今朝、フェイスブックを開いて、ちょっとぎょっとすることがありました。既にお亡くなりになっている方の誕生日を知らせるメッセージが「お知らせ」欄に届いていたのです。
その方には生前何度かお目にかかったこともあり、フェイスブック上の「友達」にも十年ほど前からなっていたと記憶しています。しかし、誕生日を知らせるメッセージがその方のご生前に届いたことはありませんでした。確か三、四年前にお亡くなりなっており、その逝去のお知らせはまったく別のつてから届いて知っておりました。それが今になってなぜ、とちょっと気味悪くなりました。
SNSやブログのアカウントなど、親族あるいは身近な人あるいは弁護士などに万が一のときの処理をあらかじめ依頼し、本人に代わってアクセスできるようにしておけば、本人没後にアカウント閉鎖の手続きができますが、そのような準備を生前にしておかず、暗証コードその他アクセスに必要なデータを誰も知らなければ、亡くなった当人以外はアカウントにアクセスできません。
暗証コード解読アプリケーションを使って調べることもできるでしょうが、コードが複雑で手掛かりも乏しければ、解読に何年もかかってしまうでしょうから、社会的な影響が大きい等の特別な理由がないかぎり、そこまでの手続きを踏むこともなく、そのまま放置されてしまっている場合のほうが圧倒的に多いのだろうと推測します。
私のブログなど、その内容が人畜無害ですから、そのまま放置されても世間にご迷惑をお掛けすることもないでしょうし、墓の下で臍を噛むこともないだろうと思いますが、本人の没後も閲覧可能な「幽霊アカウント」が増えていく一方であることは間違いなく、それがどのようなインパクトを社会にもたらすのかは、この手のことにからっきし無知な私には見当もつきません。
ただ、こういったことにめっぽう詳しくてかつ悪意ある輩が不正に他人のアカウントに侵入してそれを悪用するなんていうことは、アカウントの管理者が生きていても発生することですから、ましてや管理者が亡くなっていれば、まさに「死人に口なし」なわけで、私には想像もつかない悪事に利用されてしまうかも知れないと急に不安になったりもした今日一日なのでありました。