1300冊も発売されました「二胡の救急箱」ですが増刷しないことになりました。
二胡の救急箱を増刷するべく、編集の五十嵐さん(家庭画報の編集長をされていた方です)そして印刷やさん、それからネオちゃんと4名で集まり、二胡の救急箱の中の言葉の分かりにくい部分などの検討会を開いたのです。
話が進んでいくうちに、流石に若いネオちゃんですから「動画などの方が分かりやすいこともあるのですよ!」という意見も出てきました。
「千斤の巻き方なども、あれは動画の方が分かりやすいのでは?」とネオちゃん
「いや!それならもう色々ユーチューブなどに出ているのでは?」と私
「色々見たのですが、あれでは二胡の救急箱に書いてあるような、千斤の位置と巾などは皆さんに分かるようになっていないです。なぜこの位置ならこの巾なのか、あるいはなぜこの巻き方が良いのかは分かりません。光舜堂に楽器を持ってこられる方でご自身で千斤を巻いたのも殆どやりなおしなっていますし。もっと分かりやすいのが出来ないですかね?」
このあたりから、だんだん話が本の増刷というところから逸れてしまって、寧ろ次に何をするという方向へ、、、、
今時代はAI。
良いのか悪いのか?むしろ友達などよりAIが大切!と言い切ってしまう若者もいるとのことですね。因みに、AIに二胡の蛇皮の事聞いたら、答えはなかったです。
紙の本などこれからは消えてしまうのかもしれません。
今私たちの世代が生きているからこそ紙の本はまだ読まれていますが、若者たちはすっかりユーチューブ。
二胡も音楽を聴くだけでしたら、あるいは作曲でも、すっかりコンピューターで何とかなるようですし、その内3歳から始めて20年練習してヴァイオリンのプロなど目指さないのかもしれなくなりますね。
なにしろ、毎日8時間は練習しなければ、二胡のプロにはなれないし、ヴァイオリンのプロなど更に没頭しています。
音楽をコンピューターで、というような時代になりつつあるのですね。
でも、爺である私は、ライヴの演奏の良さは無くならないのではないか?むしろそのように気軽にスマホで音楽を楽しめる時代でも、ライヴのあの音の響きは体感できません。
あの楽しさも体感できないのです。
だからこそ、楽器の演奏の楽しさも無くならない、いや無くなって欲しくはないのです。
と、話が飛んでしまいました。
時代が変わりつつあります。
そこで、編集の五十嵐さんなどとも相談しながら、次の「二胡の救急箱」のスタイルを考えようという事になってしまいました。
もしかしたら、「二胡の救急箱」の増刷をご希望の方もいらしたかもしれません。
大変申し訳ないのですが、その時には、お友達に借りていただくか、あるいは光舜堂へご連絡いただければ、お知りになりたいことをご連絡いただければ、必要なページをコピーして送ります。
多分、時代に先駆けるのが大好きだったほぉさんも、これには賛成してくれることと思います。
「二胡の救急箱」お持ちの方は大切にしてください。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ
なれていない方にはバイブルになるような本だと思っています。
ネットには確かに様々な情報がありますし、動画の方が見やすいというところもあります。
が、書籍には書籍の良さがあります。著者や編集者が一貫した方針で体系的に説明しているところです。
ネットの動画はバラバラな情報が散在しているという感じです。
良い本を作って下さったことを感謝いたします。ありがとうございます。
この本はほぉさんの思いも沢山詰まっています。
しかし、更に発展型もありうるかなという思いもあります。
確かにネットでいろいろ調べられはしますが、その部分だけというのも多いですね。
本には思いというのも、志というのも載せられますね。
出来たら、お友達にも見せてあげてください。
拙ブログに書いてます料理編、手短かに!は動画なんだと思います。
が、そんなんは既にたくさんあります。やり方だけが広まり、出来る気になり、しかし魂が伴わないかもしれない。
再生回数増やして利益上げるのが最重要なユーチューバーとは何の為にか❓が違います。
文章読んで理解して他に応用する。
写真で既にかなり助けになっている。
たぶん西野さんの御本もそう、ネオちゃんの今風意見を否定はしませんが、簡単便利ばかりには抗いたい、いや、 抗わないで若者に迎合ばかりでは、きっと良くはありません。
音楽も料理も写真も、How toの種明かしばかりがウケる現代、修行と探究の薦めは結局は近道と信じています。
売れる、ばかりが正義では無い、と信じていますが旧い、んでしょうね。
バランス良く、は心掛けておりますが、、、。
ベルリンは盛夏は休憩、肌寒いくらいです。
これから夏本番な東京、どうぞご自愛ください。
この本は、絵も沢山入って絵本にしようということで作り上げたものです。
ですからこのままでも良いとは思うのですが。
そして二胡業界の問題も少し、というかかなり大幅にあるのです。
二胡の世界はいまだに、かの国の先生方中心に動いています。またそのかの国の先生方が正しいとする二胡愛好家も沢山います。
最近でこそ、私の作った二胡が日本人の演奏家に使われるようになってきまして、「あんなものは二胡ではない」と露骨に批判はされていませんが、中国で二胡造りを勉強した訳でもないのに、と批判する方も多くいます。
そんな演奏家や楽器屋さんが販売した二胡の何とお粗末なことか、ヴァイオリン系の方達が見たらびっくりするようなものが沢山出回っています。
それでも、ワシントン条約というものがありなかなかに皆さん自由に良い楽器を仕入れられないこともありますし、また教室にその先生が販売した二胡でないものを持っていくなど、とてもできない状況もあるのです。
そして単に民族楽器として発達してきただけで、楽器の調整など、というものも私が初めて日本の二胡弾きさんの中に持ち込んだような状態です。そんな二胡業界に、少なくとも1300人くらいの方がこの本の良さを認めてもらえるようにはなりました。
私のブログなど、ほとんど画像というのも無くかなりマニアックに二胡の事だけを科13年書き続けてきまして、最近ようやっと日々800名様ほどがこのブログを読んでくれるようにもなってきました。二胡の救急箱単に増刷という事ではなく、次に向けて第二弾を考えているのです。
二胡の世界に楽器の調整を完全に定着させるべく何らかの形の本を考えています。
年間200冊以上の本を読む本大好き人間ですから、そして決して電子書籍を買わない私ですが、何か良い形が考えられないかと今考えているところです。
多分、ヴァイオリン系の人たちにも光舜松脂を受け入れない人も沢山いると思います。
いくら素晴らしくとも受け入れたくない演奏家もいるでしょう。あるいは分からない人も。
二胡の世界はやっと少しだけかの国の権威に媚びない人も出て来つつあるのです。その人たちは光舜松脂の25をとても評価してくれる人たちでもあります。
光舜松脂を一緒に作りだしてきた次世代を担うネオちゃんもいますので。私の大好きな二胡のために、純粋に二胡の音色を楽しむ日おっ達のために、次に向けてが今やるべきことだと考えています。
これから日本は厚さが本番になると思います、朝7時半から18時くらいまで日々二胡の修理に追われる毎日です。お気遣いありがとうございます。
人は多様だから仕方ないはあります。ほんとにわからない人もいらっしゃるんでしょう。私からしたら光舜松脂を使わないは大損‼️ですが。
御本はきっとお考えになってらっしゃる形が実現するんでしょうね。
来春は垣内兄妹と三重奏を聴いていただきます。ベルリンで3回リハーサルしましたが幸せでした。
秋にお会い出来るのを楽しみにしております。