ごっとさんのブログ

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老後に寝たきりとピンピンを分けるポイント

2024-07-25 10:33:56 | 健康・医療
日本の令和元年のデータによると、女性の健康寿命は75.4歳、男性の健康寿命は72.7歳となっています。

女性の平均寿命を87歳とすると、介護が必要となる期間は12年間となります。同様に男性は平均寿命が81歳ですので、8年間は介護を必要とすることになります。ただし私はこの健康寿命という数値を全く信用していません。

科学的な検討から出て来たものではなく、単なるアンケート結果から出したものでは何の意味もないと思っています。実際私の友人はほとんどが75歳以上ですが、全員元気でピンピンしています。ここでは寝たきりとなってしまうようなポイントを紹介します。

寝たきりの原因の一つ目は筋力の低下です。若いころは階段を一気に上れたのに、歳をとってからはすぐ息が上がってしまうようになったと嘆いている人がいます。この原因が筋力低下で、若い頃よりも筋肉の力が落ちてきたため、階段を上がるのがきつくなってくるのです。

筋力が低下するのは、筋委縮が原因です。筋肉量のピークは、ほとんどの人では20〜30歳ごろであり、その後はだんだん減っていくことが分っています。筋委縮やそれに伴う筋力の落ち方には個人差があり、筋力が落ちていくスピードは人によって異なります。

筋力は筋肉に負荷をかけることで維持されるので、筋肉を使わない人ほど筋力低下が速く進みます。普段の食事も筋力低下の発生に関わります。筋肉を増やすための栄養を取らない人は、しっかりとっている人と比べると、明らかに筋力低下が速く進みます。

寝たきりの原因の2つ目は認知症です。認知症は脳の病気で、運動機能に直接影響を及ぼす病気ではありません。実際には認知症から寝たきりになる人はかなり多いようです。

認知症になると、身体を動かさなくなるからで、こういった生活は筋力低下を招きやがて寝たきりになっていくという訳です。認知機能の低下によって起こる症状のひとつに意欲の低下があります。

こうなると健康のために散歩しようといった意欲もなくなるので、家にこもりがちになります。家の中でもあまり動かないので、筋力の低下やそれによる歩行機能の低下が起こり、やがて寝たきりになってしまうのです。

昨日自分が食べた物や、会った人の名前が思い出せなくなるといった段階は、自分が最近経験したことが思い出せなくなっている訳ですから、これは赤信号といえるのかもしれません。

その他の原因として、骨粗しょう症になり骨がもろくなることや、脳卒中などが挙げられるようです。

骨折のリスクが高くなれば、そのまま寝たきりになる可能性は高くなり、脳卒中では説明するまでもなく寝たきりになりそうです。