよい回答につながるのではないでしょうか。