ごっとさんのブログ

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平均寿命が33年も伸びる理由

2021-01-19 10:27:34 | 自然
「人生100年時代」という言葉が色々なところで使われるようになってきました。

私はこれには賛成できず、団塊の世代がいなくなる後はたとえ医学の進歩があっても、平均寿命はあまり伸びないと考えています。

東洋経済にあと50年で平均寿命が33年も伸びるという記事がありました。これを紹介しながら私の意見を書いてみます。

当然ながらこの筆者は色々なテクノロジーの進歩を挙げています。例えばDNAをモニターすることで、医師は病気が顕在化するずっと前に気づけるようになるとしています。また座るだけで心拍などの異常を探知することができ、早い対応ができるようです。

確かにバイオモニタリングの技術は格段に進歩しており、私が買った安いスマートウオッチ(アップルの高級品ではありません)でも脈拍数から血圧、運動量、睡眠状態などが腕につけているだけで測定できます。

血圧で試してみましたが、正確な血圧計での測定値とほぼ一致するようです。こうした情報が簡単に入手できるようになっても、私の生活は全く変わりませんでした。

購入当初は興味もあり、時計の代わりにつけていろいろデータを取ったりしていましたが、数カ月で飽きてしまい今はしまったままになっています。

こういった各種データが簡単に取得できるようになったとして、それを医師とつなぎ全患者を医師が管理することは可能なことでしょうか。平均寿命は延びており、100歳以上の人が8万人を超えたとされていますが、110歳以上は非常に少ないようです(人数は分かりませんでした)。

この110歳辺りにヒトの種としての限界があるような気がします。これがテロメアの短縮による細胞分裂の停止のためか、各種臓器の稼働限界なのか分かりませんが、どんなに医療が進歩してもこの老衰による死の時期を延ばすことはできないでしょう。

この限界は多分若い時の生活などにより個人差が大きく、110歳を最高として数十年の幅があるのではないかと考えています。最近は老化を病気として捉え、治療可能であるという説が出ており、このブログでもいくつか紹介しました。

しかしこういった説には科学的根拠があまりなく、その治療法もあまり信頼できるものではありません。この記事では自分の生物情報を感じれば、健康的な生活に代わるとしていますが、人間はそれほど単純ではありません。

またサバイバル回路を活性化し、長寿遺伝子を働かせるような分子を摂取すれば、動物実験では健康寿命が10〜40%伸びているようです。こういったことを総合して寿命が33年伸びるとしています。

全く科学的根拠がないわけではありませんが、やはり無理な説であり、そんな時代は来てほしくないという気もします。


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1 コメント

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Unknown (KEIKO )
2021-01-19 22:31:44
ごっとさん、こんばんは。
寿命が延びても本当に健康な状態でなければ意味ないですよね。
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