内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

あれこれの仕事に取り紛れつつも、最後は「心繋がり」ってことで、よろしくどうぞ

2017-09-30 23:12:08 | 雑感

 今日の記事は至極ぼんやりした内容です。
 午前四時起床。来年度施行カリキュラムの素案は今日が締切り。それを早く仕上げて送信しなくてはいけないという気持ちがこんなに早く目覚めさせたわけだが、ぜんぜんやる気にならない。だらだらとネットサーフィンで時間を無駄に過ごす(だったら寝てたほうがよかったじゃん)。
 午前七時からいつものプールで泳ぐ。でも、カリキュラムのことが気になって四十分程で早々に上がる。
 帰宅してすぐにカリキュラムの時間計算をエクセルで入力開始。一旦始めると、作業に集中できた。午前十時過ぎには作業完了。少し間を置いて、もう一度計算表を確認してから、統括責任者に送信する(やれやれ、これで数日間はこの仕事から解放される)。
 昼過ぎ、書店から入荷通知が届いた Didier Eribon, Michel Foucault, Flammarion, « Champs biographie », 2011 を自転車で取りに行く。この新版には、1991年版後の資料等豊富な情報が増補されている。フーコーを取り巻く知識人たちの、ちょっと週刊誌的な楽屋話も多々あり、興味深いと言えば言えるかもしれなが、私はなんか白けてしまった。
 ドゥルーズのコレージュ・ド・フランスへの立候補に激烈に反対した一人がピエール・アドで、そのことでアドとドゥルーズを推したピエール・ブルデューとの間に激しいやり取りがあったそうな。自分のコレージュ・ド・フランス教授の話が不首尾に終わった後、ドゥルーズはひどく落ち込んだんだとさ。アドはそののちデリダの立候補にも反対したとのこと。アド自身はフーコーの推薦でコレージュ・ド・フランスの教授になれたのだけれどね。
 夕方、来年出版されるベルクソン学会の論文集の原稿の最終チェックを行い、編集責任者に送信する。
 総領事館から、能楽に関する講座とアトリエの大学での実施プログラムについての問い合わせ。なかなか日程の調整がつかない。11月実施は無理そう。講師の先生と直接メールでやりとりして再調整。来年に延期になるかも。
 11月初めに、イナルコとパリ第一大学でENOJPの第三回国際学会があり、初日の大森荘蔵のパネルでは発表者の一人で、最終日三日目は比較哲学をめぐるパネルの司会者になっている。発表のタイトルは、「心はどこにあるか」とした。その内容もだいたい固まっている。
 夕食後、それにすこし膨らみをもたせるために、参照する本を本棚から引っ張り出して眺めていた。大森荘蔵『物と心』(ちくま学芸文庫)、野矢茂樹『心と他者』(中公文庫)、唐木順三『日本人の心の歴史』(ちくま学芸文庫)、三木成夫『内臓とこころ』(河出文庫)など。まあ、「心繋がり」ってことですね。