そろそろ花粉が減りつつある時期のようですが、花粉予想などでは「多い」が続いており、花粉症の人にはまだまだつらい時期なのかもしれません。
幸い私はこの歳になるまで花粉症を発症していませんので、花粉症とは無縁の生活を送れそうです。私が勤務していた研究所はちょうど花粉が舞い落ちるところにあったようで、朝車を止めておくと帰るころには車全体が一面黄色いスギ花粉に覆われているというような場所でした。
そのため研究所の所員はかなり花粉症の比率が高かったようです。日本では約60種類の植物が花粉症の原因になっていると報告されており、春の花粉症はスギやヒノキが中心となっています。
日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会の調査では、2019年にスギ花粉症だった人の割合は38.8%となっています。目や鼻から花粉が体内に入ると、身体が異物(抗原)として認識し、体内では抗原に対抗しようとリンパ球が「IgE抗体」を作ります。
IgE抗体は免疫や炎症に関わる「マスト細胞」と結びつき、花粉の次の侵入に備えるようになります。花粉が体内に入るとIgE抗体が察知し、マスト細胞からヒスタミンなどの化学物質が放出されアレルギー反応が起こるというのが大体の花粉症の発症メカニズムです。
症状を抑えるには、抗ヒスタミン薬やステロイドを使いますが、重い患者の場合薬を使っても症状が治まらないことは多いようです。
重いスギ花粉症の患者に対し2019年12月、注射薬「ゾレア」が保険適用されました。IgE抗体とマスト細胞の結合を防ぎ、アレルギー反応が起こらないようにします。
抗ヒスタミン薬を1週間以上投与しても効果が十分でない、血液中にスギ花粉に対するIgE抗体が一定以上あるといった人が対象です。ゾレアは4週間か2週間位に1回投与し、頻度や量は患者の体重と血液中のIgE濃度で決まります。
この費用は約2万9000円で、3割負担だと約9000円となります。ゾレアを投与しても抗ヒスタミン薬は使い続ける必要はあるようです。最近は体質を改善させて花粉に反応しないようにする「舌下免疫療法」も実施され、花粉症を根本的に治すことも始まっています。
このシーズンは新型コロナも治まっていませんので、花粉症の症状とコロナの症状が区別できにくいのかもしれません。
そのためティッシュと消毒液を持ち歩く、マスクを二重につける、換気はカーテンを閉めた状態で行う、加湿して花粉の飛散を抑える、といった対策が必要とされています。
それでもこういった新しい治療法が開発されることで、花粉症の治療法の選択肢が広がるのは患者にとっては朗報と言えるような気がします。
幸い私はこの歳になるまで花粉症を発症していませんので、花粉症とは無縁の生活を送れそうです。私が勤務していた研究所はちょうど花粉が舞い落ちるところにあったようで、朝車を止めておくと帰るころには車全体が一面黄色いスギ花粉に覆われているというような場所でした。
そのため研究所の所員はかなり花粉症の比率が高かったようです。日本では約60種類の植物が花粉症の原因になっていると報告されており、春の花粉症はスギやヒノキが中心となっています。
日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会の調査では、2019年にスギ花粉症だった人の割合は38.8%となっています。目や鼻から花粉が体内に入ると、身体が異物(抗原)として認識し、体内では抗原に対抗しようとリンパ球が「IgE抗体」を作ります。
IgE抗体は免疫や炎症に関わる「マスト細胞」と結びつき、花粉の次の侵入に備えるようになります。花粉が体内に入るとIgE抗体が察知し、マスト細胞からヒスタミンなどの化学物質が放出されアレルギー反応が起こるというのが大体の花粉症の発症メカニズムです。
症状を抑えるには、抗ヒスタミン薬やステロイドを使いますが、重い患者の場合薬を使っても症状が治まらないことは多いようです。
重いスギ花粉症の患者に対し2019年12月、注射薬「ゾレア」が保険適用されました。IgE抗体とマスト細胞の結合を防ぎ、アレルギー反応が起こらないようにします。
抗ヒスタミン薬を1週間以上投与しても効果が十分でない、血液中にスギ花粉に対するIgE抗体が一定以上あるといった人が対象です。ゾレアは4週間か2週間位に1回投与し、頻度や量は患者の体重と血液中のIgE濃度で決まります。
この費用は約2万9000円で、3割負担だと約9000円となります。ゾレアを投与しても抗ヒスタミン薬は使い続ける必要はあるようです。最近は体質を改善させて花粉に反応しないようにする「舌下免疫療法」も実施され、花粉症を根本的に治すことも始まっています。
このシーズンは新型コロナも治まっていませんので、花粉症の症状とコロナの症状が区別できにくいのかもしれません。
そのためティッシュと消毒液を持ち歩く、マスクを二重につける、換気はカーテンを閉めた状態で行う、加湿して花粉の飛散を抑える、といった対策が必要とされています。
それでもこういった新しい治療法が開発されることで、花粉症の治療法の選択肢が広がるのは患者にとっては朗報と言えるような気がします。
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