よく言われるのに、遠鳴りのする楽器というのがあります。
ヴァイオリンは、100人以上の収容人数の会場いっぱいに音が広がる物があるとも言われます。
手元で、あるいは耳元では、かなり大きくなっている楽器でも、遠くまで音の届かない楽器もあります。
これは私の経験範囲ですが、ヴァイオリンでも、三味線出も、二胡でも、まれに遠くまで音が届く楽器と言うのはあります。
その特徴を挙げておきますと、
棹が良く振動する楽器。
ヴァイオリンで言いますと、ネックが良く振動して、左手にビシビシ弦の振動が伝わるような楽器。
そして、裏板がとても緻密な材で出来ている楽器。(ヴァイオリンの場合はほとんど材料が裏板はカエデと決まっています)
三味線の場合やはり、コウキ、(インドの小葉紫檀)は音が抜けてきます。
音は甘いですが、それほど大きな音が手元で響くわけではありませんが、ボリューム落ちしないで遠くまで音は届きます。
1000人収容する大きなホールでも、人が埋まらない限り、どんな楽器でもそこそこは音は広がっていきます。
ところが聴衆が席を埋めたとたんに音の遠くまで届かない楽器と遠鳴りする楽器の差が出てきます。
人の体や、衣装は音を吸ってしまうと言われます。
柔らかいですから振動を吸収してしまうのでしょう。
吸収されにくい音が特に飛ぶのかもしれません。
遠鳴りする楽器のもう一つの特徴は、材質です。
それが、インドの小葉紫檀(コウキ)ということになるのかもしれません。
コウキの特徴は、何しろ油分が多いことです。
それと繊維質が短く、二胡に使われる樹種の中では一番柔らかい質を持っています。
二胡の音色の特徴である倍音の多さ、駒かい様々な振動を含んでいます。
振動としては、祖の駒かな振動が空気による抵抗、あるいは人や衣装による吸収によって減っていきます。
複雑な振動が多いために二胡の音というのは遠くに飛びにくいです。
空気抵抗で目減りしやすいのでしょう。
楽器から音の振動は空気を震わせて音を伝えていくのです。
音そのものが耳に飛び込んでくるのではなく楽器が揺らした空気の振動が次々に伝わっていくという事です。
伝わりやすい振動が遠くへ飛ぶということになります。
下手をすると雑音と言われかねないのが、二胡の音色の特徴でもあります。
遠鳴りのする楽器をよく聴いてみると、生の音でもCDなどから聞こえてくる二胡の音色という感じがします。
生の二胡の音の、雑味というのが取れてしまっています。
ですからまさにこれこそ二胡の音という感じがしてくるのです。
また、100人くらいの二胡の合奏団の中に1台の高胡があるとその音が抜けて飛び出してきます。
ピッコロなどもそうですね、100人くらいのブラスバンドの中で1本のピッコロはあんなに小さいのに音が飛び出してきます。
自分で吹いているととてもじゃないがこの音のボリュームでは消えてしまうかな、などと心配いしながら吹いていても1本のピッコロは他の音の中を突き進んでいきます。
トライアングルもそうですね。みなとても倍音の少ない楽器なのです。
倍音の少ない音は抜けて遠くまで飛びます。
その雑味の元の倍音が二胡にしては比較的少なくなるのがインドの小葉紫檀の特徴ともいえるでしょう。
そのインドの小葉紫檀の胴にCDMを張ります。
音はさらに純化されます。
蛇皮による振動の雑味というのが取れてきますから、さらに音は遠くへ飛びます。
純粋に木の音色だけという感じに聴こえてきます。
先日鳴尾幻樂団のリハーサルで、、CDMの、{黒主}の音だけが際立って抜けてきたのにはとても驚きました。
どこまで育つのか、とても楽しみです。
ヴァイオリンは、100人以上の収容人数の会場いっぱいに音が広がる物があるとも言われます。
手元で、あるいは耳元では、かなり大きくなっている楽器でも、遠くまで音の届かない楽器もあります。
これは私の経験範囲ですが、ヴァイオリンでも、三味線出も、二胡でも、まれに遠くまで音が届く楽器と言うのはあります。
その特徴を挙げておきますと、
棹が良く振動する楽器。
ヴァイオリンで言いますと、ネックが良く振動して、左手にビシビシ弦の振動が伝わるような楽器。
そして、裏板がとても緻密な材で出来ている楽器。(ヴァイオリンの場合はほとんど材料が裏板はカエデと決まっています)
三味線の場合やはり、コウキ、(インドの小葉紫檀)は音が抜けてきます。
音は甘いですが、それほど大きな音が手元で響くわけではありませんが、ボリューム落ちしないで遠くまで音は届きます。
1000人収容する大きなホールでも、人が埋まらない限り、どんな楽器でもそこそこは音は広がっていきます。
ところが聴衆が席を埋めたとたんに音の遠くまで届かない楽器と遠鳴りする楽器の差が出てきます。
人の体や、衣装は音を吸ってしまうと言われます。
柔らかいですから振動を吸収してしまうのでしょう。
吸収されにくい音が特に飛ぶのかもしれません。
遠鳴りする楽器のもう一つの特徴は、材質です。
それが、インドの小葉紫檀(コウキ)ということになるのかもしれません。
コウキの特徴は、何しろ油分が多いことです。
それと繊維質が短く、二胡に使われる樹種の中では一番柔らかい質を持っています。
二胡の音色の特徴である倍音の多さ、駒かい様々な振動を含んでいます。
振動としては、祖の駒かな振動が空気による抵抗、あるいは人や衣装による吸収によって減っていきます。
複雑な振動が多いために二胡の音というのは遠くに飛びにくいです。
空気抵抗で目減りしやすいのでしょう。
楽器から音の振動は空気を震わせて音を伝えていくのです。
音そのものが耳に飛び込んでくるのではなく楽器が揺らした空気の振動が次々に伝わっていくという事です。
伝わりやすい振動が遠くへ飛ぶということになります。
下手をすると雑音と言われかねないのが、二胡の音色の特徴でもあります。
遠鳴りのする楽器をよく聴いてみると、生の音でもCDなどから聞こえてくる二胡の音色という感じがします。
生の二胡の音の、雑味というのが取れてしまっています。
ですからまさにこれこそ二胡の音という感じがしてくるのです。
また、100人くらいの二胡の合奏団の中に1台の高胡があるとその音が抜けて飛び出してきます。
ピッコロなどもそうですね、100人くらいのブラスバンドの中で1本のピッコロはあんなに小さいのに音が飛び出してきます。
自分で吹いているととてもじゃないがこの音のボリュームでは消えてしまうかな、などと心配いしながら吹いていても1本のピッコロは他の音の中を突き進んでいきます。
トライアングルもそうですね。みなとても倍音の少ない楽器なのです。
倍音の少ない音は抜けて遠くまで飛びます。
その雑味の元の倍音が二胡にしては比較的少なくなるのがインドの小葉紫檀の特徴ともいえるでしょう。
そのインドの小葉紫檀の胴にCDMを張ります。
音はさらに純化されます。
蛇皮による振動の雑味というのが取れてきますから、さらに音は遠くへ飛びます。
純粋に木の音色だけという感じに聴こえてきます。
先日鳴尾幻樂団のリハーサルで、、CDMの、{黒主}の音だけが際立って抜けてきたのにはとても驚きました。
どこまで育つのか、とても楽しみです。