ごっとさんのブログ

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認知症の症状が出る治る病気

2021-12-19 10:56:06 | 健康・医療
私ももうじき後期高齢者となりますが、やはりこの歳になると認知症が気になってきます。

認知症の症状が出ても詳しく診断すると認知症ではなく治る病気もあるようです。こういった病気として、正常圧水頭症、脳腫瘍、甲状腺機能低下症、ビタミンB12欠乏症があります。

いずれも記憶力の低下や歩行障害、生活に支障をきたす混乱といった、進行したアルツハイマー型認知症にみられるのと同様の症状を呈するため、混同されがちです。

私の麻雀仲間の一人のSさんが、この正常圧水頭症になってしまいました。ただし別に認知症と思われる症状が出たわけではなく、普通に会話しながら麻雀をやっていましたが、歩くのが困難になり杖をついて歩くようになりました。

Sさんは非常に麻雀が強く、毎回1,2位を争っていましたが、この杖をつくようになってから負けが込んできました。しかも大きく負けることが多く、常に最下位で終わるようになったのです。

この点を不思議に思いH君に話したのですが、ツキが無くなったのだろうとあまり気にしていませんでした。その後どこかに出かけた時、全く歩けなくなり救急車で運ばれた病院で正常圧水頭症と診断されたそうです。

すぐに水を抜く手術を受け、リハビリ後普通の生活ができるようになったようですが、ちょうどこのタイミングでコロナが増えてしまいましたので、その後麻雀を誘っていません。

私のかかりつけの医師のはなしでは、手術で元気になっても傷ついた脳が戻ることはないので、元通りにはならないだろうとのことでした。現在はたまにメールのやりとりをしている程度ですが、麻雀に誘っても良いかどうか迷っているところです。

やはり麻雀が弱くなったのは、認知機能が衰えてきたためのようで、勝てなくなったら注意すべきことかもしれません。

さて正常圧水頭症の話ですが、何らかの原因で脳と脊髄の表面を循環している脳脊髄液が滞留し、脳室が拡大する病気です。主な自覚症状に「歩行障害」「尿失禁」とともに「認知症」が挙げられます。

またこの病気はパーキンソン症候群を合併しやすくなるため、無表情になったり声が単調になったりするパーキンソニズムと呼ばれる状態になることも特徴的のようです。

特に認知機能低下がそれほどでもないうちから尿失禁がみられる場合は、正常圧水頭症の疑いが強いといえます。この治療法としては、管を入れて髄液を抜く治療を行うことで劇的に認知機能が改善するとしています。

身近な人がかかるまで正常圧水頭症など全く知りませんでしたが、認知機能が低下してきたら、疑ってみる病気なのかもしれません。


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