私は少量の酒を飲むのを楽しみにしていますが、どうもこのところあまり良いという話題がないようです。
日本には昔から「酒は百薬の長」という言葉があり、適量であれば健康に良いという考えられてきましたが、このところ否定的な話が多くなっています。ここでは少量の飲酒でも「頭頸部ガン」のリスクを高めるという報告を紹介します。
2017年にアメリカ臨床腫瘍学会(ASCO)は、アルコールが口腔・咽頭ガン、喉頭がん、食道ガンなど複数のガンと因果関係があると声明を出しました。
ガンの大きな要因は、大量で長期間の飲酒ですが、収集したエビデンスから適度な飲酒でも発ガンリスクが上昇する可能性があると結論付けています。アルコールの種類(ビール、ワイン、蒸留酒など)にかかわらず、飲酒は一貫して危険因子になるとしています。
リスクの上昇は同声明によると、全く飲酒しない人を1とした場合、大量飲酒者の喉頭ガンの発生リスク2.65倍、口腔・咽頭ガンに至っては、発生リスクが5.13倍という結果になっています。
この大量飲酒では、昔から色々と健康リスクは指摘されていましたので、どの程度の量なのかが問題かもしれません。
アルコールが体内に入ると、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドに代謝されますが、アルコールそのものに加えこのアセトアルデヒドが発ガン性があると考えられています。
アセトアルデヒドは肝臓の酵素などによって酢酸に分解され、最終的に炭酸ガスや水になって体外に排出されます。日本人の約40%はこの分解のスピードが遅く、少量の飲酒でも顔が赤くなったり吐き気がするなど酒に弱い体質です。
分解酵素の働きが弱いと、アセトアルデヒドがなかなか分解されず、発ガン物質として口腔、咽喉頭、食道に長時間滞留して発ガンリスクが高まることになります。こういったガンは複数発生する傾向があり、酒を飲むと多発ガンリスクが高まることになります。
頭頸部のガン予防という観点からは、酒は極力控えた方が良いということになりそうです。少量の目安としては、アメリカガン学会やアメリカ保健福祉省によると、男性なら1日1〜2ドリンク(1ドリンクが約14gのアルコールで、ビール小瓶1本程度)以下、女性は1日1ドリンク以下を推奨しています。
私の飲酒量はこれより多いかもしれませんが、頭頸部ガンはそれほど発生頻度の高いものではありませんので、発生リスクが上がるといってもそれほど心配するものではない様な気がします。
日本には昔から「酒は百薬の長」という言葉があり、適量であれば健康に良いという考えられてきましたが、このところ否定的な話が多くなっています。ここでは少量の飲酒でも「頭頸部ガン」のリスクを高めるという報告を紹介します。
2017年にアメリカ臨床腫瘍学会(ASCO)は、アルコールが口腔・咽頭ガン、喉頭がん、食道ガンなど複数のガンと因果関係があると声明を出しました。
ガンの大きな要因は、大量で長期間の飲酒ですが、収集したエビデンスから適度な飲酒でも発ガンリスクが上昇する可能性があると結論付けています。アルコールの種類(ビール、ワイン、蒸留酒など)にかかわらず、飲酒は一貫して危険因子になるとしています。
リスクの上昇は同声明によると、全く飲酒しない人を1とした場合、大量飲酒者の喉頭ガンの発生リスク2.65倍、口腔・咽頭ガンに至っては、発生リスクが5.13倍という結果になっています。
この大量飲酒では、昔から色々と健康リスクは指摘されていましたので、どの程度の量なのかが問題かもしれません。
アルコールが体内に入ると、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドに代謝されますが、アルコールそのものに加えこのアセトアルデヒドが発ガン性があると考えられています。
アセトアルデヒドは肝臓の酵素などによって酢酸に分解され、最終的に炭酸ガスや水になって体外に排出されます。日本人の約40%はこの分解のスピードが遅く、少量の飲酒でも顔が赤くなったり吐き気がするなど酒に弱い体質です。
分解酵素の働きが弱いと、アセトアルデヒドがなかなか分解されず、発ガン物質として口腔、咽喉頭、食道に長時間滞留して発ガンリスクが高まることになります。こういったガンは複数発生する傾向があり、酒を飲むと多発ガンリスクが高まることになります。
頭頸部のガン予防という観点からは、酒は極力控えた方が良いということになりそうです。少量の目安としては、アメリカガン学会やアメリカ保健福祉省によると、男性なら1日1〜2ドリンク(1ドリンクが約14gのアルコールで、ビール小瓶1本程度)以下、女性は1日1ドリンク以下を推奨しています。
私の飲酒量はこれより多いかもしれませんが、頭頸部ガンはそれほど発生頻度の高いものではありませんので、発生リスクが上がるといってもそれほど心配するものではない様な気がします。
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