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加齢で気になるもの忘れ、加齢と認知症の違いとは

2024-07-27 10:35:44 | 健康・医療
私も最近は物忘れが多くなり、昨夜の夕飯が思い出せなくなったりしています。それでもしばらく考えると思い出すことができていますので、まだ認知症にはなっていないようです。

しかし加齢によるもの忘れと認知症とはどこが違うのでしょうか。認知症の多くを占めるアルツハイマー病は、もの忘れから始まる進行性の疾患です。しかし歳をとれば程度の差はあるものの、誰もがもの忘れに直面します。

例えば昨日、お祭りで縁日に行ってかき氷を食べたとします。かき氷を食べたことは覚えているが、イチゴ味だったかメロン味だったか思い出せなくなります。

またたべた屋台はどの辺りにあったか程度なら、加齢に伴うもの忘れで、思いを巡らしたり何かヒントがあったりすれば思い出します。一方認知症の場合は、縁日に出かけたこともかき氷を食べたこともすべて忘れてしまうのが特徴です。

認知症のもの忘れは進行して判断力の低下を伴いますが、加齢によるものは重度化はしません。日常生活に支障が出てくると「認知症」と診断されます。記憶にはいくつかの種類があり、アルツハイマー病は短期記憶(新しい記憶)の喪失から始まるのが大きな特徴です。

記憶のタイプのうち瞬時記憶は、電話番号を確認してダイヤルするような極めて短い間の記憶で、数分から数日前の新しい記憶は短期記憶と呼ばれます。

長期記憶は意識にのぼる陳述記憶と、自転車に乗る、針仕事や物づくりなどの技能、ゲームやスポーツのルールに関わる手続き記憶(体が覚えたような記憶)に分けられます。陳述記憶はさらにエピソード記憶と意味記憶に区分されます。

アルツハイマー病では短期記憶から失われますが、長期記憶の障害はエピソード記憶から始まるケースが多く、手続き記憶は比較的長く保たれます。

認知症の初期症状としてもの忘れを上げましたが、いつ(日時・曜日・季節)、どこ(場所)、誰(人)の把握を見当識といいますが、見当識障害は一般的に、時→場所→人の順で進行します。

軽度認知障害(MCI)といわれる状態があり、健常でも認知症でもないグレーゾーンで、記憶などの認知機能の障害が見られるが、日常生活に影響するほどではない状態をいいます。厚生労働省の「認知症施策の推進について」は、「年間10〜30%が認知症に進行する」と記しています。

正常なレベルに回復する人もいて、同資料は「5年後に38.5%が正常化したという報告あり」としていますが、回復に関するデータも幅があるようです。

ここではどこかおかしいと思ったら、まずかかりつけ医に相談をとしていますが、現在の医療ではあまり意味がないような気もします。