二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

まだまだ進化する「光舜松脂発売製造発売所」

2024-07-11 11:39:02 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
これ、コントラバスのテールピースですね。

厚いですね!
ヴァイオリンなら指板が四枚とれます。
二胡の胴に作れば、約1台半分の板になります。今では100万円近くで発売されている小葉紫檀ですと、まあ、相当な金額になりますね。
もったいないなーーーーとは思いますが。
有りすぎるほどの事情もあり、ちょっと作る事になりました。
これ楽器としてはかなり重要な部分で音色も響きも相当変わると言われました。
昨日クロサワ楽器店さんの新宿本店に行ってきました。
,テールピースの採寸と、そして勿論光舜松脂の納品と、今後の展開のために新しいコントラバス専用の松脂を試してもらいに行ったのです。
これはコントラバスの松脂です、少し温めて引っ張るとこのように糸を引くぐらいに伸びます。
まるで飴のようです。
確かに、このくらいの引っかける力がないと、5弦のコントラバスの最低音はならないと言われます。
金属が巻いてある弦ですから普通のヴァイオリン用のさらさらした松脂では引っかけきれないのですね。
この引っかける、引っ掛かりこれは以前から書いていますように擦弦楽器の弦が金属巻に変わってから重要視してきたことです。
松脂はそうでなくとも摩擦力があります。
普通に販売されている相当純度を上げた写真の光沢紙も手で触るとべたつきますね。
更に純度が上がった天然熟成の松脂でも汗っぽい手で触るとべたつきはあるのです。
天然熟成の松脂はにはその粒子が小さいことで互いに結びつきそのお陰で摩擦力が発生するのでしょう。べたつきで引っかけているのではないのです。

ただそのくらいの力だとコントラバスの太い弦は鳴らせない、ならばべたべたの物で引っかければという発想でこのような松脂が出来たのでしょうね。
確かに引っ掛かりはします。

お陰で、鳴らない楽器になります。
近くで聞くと弦が沢山横に振動するのでいかにも大きな音がするのですが、遠くまでは飛ばないです。
楽器全体の振動を起こすようには弦が振動しないですから。
まあ音楽的には素人の私がとやかく言う事ではありませんが、楽器が振動すると言いうのは分かってはいるつもりです。
そこで今回さらに新しく光舜松脂としては相当グリップ力のあるものを作って持っていきました。
これは柔らかい松脂の上に乗せる専用の松脂です。
けしてヴァイオリン、あるいはヴァイオリン系の松脂を使っている方には使ってほしくないのです。
クロサワ楽器店さんで試してみたところ 柔らかい松脂の上に乗せて、目の前でもかなり音は大きくなり、遠鳴りははるかに良く鳴ったと感じています。
暫くクロサワ楽器店さんの担当の方に弾きこんでもらって、からの発売になります。
いままでの「B]はかなり明るい音色ですが、これは案とも言えない重厚感のある音になります。オーケストラの重低音には良いのではと、お話でした。
そのクロサワ楽器店さんの御担当のお二人が大変良く光舜松脂の事を考えていただいていて、「名前を何とかしてほしい、イメージがわかない」
仰せごもっとも、現在の名前は製作上私たちが分かりやすい名前になっています。
Kだ、Hだといってもイメージはわかないですよね。
その辺は今後変えていきます。そして、
この刻印ですが、
今後はこのように炭色をいれていくことになりました。
大分分かりやすくなりましたね。
また、名前も、、、今考え中です。(ほぉさんがいると良いアイデアが出たのですが、何しろ光舜堂の商品の名前はみんなほぉさんが考えたのですから)
と、それはともかく、
テールピース作りも面白いですね。出来上がったらクロサワ楽器店さんで販売してもらうかな、、などとも考えています。
なにしろ小葉紫檀やブラジリアンローズという超貴重材ですし、楽器の性能としてはもうすでに定評のある材料ですから。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ



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