新しいNHK大河ドラマ『光る君へ』
早くも視聴率が云々されているようですが、まだ始まったばかり。
もう少し様子を観てみましょう。
従来になくオープニングタイトルが優美かつ斬新で
否が応でも雅な平安絵巻への期待を高めさせてくれます。
今後の展開としては、紫式部・道長・清少納言などの
人間模様が描かれるのでしょうが
かなり自由度の高い、面白い解釈で進行するのでは‥と
期待しています。
- 紫式部 『新古今集』雑上・1499
めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に
雲がくれにし 夜半の月かな
ー現代語訳ー
せっかく久し振りに逢えたのに それが貴方だと分かるかどうかの
僅かな間に 慌ただしく帰ってしまわれた。
まるで雲間にさっと隠れてしまう 夜半の月のように。
- 清少納言 『後拾遺集』雑・940
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夜をこめて 鳥の空音は 謀るとも
よに逢坂の 関は許さじー現代語訳ー
夜がまだ明けないうちに 鶏の鳴き真似をして人を騙そうとしても
この逢坂の関は決して許しませんよ。
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恋多き平安男女の相聞歌は数々ありますが
Kimitsukuが最も好きなのは
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- 権中納言敦忠 『拾遺集』恋二・710
逢ひ見ての のちの心に くらぶれば
昔はものを 思はざりけりー現代語訳ー
恋しい人と逢瀬を遂げた後の 恋しい気持ちに比べたら
昔の想いなど 無いに等しいものだったのだなぁ。
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