私の知人にも腎不全から透析を受けている人がいますが、1日おきに5時間も透析を受けるというのは大変なようです。
現在透析を受けている人は31万人といわれていますが、そのうち腎臓移植を希望する人が1万2000人程度いるようです。しかし実際に腎臓移植は2021年で1773例と圧倒的にドナー不足になっています。
こういった実情を踏まえ、アメリカでは遺伝子改変をしたブタの腎臓移植の有効性を調べる実験が進んでいます。ニューヨーク大学の研究チームは、安全性を調べるために脳死した50代の男性に移植したと発表しました。
この研究チームによる脳死者へのブタの腎臓移植は3例目で、今回移植した腎臓は32日間拒絶反応を起こさずに良好に機能しており、これまでで最長としています。
発表によると移植手術が行われたのは7月14日で、同大学のランゴン病院で脳死が宣告された57歳の男性に、拒絶反応が起きないように遺伝子改変したブタの腎臓が移植されました。家族の同意のほか、病院の特別な倫理監督委員会の承認を得ていました。
脳死した男性は人工呼吸器がつけられて、心臓は動いている状態でした。ブタの腎臓が機能するかどうかを確かめるために、男性の体からは移植前に自身の腎臓が両方とも摘出されました。
人間とブタなど異なる種の間で腎臓移植をすると、通常「超急性拒絶」と呼ばれる反応が数分で起きます。今回の移植では超急性拒絶は起こらず、尿もすぐに出始めたとしています。
男性の身体は集中治療室で管理されていますが、32日経った時点でも腎機能を評価するクレアチニンの検査値は「最適な範囲」にあると説明しています。観察は9月中旬まで続けられる予定です。
研究チームは2021年9月に世界で初めて、遺伝子改変したブタの腎臓を脳死者に移植しました。1例目、2例目はいずれも54時間で観察を終えていました。
今回移植されたブタの腎臓が1か月以上にわたって拒絶反応なく機能したことが確認できたとして、研究チームはブタの臓器を人間への移植用に供給できるようになるための「最新の一歩」と評価しています。
ブタの臓器を移植するというと若干気持ち悪さはありますが、どこの臓器も絶対的なドナー不足という点からは、こういった研究も必要なのかもしれません。
現在透析を受けている人は31万人といわれていますが、そのうち腎臓移植を希望する人が1万2000人程度いるようです。しかし実際に腎臓移植は2021年で1773例と圧倒的にドナー不足になっています。
こういった実情を踏まえ、アメリカでは遺伝子改変をしたブタの腎臓移植の有効性を調べる実験が進んでいます。ニューヨーク大学の研究チームは、安全性を調べるために脳死した50代の男性に移植したと発表しました。
この研究チームによる脳死者へのブタの腎臓移植は3例目で、今回移植した腎臓は32日間拒絶反応を起こさずに良好に機能しており、これまでで最長としています。
発表によると移植手術が行われたのは7月14日で、同大学のランゴン病院で脳死が宣告された57歳の男性に、拒絶反応が起きないように遺伝子改変したブタの腎臓が移植されました。家族の同意のほか、病院の特別な倫理監督委員会の承認を得ていました。
脳死した男性は人工呼吸器がつけられて、心臓は動いている状態でした。ブタの腎臓が機能するかどうかを確かめるために、男性の体からは移植前に自身の腎臓が両方とも摘出されました。
人間とブタなど異なる種の間で腎臓移植をすると、通常「超急性拒絶」と呼ばれる反応が数分で起きます。今回の移植では超急性拒絶は起こらず、尿もすぐに出始めたとしています。
男性の身体は集中治療室で管理されていますが、32日経った時点でも腎機能を評価するクレアチニンの検査値は「最適な範囲」にあると説明しています。観察は9月中旬まで続けられる予定です。
研究チームは2021年9月に世界で初めて、遺伝子改変したブタの腎臓を脳死者に移植しました。1例目、2例目はいずれも54時間で観察を終えていました。
今回移植されたブタの腎臓が1か月以上にわたって拒絶反応なく機能したことが確認できたとして、研究チームはブタの臓器を人間への移植用に供給できるようになるための「最新の一歩」と評価しています。
ブタの臓器を移植するというと若干気持ち悪さはありますが、どこの臓器も絶対的なドナー不足という点からは、こういった研究も必要なのかもしれません。