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同じ日本人でありながら、一票の重みが5倍以上違いがあることに違憲判決が出ました。
最大5倍の「一票の格差」が生じた今年7月の参院選(選挙区)は憲法が定める平等原則に違反するとして、弁護士グループが選挙の無効を求めた2件の訴訟の判決が、17日の午前と午後に東京高裁で相次いで言い渡されました。
東京選挙区を対象にした午後の判決(南敏文裁判長)は「十数年にわたり投票価値が不平等な状態が積み重なり、国会の裁量権の限界を超えて違憲だ」と判断しました。ただし、選挙の無効請求は棄却しました。
住む地域によって一票に価値が違うのは民主主義とはいえません。
小選挙区制度になってからは、政治が乱暴になったと感じます。4割の得票で7割の議席を獲得し、しかも大量の「死票」(議席に結びつかない票)が発生する制度では、民意が反映しない分、政治が国民の声を聞かない政治に次第になっているのが今の国会の状況ではないでしょうか。
民意が正確に反映する「比例代表制選挙」をおこなっているスエーデンでは、投票率が90%を超え政治に対する関心が高いのは、国民が望む政策を掲げる政党や政治家を選ぼうとするからです。
政治に関心があるのは、25%の消費税を納める以上「納得できる政治」を監視しているのです。
スエーデンは「貧困を無くした国」です。日本は「貧困にあえぐ国」になっています。
どこに違いがあるかといえば、民意が反映する選挙制度と国民の政治に対する関心(投票率)に現れていると思います。