修理入院でお客様の二胡をお預かりすると、
退院直前にキレイに全体を磨いてからお返しするのですが、
そんなときの磨き作業はたいていワタクシがしております。
通常は、作業で付いた指紋落としと、+アルファで
軽~く全体的に積年のくもりを拭き上げる程度なのですが、
中には松脂がガッツリこびりついているような二胡も時々あり、
そうなると磨き職人魂に火が付いてしまいまして、
ムキになって、細部は爪楊枝なんかも駆使してピカピカに磨き上げます。
さてそんな爪楊枝が大いに活躍するのが
胴にぐるっと施されてある2本ないし3本の溝の部分なのですが、
ワタクシ、この溝をずっと、単なる装飾だと思っておりました。
ところがですね、この溝には、
『胴割れ修理』で入院する胡達に多く共通する事柄があるのです。
それは、胴割れで入院する二胡には、
その溝に紐がかけて縛ってあるものが多いという事。
『頭の取れ修理』だけで入院したような胡達は、
最終組み立てまで胴にはノータッチである事がほとんどですが、
そんな二胡を退院直前に磨いていている最中に紐を発見した時、
胴をぐるっと、コンコンと順番にノックして音を確かめると、
ほぼ大体の”紐付き二胡”からカスタネット音がします。
カスタネット音、
つまり、胴割れを起こしている症状の音です。
その音がする時の二胡は、たとえ割れが肉眼で見えない状態であっても、
胴のどこかが健康ではありません。
巷には胴の溝に紐が縛っていない二胡もたくさんありますから
紐は必ずしも必要な物というわけでは無さそうです。
では弾くうちに悪くなってからの修理部品だったのか、と言えば、
しかし買ったばかりという新品でも紐付きの二胡は多いです。
安物に多いという事でもなく、高価な二胡にも付いています。
紐が無い物の方が付け忘れられているのか???
ですが、紐付きの二胡は胴割れをよく起こします。。。
胴割れの修理でお預かりした二胡に紐が付いていると、
紐を外したとたんに亀裂が広がったりします。
そんな亀裂部分を見てみると、
そもそもボンドがきちんと付いていなかったような痕跡の物が多いです。
「ありゃー、これはもう最初から割れ止めに縛る目的で紐を付けてたな」
と店主は言いながら直しています。
確かにあの溝は、割れた胴を締め上げる為に紐を巻きたかったら
紐を固定するのに非常に便利です。
最初からその目的だったとすれば、
「装飾を装いながらなんと機能的!」と感嘆するレベルです。
ですが、紐が市場に出回る全ての二胡に付いているわけではなく、
胴割れしやすい物にばかりに付いている、というこの現実は、
いったい何を意味するのでしょうか???
どなたかご存知ですか?
溝装飾が先か、紐の為のレール機能が先か???
もしもご自分の二胡の胴の溝に紐を発見した方は、
胴割れしていないかのチェックをお勧めします。
カスタネット音は聴き慣れないと判断しづらいかもしれませんが、
もし判ったら光舜堂にご相談下さい。
そしてたとえ今現在カスタネット音がしていなくても、
紐付きなら今後気を付けていた方が良いです。
また二胡を購入しようと楽器店へ行った時に、
良いなと思う二胡の溝に紐がかかっているのを運良く発見出来たら、
その商品には手を出さない方が無難です。
ただし、
紐をかけた上からワックスをかけて表面上は綺麗に仕上げ、
たやすく発見出来ない場合もたくさん在るのでご注意を。
紐は1本だけ片側の溝に巻いてある事が多いですが、
この割れ修理入院の二胡は2本の溝両方に紐がかけてありました!
退院直前にキレイに全体を磨いてからお返しするのですが、
そんなときの磨き作業はたいていワタクシがしております。
通常は、作業で付いた指紋落としと、+アルファで
軽~く全体的に積年のくもりを拭き上げる程度なのですが、
中には松脂がガッツリこびりついているような二胡も時々あり、
そうなると磨き職人魂に火が付いてしまいまして、
ムキになって、細部は爪楊枝なんかも駆使してピカピカに磨き上げます。
さてそんな爪楊枝が大いに活躍するのが
胴にぐるっと施されてある2本ないし3本の溝の部分なのですが、
ワタクシ、この溝をずっと、単なる装飾だと思っておりました。
ところがですね、この溝には、
『胴割れ修理』で入院する胡達に多く共通する事柄があるのです。
それは、胴割れで入院する二胡には、
その溝に紐がかけて縛ってあるものが多いという事。
『頭の取れ修理』だけで入院したような胡達は、
最終組み立てまで胴にはノータッチである事がほとんどですが、
そんな二胡を退院直前に磨いていている最中に紐を発見した時、
胴をぐるっと、コンコンと順番にノックして音を確かめると、
ほぼ大体の”紐付き二胡”からカスタネット音がします。
カスタネット音、
つまり、胴割れを起こしている症状の音です。
その音がする時の二胡は、たとえ割れが肉眼で見えない状態であっても、
胴のどこかが健康ではありません。
巷には胴の溝に紐が縛っていない二胡もたくさんありますから
紐は必ずしも必要な物というわけでは無さそうです。
では弾くうちに悪くなってからの修理部品だったのか、と言えば、
しかし買ったばかりという新品でも紐付きの二胡は多いです。
安物に多いという事でもなく、高価な二胡にも付いています。
紐が無い物の方が付け忘れられているのか???
ですが、紐付きの二胡は胴割れをよく起こします。。。
胴割れの修理でお預かりした二胡に紐が付いていると、
紐を外したとたんに亀裂が広がったりします。
そんな亀裂部分を見てみると、
そもそもボンドがきちんと付いていなかったような痕跡の物が多いです。
「ありゃー、これはもう最初から割れ止めに縛る目的で紐を付けてたな」
と店主は言いながら直しています。
確かにあの溝は、割れた胴を締め上げる為に紐を巻きたかったら
紐を固定するのに非常に便利です。
最初からその目的だったとすれば、
「装飾を装いながらなんと機能的!」と感嘆するレベルです。
ですが、紐が市場に出回る全ての二胡に付いているわけではなく、
胴割れしやすい物にばかりに付いている、というこの現実は、
いったい何を意味するのでしょうか???
どなたかご存知ですか?
溝装飾が先か、紐の為のレール機能が先か???
もしもご自分の二胡の胴の溝に紐を発見した方は、
胴割れしていないかのチェックをお勧めします。
カスタネット音は聴き慣れないと判断しづらいかもしれませんが、
もし判ったら光舜堂にご相談下さい。
そしてたとえ今現在カスタネット音がしていなくても、
紐付きなら今後気を付けていた方が良いです。
また二胡を購入しようと楽器店へ行った時に、
良いなと思う二胡の溝に紐がかかっているのを運良く発見出来たら、
その商品には手を出さない方が無難です。
ただし、
紐をかけた上からワックスをかけて表面上は綺麗に仕上げ、
たやすく発見出来ない場合もたくさん在るのでご注意を。
紐は1本だけ片側の溝に巻いてある事が多いですが、
この割れ修理入院の二胡は2本の溝両方に紐がかけてありました!
ちょうど仲間が集まったので、皆の楽器を見てみたのですが(某上海大手関連の製品が7台)、全てにヒモが巻かれていました。上からワックスしてありますね。
樹種や金額は様々です。
もしかしたら、このメーカーは予防的に巻くのでしょうかね。販売している「つ」 さんに聞いてみようかな。
そして、1台怪しい音がするものを発見してしまいましたので、またいずれ診断をお願いすると思います...。
この糸ポリエステルの強い糸です。台側で、瞬着で固定しています。
昔のものにはなかったのです。また、8角形にもないですね。私の知っている楽器は、中国本土以外で作られているものですが、中国の大手のメーカのものにも巻かれています。これは最近のことです。何のためかがわかりませんので、何とも言いようがないのです。どなたか知っていますかね??
私なりに考えてもおんきゅとは関係ないと思うのです。割れ止め??