ごっとさんのブログ

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硬い膨らみのできるガングリオンとは

2020-11-16 10:26:17 | 健康・医療
ガングリオンといってもあまり聞いたことのない人も多いと思われます。

病院で言われても何かわからないかもしれませんが、関節近くにできるゼリー状の物質が入った袋のことで、手首に多く見られます。

私の家ではかみさんの足首の下にこのガングリオンができ、整形外科で一旦抜いてもらったのですが、また溜まってきて今では放置しているという、割と身近な症状となっています。

どこの部位でもそうですが、普段より膨らんでいるところが見つかると、何か悪いものができたのではないかと心配になる人も多いでしょう。表面から見て明らかに膨らんでいる場合、ガングリオン、滑液包炎、脂肪腫、神経線維腫などさまざまな病変が考えられます。

ガングリオンは、ゼリー状の物質が入った腫瘤のことで、関節や腱などに生じます。関節液や腱鞘の滑液が濃縮して、ゼリー状になると考えられています。触った感触では結構硬いこともあり、骨が出っ張ってきたと訴える患者もいるようです。

特にスポーツ選手に多く発症するわけではありませんが、スポーツをするときの手首の動きで痛みを感じることもあります。細胞が増殖して大きくなる腫瘍とは異なりますが、外観からはそれが腫瘍なのかガングリオンなのかは区別できません。

単純X線にも写りませんが、超音波検査をすることで、内部が液体状であることが確認できます。MRI検査でも、その内部の様子や周囲との関連性がよく分かります。

ガングリオンとの診断がつけば、注射針を刺して内容物を吸引しますが、しばらく様子を見ていても大丈夫なようです。自然に吸収され小さくなることもあります。ガングリオンでは再度ゼリー状の液体が溜まり、膨らむことがあります。

このような場合では、何度か穿刺を繰り返すうちに膨らまなくなることがありますが、刺激になっている動作を控えておく方が無難です。穿刺をしても改善が得られない場合、ガングリオンを手術で摘出するケースもあるようです。

稀なケースとして、何かふくらみがあると感じていた腫瘤が、悪性の腫瘍である場合があります。サイズだけで良性と悪性の判断はできませんが、5センチ以上ある場合は悪性の可能性を念頭に置く必要があるようです。

このガングリオンができる原因などは分かっていないようですが、もともと病気といえるか疑わしいようなものですので、あまり研究がされていないのかもしれません。

それほどの痛みを感じるわけではなく(かみさんは靴が当たると痛い程度です)、放置しても問題がないようですので、こういった症状があると知っていればいいようなものかもしれません。

ただ悪性の可能性も少しはありそうですので、医師の診断を受けることは必要な気がします。


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