二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

今年も1年ありがとうございました

2017-12-30 10:46:58 | ☆店主の鞄持日記 ほぉ舜堂

2017年、残すところ今日含め2日ですが、
光舜堂も色々な事がありました。

その最たる出来事は、
店主の紫檀アレルギーの悪化、ですかね?
今後は、今迄のようなハイペースでは紫檀の二胡は作れません。
また、お客様の紫檀の二胡の修理もしなくてはならないので、
その分の余力も必要ですから、無理は出来ません。
ゆっくり、身体を騙し騙しアレルギーと付き合っていくしかなさそうです。
幸いにして紫檀二胡の作りかけは結構あるので
仕上げる事さえ出来ればもう少し店頭には並べられますが、
その仕上げ、かなり命がけなので、あまりやらせたくはないですね。
ところが店主は、実直と言うか、生真面目と言うか、
そんな思いをして作っても、値上げする気が無いんですよね。。。
ワタクシだったら、付加価値を理由に価格を跳ね上げたいところですが、
本人、頑として譲りません。
その代わり、たぶん、本当にその目の前の胡に惚れ込んでくれた人にしか
渡さないつもりらしいです。
まぁ、良いんだか、悪いんだか(笑)

しかし人気のシャム柿や黒檀ではアレルギーは出ませんし、
なんと言っても欅のCDMが、来年ブレイクしそうな予感。。。
既にこの年末から続けてご注文が来始めております。
広いホールの後列席にも届くという響きを誇る黒檀や紫檀の西野二胡ですが、
一方、欅CDMの西野二胡はどこまでも優しい音色で、
「別にホールなんかで弾かなくてもいいし」という
”おうちにこ派”にはぴったりの音色なんですね。
今年は、そんな優しい音色の二胡が誕生した年でもありました。


各地での調整会では、多くの出会いや再会があり、
大人数の集中調整で店主はへとへとになりましたが、
それでも嬉し楽しい、とても充実した時間を過ごせました。
ただ、広島調整会計画中止の際は、
お申込みの方々に本当にご迷惑をおかけしてしまいました。
早めの中止決定でご迷惑をこれ以上大きくせずに済んだ事だけが救いですが、
企画主はその後全く連絡して来ず、楽器も光舜堂の鍵も返してくれません。
7月末で貸出期限の切れている六歌仙『業平』は、店主の私物では無く、
法人所有物なのをお忘れのようですね。。。
ご本人の良心に期待して、もうしばらく静観したいと思います。

今年はまた、
ごくごく普通の二胡弾きさんのお客様が増えた年でもありました。
店主が一番に、来ていただきたい、お持ちの楽器を良くしてあげたい、
と思っている方々です。
シンプルに二胡の音色に魅かれ、とりあえず楽器を手にしてみたけれど
先生のようには良い音が出せないのは何故かしら、私の腕が悪いのよね、
と思ってしまっているような方々の二胡を健全に鳴らしたい、
調整で良い音色になった二胡で、更に弾く事に喜びを感じて欲しい、
そう思って日々過ごしている店主にとって、最も歓迎すべき方々です。
「ああ、もうこれからは楽器のせいには出来ないわ!」
「ますます弾くのが楽しくなりました!」
そうおっしゃって嬉しそうに帰る方々の笑顔は何にも代え難く、
今年も多くのお客様からそんな喜びをいただきました。

また今年はずいぶんと沢山の、中国製の二胡の皮の張替えもしました。
或る方は古い二胡、或る方は買ったばかりの名人の銘入り、
保管が悪くカビたから、不良品で穴が開いていた、そろそろ寿命、
そんなに弾いていないのに緩んできた、
先生が選んでくれたけど。。。、
又は低音への改造、、、用途や理由は様々ですが、
依頼主の皆様が店主を信頼して任せて下さった二胡には
皮を剥がしたタイミングで内部に手を入れ、
中国製でも西野二胡並みに高音まで出て良く鳴るように作り替え、
張替え後の変化やその後の育ちっぷりにもご好評いただいております。

そんなわけで、店主の技術の高さもクチコミで広がり、
より複雑な修理品が持ち込まれたり、
随分と遠くからのご来店も頻繁になりました。
ふらりと店にお越しの方がとんでもなく遠くにお住まいで驚いた事は
今年は特に度々ありました。
しかし、遠くの皆さんが簡単に来られるわけでもなく、
まだまだ調整は一般的ではありません。
お問合せで伺う限りの症状は「調整だけで直りそうだな」と思っても、
対面して弾き癖などを確認しながらでないと解決できないような場合、
ご来店いただけないとお力になれず、本当に残念です。
いっそのこと頭でもへし折って送って下されば
修理後調整として最低限の事は出来るのに、と何度思ったことか。
それでも、音色の好みと言うのはデリケートな問題なので、
今後も、送りでの『調整だけ』というご依頼は受けられません。
もっとあちこちに出張調整会で行かれると良いですが、
二胡界に調整というのはまだまだ定着せず、
光舜堂のやっている事は、本当の意味で理解されるまでには、
まだあと50年くらいかかるのだろうと本気で思っています。
その時には光舜堂はありませんが(笑)

だから、来年こそは、楽器の本を残そうと現在動いています。
光舜堂がこの先無くなった時の為に。
日本で楽器を作ったからこそ、日本に来た二胡達を修理したからこそ見えた
二胡という楽器のあれこれ。
”弾き方側”からではなく”楽器側”から見た、
二胡の良い状態と悪い状態、楽器としてベストに保つ方法など、
この日本という気候、環境、条件、制限の中で、
二胡という楽器が美しい音色で鳴る為に必要な事を、
店主が日本人の為に書いています。
計画としては出版はほぼ1年遅れているのですが、
ごく普通の一般愛好家の方々がこの1年でたくさん
修理や調整を託して下さったおかげで新たに見えて来た事は本当に多く、
勉強になり、参考になり、新たな発見に繋がり、
実は今年早まって出版しないでおいて良かったとさえ思っています。

そして忘れちゃいけない福音弓!
予想より長持ちしそうだという、良い意味で想定外だった特上品質のこの弓は、
まだまだご注文が止まりません!
現在かなりの人数の方々に完成をお待ちいただいておりますが、
店舗でのご注文、お渡しまで3ヵ月は確実にかかります。
ワタクシ、ブログで、「二胡姫さんでの再発売は1月下旬頃、、」
と予告してしまいましたが、1月中は無里そうです。
おそらく2月下旬か、、、3月?4月?
二胡姫さんへもお問合せが結構来ているようなので頑張ります。



そんな2017年、

ご来店下さいました皆様、
来られなくても時々メッセージを下さいました方々、
各地での調整会場へお運び下さいました皆様、
遠方から大事な二胡の修理を託して下さいました皆様、
ブログを読んで下さいました皆様、
ありがとうございました。
外でもいろいろご協力下さいました方々、
本当にお世話になりました。
2018年もどうぞよろしくお願い致します!

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