ごっとさんのブログ

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日本の死亡率2021年は前年比増加

2023-09-15 10:38:05 | 健康・医療
国立がん研究センターの研究グループが、新型コロナの感染が拡大した2021年は、日本人全体の死亡率が前年と比べ2.2%増えたと発表しました。

当時は新型コロナの死者数は、おかしな集計方法を取っていました。どんな死因であってもコロナが陽性であれば、コロナ死者数と計測していたようです。

知り合いの医師によれば、コロナの感染者が交通事故で死亡してもコロナ死者としてカウントすると言っていましたが、本当かどうか怪しいですが政府としてはコロナの自粛を徹底させるため、コロナの死亡率を高く見せかける必要があったのかもしれません。

ただ基礎疾患のある高齢者などが、コロナの感染をきっかけとして亡くなることは多かったようですので、なかなか難しい判断ではあったようです。

死亡率の記事では、増加したのは東日本大震災のあった2011年以来10年ぶりとのことでした。研究グループは、厚生労働省が公表する人口動態統計の死亡データをもとに、主要な死因別の死亡率について1995〜2021年の推移を調べました。

高齢者の方が一般的に死亡リスクは高くなるため、死亡率は各年の人口構成が揃えられています。2021年の前年比2.2%増を性別で見ると、男性が2.01%増、女性が2.2%増と差はありませんでした。

死亡率は生活習慣病の改善や医学の進歩によって長期的には減少傾向でしたが、2011年の1.4%増に続いての増加となりました。2021年は、新型コロナの感染者が149万人で、前年の23万人から大幅に増え、死因別の死亡率にも影響が見られました。

新型コロナが前年比380%増で、老衰が9.3%増、心疾患が1.4%増で、これらが死亡率を引き上げの主要因となっているようです。コロナ禍で高齢者の衰弱が進んだほか、診療が制限されたことも影響したとみられます。

一方ガンによる死亡率は0.6%減で、これまでの減少傾向を維持しています。こういった死亡率の話になると、今回のように年齢調整後の数値がよく使われます。

確かに高齢者が増加すれば死亡率も増えてしまいますが、それをもし増えなかったとしたらという数値を出す意味があるのでしょうか。例えば肺ガンの死亡率は年々上昇していますが、年齢調整をすると減少しているというデータになります。

これを両方示して、増加原因は高齢化であるというのならば納得できますが、調整後のデータのみを示して肺ガンは減少しているというのはおかしいような気がします。

こういった統計のからくりを都合よく使って説明するのは、一種の詭弁のような気がしています。

我が家の「アサガオ」と青虫の話し

2023-09-14 10:32:50 | 自然
自宅の庭には大量のアサガオがあり、毎年小さな花を楽しみにしていました。

このアサガオは種を蒔いたりしているわけではなく、前の年に咲いた花がが実になりそれが庭に落ちたものが自然に発芽するものです。これは十数年前ぐらいに大輪のアサガオの種を蒔いた時から続いています。

当然年々先祖がえりをして、野生のアサガオになっていき、今では本当に小さな青や紫の花になっています。その代り繁殖力は雑草並みとなり、昨年は雨どいを伝って2階のベランダまで伸びていました。

このアサガオには植物として非常に面白い現象があります。私はあまりこまめに草取りをしませんので、雑草だらけになります。これを毎年7月ぐらいに便利屋さんに草取りをお願いしてきれいにしてもらいますが、その雑草がなくなった時に最初に芽を出すのがアサガオです。

なぜこんな現象が起きるか不思議ですが、植物学的には何らかの説明ができるのかもしれません。これは庭じゅうに出てきますが、目につくところには1.5メートルぐらいの支柱を立て、巻き付かせています。

さて1か月ほど前ですが、今年もアサガオの小さな花が咲き始めました。そしてよく見ると2センチほどの青虫がいました。実は私はこの青虫類が大嫌いで、触るどころか見るのも嫌なレベルです。

そこでかみさんに駆除するよう頼んだのですが、青虫でもかわいそうと放置することになりました。かみさんがこの青虫をグーグルアプリで写真に撮ったところ、「エビガラスズメガ」の幼虫であることが分かりました。

これを聞いて若干嫌な予感がしたのですが、その後わずか1週間ほどで茂みのようになっていたアサガオの葉がすべてなくなってしまいました。かみさんによればこの青虫は数匹おり、この時点で褐色の模様が付いたイモムシに成長していたようです。

この時点で茎だけになったアサガオからはいなくなっていましたが、庭じゅうに生えていたアサガオがすべてなくなり、すっきりした庭になっていました。

一番驚いたのは、庭の外の道の隙間からアサガオが芽を出し、数十センチになっていたものまで葉が完全に無くなっていました。門から5メートルぐらいあるのに、塀を登って行ったのか不思議な気がします。

もうサナギになっている時期ですが、1つも見つかっていません。なお茎(弦)だけになってしまったアサガオからは、色々なところから新芽が出始めましたが、もう9月ですので花が咲くことはないでしょう。

これで来年からは自然のアサガオを楽しむことはなくなってしまいました。以上がこの夏のアサガオと青虫の騒動でした。

幻覚剤で脳の損傷や発達障害を治療

2023-09-13 10:34:57 | 
不正薬物の代表のようにいわれている幻覚剤ですが、重度のうつ病や不安、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などを改善することが、臨床試験や様々な研究から分かってきました。

現在は多くの科学者たちが、脳への物理的損傷の他、脳の神経経路が原因で引き起こされるその他の病気に対しても、幻覚剤が効果を発揮するのかどうかを探っています。

幻覚剤とは意識を変容させる物質のことを指し、たとえばリゼルギン酸ジエチルアミド(LSD)、シロシビン(いわゆるマジックマッシュルーム)、メチレンジオキシメタンフェタミン(HDMA、エクスタシー)、メチルトリプタミン(DMT)、アヤワスカなどがそれにあたります。

幻覚剤が脳損傷にどう影響するかについて、これまでの研究の大半は幻覚剤を使って、脳が損傷を負った後のダメージを軽減する事、傷ついたニューロンに代わる新しいニューロンの誕生を促すことなどに焦点を当てていました。

たとえば2023年の研究では、幻覚剤を投与された実験動物が、幼いころにしか学ぶことができないと考えられていたスキルを、大人でも身につけられたことが示されています。

人間の脳は、特定のスキルを特定の発達段階までに学習するようになっています。その期間は「臨界期」といわれ、たとえば言語学習の臨界期は10代を過ぎると終わってしまうと考えられています。

こうした学習能力は脳卒中の治療にも関わり、脳に損傷を負った人は、脳内の多くのニューロンにダメージを受けます。発話や運動スキルの学習臨界期は、脳の損傷後に自然に再開され失われた能力の一部を取り戻すことができます。

しかしその期間は通常6か月以内に終わり、それ以後の改善は難しくなります。この研究では、特定の社会的スキルを欠いた成体のマウスにLSDやシロシビンなどの幻覚剤を投与し、ひとつの部屋では孤独に、また別の部屋では他のマウスたちと一緒に過ごさせました。

その後どちらの部屋で過ごすかを自由に選ばせたところ、幻覚剤を投与したマウスはほかのマウスがいた部屋の方を好むようになりました。

LSDのような幻覚剤が受容体に長く留まっていることにより、過剰な負荷にさらされたニューロンが、ある種のリセットボタンを押してしまうためと考えられます。その結果脳がより初期の発達段階に戻されるとしています。

このように幻覚剤によって、臨界期を過ぎた脳をリセットすることで、新たな学習が可能となりいろいろな精神疾患の治療が可能になるとしています。まだ実際の臨床試験は計画段階のようですが、これによって新しい脳の機能なども解明されつつあるようです。

加熱式タバコの「受動喫煙」が紙巻きタバコより有害説

2023-09-12 10:36:17 | 煙草
私は数年前から加熱式タバコを愛用しています。ホルダーや充電器を持ち歩くのがやや面倒ですが、慣れてしまえば全く問題はありません。

タバコ会社の宣伝を全面的に信じているわけではありませんが、私の場合は悩まされていた咳が完全に止まりましたので、大きなメリットを感じています。

「受動喫煙」の定義が分かりませんが、タバコは火をつけていますので、吸っていなくても煙が出ています。加熱式は単にタバコを加熱しているだけですので、副流煙的なものは全く出ず、受動喫煙はないのだと思っていました。

ところがタイトルのように加熱式タバコの受動喫煙の有害説が出ていました。現在加熱式タバコの愛用者が増加しているようですので、それを抑えるのが目的なのかもしれません。

加熱式タバコは現在、アイコス、グロー、ウイズ2などがあり、日本では2013年にブルームが発売されて以降、アイコスなどが追随し加熱式タバコのシェアが拡大しているようです。

加熱式タバコを製造する各タバコ会社は、発売当初から加熱式タバコの有害性の低減という「ステルス化」に躍起になってきました。しかし有害性が低くなっているという宣伝広告が、逆にステルス的に周囲の人間へ悪影響を及ぼしている可能性があります。

つまり加熱式タバコは有害性が低いと思い込んだ喫煙者が、禁煙されている場所で加熱式タバコを吸い、その結果周囲の人間に受動喫煙させるようなことが起きているとしています。

タバコの煙に含まれる有害物質は、一般的な基準よりはるかに多くなっています。例えばベンゼンは発がん性物質であり、再生不良性貧血など健康への悪影響を及ぼします。環境省の大気汚染基準によれば、ベンゼンの1年の測定平均値は3μg以下となっています。

紙巻きタバコ1本の副流煙には約300μgのベンゼンが含まれ、タバコ1本吸っただけでその空間が環境省が定める基準値の100倍に汚染されます。加熱式タバコの有害性が仮に1/10(90%減)になっていたとしても、ベンゼンの安全な数値を下回ることは全くできないことになります。

国立保健医療科学院などの研究グループが、紙巻きたばこ喫煙者(13名)、加熱式タバコ喫煙者(8名)、併用の喫煙者(11名)に協力してもらい、喫煙した際にどれくらいの有害物質にさらされるのか、またそれぞれの受動喫煙者も同様の数値を調べた研究によれば、総ニコチン代謝物は併用喫煙者で最も多く、紙巻きタバコと加熱式タバコで大きな違いはないと考えられました。

その他の結果を総合して、加熱式タバコでも受動喫煙者の暴露量が減ることはないと結論付けています。この結果はニコチンが同じように摂取できるように加熱式タバコは設定されていますので、総ニコチン代謝物が変わらないのは当然といえます。

このように加熱式タバコ叩きをしていても、禁煙者が増えるとも思えませんが、禁煙信奉者は加熱式タバコが増えることが気に食わないのでしょう。

インフルエンザの流行が続く異常事態

2023-09-11 10:36:31 | 時事
インフルエンザというと季節性といわれるように、冬に流行するものと思っていましたが、どうも今年はこの時期になっても流行が続いているようです。

厚生労働省の発表によると、定点医療機関から報告された最新1週間の季節性インフルエンザの患者数が、1医療機関当り「2.56人」となっています。これは「1人」を超すと「流行」とされ、昨年12月に流行入りしたあとこれまで一度も下回っていないようです。

厚生労働省は季節性インフルエンザの発生状況について、9月4日以降の週からは新シーズンとして集計します。流行が収束しないまま次のシーズンに突入するのは、現在の方法になった1999年以来初めてとしています。

国立感染症研究所によると、例年は11〜12月に流行が始まり、1〜3月にピークを迎え春には下火になっています。今シーズンは、新型コロナが発生して以来3年ぶりの流行期で、ピークは今年2月の「12.91人」でした。

最新の報告では、患者数が多いのは沖縄県の9.41人、宮崎県の4.95人、三重県4.42人、千葉県の4.20人と続いています。保育所や幼稚園、小中学校などからの報告では、休校、学年閉鎖、学級閉鎖となったのは計107施設となっています。

日本感染症学会インフルエンザ委員会は、流行が続いている背景として、3年間インフルエンザの流行が無かったことや、昨年のワクチン接種から時間がたったことで、1人が感染すると周囲に広がりやすい状況があると指摘しています。

また新型コロナの5類移行で、感染対策が緩んだことも要因としています。こういった異常事態といわれるような状況になると、いわゆる専門家があまり納得できないような理由を説明していますが、私はもっと単純な理由ではないかと思っています。

現在は5類になったコロナの感染者が増加しているといわれています。ただテレビなどのメディアは全く取り上げていません(これは意図的にいわば隠しているような気もします)ので、あまり問題になっていませんが、世間にはこのうわさが広がっています。

そうすると平常時(コロナ前など)であれば、若干の発熱や咳が出ても風邪だろうと市販の風邪薬などで対処して治っていたはずの人も、コロナであることを恐れ発熱外来などの医療機関に行くようになっているのではないでしょうか。

そうするとコロナも発見されますが、多くはインフルエンザが見つかることがありそうです。つまり平常時であってもこの程度のインフルエンザの患者はいても、病院に行かずに治っているのが、今年は病院に行って検査を受け発見されているという単純なことだと思っています。