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ワクチン副反応とスパイクタンパク質

2021-08-03 10:27:15 | 健康・医療
このところコロナ感染の急拡大が続いており、緊急事態宣言もほとんど効果がないようです。

オリンピックをやめるわけにもいかず、政府・自治体としてはワクチン接種が進むことが唯一の対策となっています。

ワクチンの副反応についても色々な情報が交錯していますが、体内で作られるスパイクタンパク質が副反応の元凶であるという説を見ました。

現在日本で進んでいるコロナワクチンは「RNAワクチン」で、ウイルスの表面にあるスパイクタンパク質の設計図となっています。ウイルスはまずスパイクタンパク質をヒトの細胞膜上にあるACE2受容体に結合させ、感染が成立します。

ここをブロックする抗体をあらかじめ作らせておいて、感染を抑えるというのがこのワクチンの目的となっています。

私はこういったRNAを体内に注入して、それが細胞内に入り翻訳されてタンパク質となるのか、またこうしてヒト細胞が作り出したタンパク質を免疫系が異物と認識して抗体ができるかを疑問に思っていましたが、その後の情報によると問題なく抗体は作られているようです。

最近の研究では、ウイルスと関係なくスパイクタンパク質だけでも体にダメージを与えることが分かってきました。アメリカのソーク研究所の報告では、新型コロナのスパイクタンパク質を単独で投与したマウスに、肺と動脈の炎症が確認されたとしています。

スパイクタンパク質がいくつものサイトカインを放出し、血管や臓器に炎症を引き起こすと考えられています。

新型コロナ感染症で見られる肺炎、心血管障害、脳血管障害、血栓症といった多様な症状は、ヒトの細胞に感染したウイルスのスパイクタンパク質によって生じる可能性が高いとしています。

私はこの実験の評価は基本的に「有効濃度」の概念から外れていると思われます。タンパク質だけではなく、薬物や化学物質も有効濃度以上が無ければ何の反応もしません。

当然この実験ではある程度の濃度のスパイクタンパク質を投与しいているからこそ、この様な現象が起きたと思われます。しかしRNAワクチンを打った場合は、多くの細胞にRNAが入り込みますので、そこで作られるスパイクタンパク質濃度は非常に低いと考えられます。

一般にRNAは1回翻訳されると分解されますので、細胞内に多量のタンパク質が蓄積されることはあり得ないと思われます。免疫はどんなに低濃度のタンパク質であっても、認識し抗体を作り出します。

つまりスパイクタンパク質がどんな性質を持っていても、ワクチン接種ではとても有効濃度(害が出る濃度)にはならないと考える方が普通ではないでしょうか。

ただしこういった物への感受性は人によって異なり、化学物質過敏症のように低濃度でも反応してしまう人がいることは確かです。一般的には、こういった副反応を心配する必要はないと思っています。


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