喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

クリスマスの思い出 ~ゴスペル・コンサート~

2013-12-26 | ブログ
 クリスマスが終わった。
何か、もの寂しい気持ちと、正月へ向けてそわそわした気持ちとが入りまじる。

 今年のクリスマスに関して、いつもの年以上にいろいろなことがあった。
職場のハワイ出身の女性からのクリスマスカードとプレゼント。

 そして今回のことも思い出に残るもの。
 12月23日、前日松山で泊まり、帰りにショッピングモール「エミフル・松前」にたまたま立ち寄った。
入り口を入ると、コンサートイベントのリハーサルをしていた。
エスカレーターに乗り2階へ上っていく。

 すると1階の客席から手を振る人がいた。
いとこの真由美さん。
 そしてその近くからもう一人、手を振っている。
何と23年前の野村中学校勤務時代の教え子、佐藤めぐみさん。
 ビックリして2人に手を振り返した。

 驚いたのは、私だけではなく2人も席の前後で顔を見合わせ
「えっ、どうして知っているの?」
「えー、どうしてあなたこそ」
「だって、いとこなんよ。」
「だって、教え子なんよ。」
と大騒ぎ。

 すごい勢いで2階に駆け上がって来て、
そのつながりに私たちは、驚きと笑いが止まらなかった。

 彼女たち2人は、ゴスペル聖歌隊「Rejoice」に所属していて、この後歌う予定。
めぐみさんとは、10年ぶりの再会。
フェイスブックでつながっていたので、その活動の様子は知っていて、
一度見てみたいとずっと思っていた。

 11時30分。いよいよスタート。
生で聞くのは初めてで、いきなりそのダイナミックな歌声と豊かな表情に圧倒された。

 

『ゴスペル(Gospel)とは、
God Spell → Good Spell(良い知らせ)が変化した言葉だと言われ、
日本語では、福音(=良い知らせ)と訳される。
 17世紀に奴隷としてアメリカ大陸へ連行された、アフリカ人が、自由を剥奪され、救いを与える福音と出会い、
神に彼らの賛美をささげるようになったのがゴスペルの始まりだと言われている。』


 立派に成長した教え子の様子を、23年前の中学生の頃と重ね合わせながら見ていた。
面影を残しながら、すてきな女性になっていた。
 途中、何と涙をふく様子が見られた。
頬を流れ落ちるひと筋の涙。



「私は、ゴスペルによって自分らしさを取りもどしました。」
ということを言っていた彼女。
 これまでのいろいろな苦悩とそこから立ち上がれた喜びを思い出したのだろうか。
胸の内はわからないが、そんな彼女を思うと、がんばってきたんだなー、ともらい泣きしそうになった。




 ゴスペル。
まさに魂の歌。
    




                                    岬人(はなんちゅう)