国民の年金の積立金を運用する「年金積立金管理運用独立行政法人」(GPIF)は昨日、今年4~6月期の3ヶ月の運用実績を発表しました。
それによると、5兆2342億円の損失だそうです。昨年も5兆円を超える損失だったと発表したばかりです。
これは、積立金の運用を株式に投資する割合を25%から50%へ増やしたことが原因です。つまり、株価を維持することでアベノミクスの失敗を隠すために使われたものです。
GPIFは、英国のEU離脱や円高を理由にしていますが、株価の運用が赤字につながったことは事実で、株の割合を元に戻せば損失は単純計算でも2.5兆円ですんでいるのです。
国民が必死に「老後の蓄え」として貯めたお金を大量に株投資というバクチみたいな運用をしているのは日本だけです。
国家公務員共済年金の運用は90%以上が国内債券で運用されています。
国家公務員の年金を支える公務員共済は、国民年金や厚生年金の赤字を尻目にチャッカリ安全運転で利益を上げているのです。
積立金に穴が出れば、確実にもらう年金が減らされるかかける年金が増えることになります。こんなバクチ運用のやり方は直ちに中止すべきです。
写真は、今朝の佐賀新聞です。