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コロナワクチンの接種後の感染率を調査

2021-08-15 10:26:30 | 時事
私はファイザー製のワクチンを2回接種したことは、このブログでも書いています。

このワクチンは有効率が90%以上のということで、ほとんど感染する可能性はないと思っています。しかし100%でない以上感染することはありますが、このワクチン接種後の感染率をイスラエルで調査した結果が発表されました。

これは医療従事者が対象ですが、ほぼ全員がファイザー製のワクチンを接種しています。こういったワクチン接種したにもかかわらず感染することを「ブレークスルー感染」と呼んでいますが。どういう意味なのかはよく分かりません。

イスラエルは世界に先駆けてファイザー製の接種を開始しましたが、最近はインド型変異株(デルタ株)の流行やブレークスルー感染の発生などで新型コロナ感染症が再拡大の傾向にあり、3回目のワクチン接種を行う「ブースター接種」も検討されています。

イスラエル最大の医療機関であるシェバ・メディカルセンターでは、全医療従事者1万2586人のうち、2020年12月から21年4月までに91%がファイザー製ワクチンの2回接種を完了しています。

そこで2021年1月からの14週分の同施設のデータを取集し、PCR検査などでブレークスルー感染を特定しました。そのうえでブレークスルー感染例と非感染例を照合し、一般化推定方程式で中和抗体の幾何平均抗体価(GMT)を予測しました。

検討の結果、ファイザー製ワクチンの2回接種を完了した医療従事者1万1453例中13.1%(1497例)がPCR検査を受け、そのうちブレークスルー感染が2.6%(39例:看護師18例、管理保守作業員10例、その他のスタッフ6例、医師5例)に認められました。

多くが軽症あるいは無症状感染でしたが、一部で上気道うっ血、筋肉痛、嗅覚・味覚の喪失といった症状があり、19例では診断から6週間後も咳、倦怠感などの後遺症が認められました。

感染周辺期における中和抗体のGMTは、ブレークスルー感染例で192.8と非感染例の533.7より低く、ワクチン接種後1週間のピーク時においても、ブレークスルー感染例で152.2と非感染例の1027.5より低くなっています。

簡単にいえば、ワクチン接種をしても抗体価が上がらない人は、その後感染する可能性があるようです。こういった免疫応答は個人差が大きく、生産される抗体の量も人によって異なることは当然です。

今回出たブレークスルー感染率の2.6%というのは十分低く、一旦感染した人が再感染してしまう確率と同じぐらいかもしれません。私は抗体価を測定しようという気はありませんが、この程度の感染率であれば、ワクチン接種の有効性は十分と言えるような気がします。


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