kimitsuku独り言

日々の暮らしから感じたあれこれを
ひとりブツブツ独り言

紫式部と清少納言

2024年01月17日 | 日記

  

 新しいNHK大河ドラマ『光る君へ』

早くも視聴率が云々されているようですが、まだ始まったばかり。

もう少し様子を観てみましょう。

従来になくオープニングタイトルが優美かつ斬新で

否が応でも雅な平安絵巻への期待を高めさせてくれます。

今後の展開としては、紫式部・道長・清少納言などの

人間模様が描かれるのでしょうが

かなり自由度の高い、面白い解釈で進行するのでは‥と

期待しています。

     

                     紫式部 『新古今集』雑上・1499

めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に
雲がくれにし 夜半の月かな

ー現代語訳ー

せっかく久し振りに逢えたのに それが貴方だと分かるかどうかの

僅かな間に 慌ただしく帰ってしまわれた。

まるで雲間にさっと隠れてしまう 夜半の月のように。

                     

                                                              清少納言 『後拾遺集』雑・940

夜をこめて 鳥の空音は 謀るとも
よに逢坂の 関は許さじ

ー現代語訳ー

夜がまだ明けないうちに 鶏の鳴き真似をして人を騙そうとしても

この逢坂の関は決して許しませんよ。

             

恋多き平安男女の相聞歌は数々ありますが

Kimitsukuが最も好きなのは

      

                権中納言敦忠 『拾遺集』恋二・710

逢ひ見ての のちの心に くらぶれば
昔はものを 思はざりけり

ー現代語訳ー

恋しい人と逢瀬を遂げた後の 恋しい気持ちに比べたら

昔の想いなど 無いに等しいものだったのだなぁ。

コメント
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