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新型コロナでの再感染率を調査

2021-04-13 10:26:03 | 健康・医療
新型コロナ感染者は関西圏で急増しており、ついに東京もまん延防止措置の適用になってしまいました。

私にとってはせっかく再開した定例麻雀がまた自粛になる程度で、それほど大きな影響はありませんが、ワクチン接種もいつになるのかなかなか収束には至らないようです。最近新型コロナウイルスの再感染率の研究論文が発表されたという記事を読みました。

細菌やウイルスなどの病原体に感染するとその病原体に対する抗体ができ、次に入ってきても免疫が働き再び同じ感染症にかかりにくくなります。これを獲得免疫と呼びますが、長期間効果が持続する感染症と再感染するようなケースもあります。

例えばはしかやおたふく風邪は、一度感染すれば生涯にわたり免疫を獲得することができます。しかしインフルエンザに感染しても獲得した免疫は、その後の再感染を完全に予防するものではありません。

この差はウイルスの変異という観点で説明されるものと思っていましたが、どうも獲得免疫の程度も関係しているようです。新型コロナウイルスについても獲得免疫は得られるはずですが、その効果について詳しいことは分かっていませんでした。

デンマークで行われたこの研究は、新型コロナウイルスのPCR検査に関するデータベースに登録されている52万5339人が解析対象となりました。

感染流行の第1波(2020年3〜5月)と、第2波(2020年9〜12月)における検査結果から、再感染率が検討されています。解析の結果第1波で検査が陽性だった1万1068人のうち、72人が第2波でも陽性(再感染)と判定されました。

また第1波で検査陰性だった51万4271人のうち、第2波で陽性と判定された人は1万6819人で、第2波における感染率は第1波で感染しなかった人と比べて80.5%低下していました。

再感染に対する防御率は約8割という結果ですが、この防御率は65歳以上の高齢者では47.1%に留まっていました。この数値はちょっと意味が分からない部分もありますが、肝心な点は約1万1千人のうち72人が再感染したということでしょう。

これを多いとみるか少ないと感じるかは人によって異なりますが、私は予想以上に多いような気がします。デンマーク事情はよく分かりませんが、この第1波と第2波でウイルスが大きく変異したとは考えられません。

つまり再感染した人は、感染によって抗体ができて治ってもその免疫システムが次の感染時に働かなかった人と言えます。

言い換えればワクチンを打っても効果がない人が、この程度の割合はいるということになりそうです。この判断は間違っているかもしれませんが、人はさまざまですのでこういうことも起こりうるような気がしています。


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