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海外旅行の思い出 その4

2015-11-05 10:24:35 | 旅行
前回非常に心細い思いをしながら、オーストリアにいった事を書きました。学会場はホテルから歩いて数分で、日本からの参加者も3、4人いましたので、すぐに仲良くなりグループで行動することが多く、全く問題はありませんでした。

ここで少し学会について紹介しますと、国際学会として有名なものにゴードン会議という物があります。これは参加資格などの審査は非常に厳しく、よほど良い業績を出さないと招待されることはない、科学者にとっては夢のような会議です。私が参加するような小さな国際学会(100~150人規模)でも、会議の進行はこのゴードン会議と同じシステムが多くなってきました。

朝から午前中口頭発表が何題かあり、昼食後はポスターセッションになります。これは発表内容を所定のボードに張り出し、発表者はその前に決められた時間待機するわけです。これですと私のように日常会話に苦労する程度の英語力でも、仕事の内容だと質問したり議論することができます。このまま夕食になり、夕食後また何件か口頭発表の夜の部があるというのが普通です。

これをすべてまじめに参加すると非常に厳しい事になります。特に夜の部は、夕食後でしかも学会が準備した夕食会でも当然ワインなどの酒が出ますので、眠気と戦わないといけなくなり、夜の部が終わると懇親会となります。このディナーは非常にゆったりと食べますので、2時間から3時間ぐらいかかることもあり、夜の部が終わると10時過ぎるのが普通になります。それから2,3時間飲み会になるというのが5日間続くと、体力が持たなくなりわけです。その点本当に外人はタフで、夜中まで飲んでも次の日は何でもないように出てきます。

こういったスケジュールですと、食事をすべて学会が準備する方がスムースに行きますので、3食付きの学会もありますが、全くついていない学会と様々でした。私のようにあまりまじめに参加していない者にとっては、このスケジュールは非常にメリットもあります。まず午後のポスターは、ざっと見て回ると1時間もあれば十分になります。そうすると夜の部が始まる8時ごろまでは、フリーの時間となり、半日観光ができるわけです。

このように学会主催のディナーは、全員が集まって食べますので、英語でしゃべりながらになります。これがかなり大変なため、日本人が集まるジャパニーズテーブルができることが多くなり、日本人同士は非常に親しくなります。それでも外国人でも何人かは親しくなり、クリスマスカードを送ったりする人も出てきました。

今回は学会の紹介で、オーストリアのことはかけませんでしたが、学会に出席しながら、少しでも時間を作って観光までとかなり忙しいのが海外出張ということになります。

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