フルール・ダンテルディ

管理人の日常から萌えまで、風の吹くまま気の向くまま

「デーモン聖典」最終回感想~~

2007年06月23日 | デーモン聖典関連


「いつか何百年、何千年先 赤龍がここに還ってきて 忍ちゃんの生まれかわりと会うの そんなの夢だよね 都合良すぎる夢だけど」

 え?違う?わし、これだったらまあまあ納得のエンディングよ。
 ・・・って、喝──ッ!えーい、また予想はずれた(少年に見えたのもなだったよ。んもー)し、ミカがこの次元を去ればりなの逆行は直るって、おいそれでいいわけ?!そりゃあんまり都合良すぎるだろう!?それにあっさりさりーと赤龍はK2に負けちゃって(しかもその場面はすっとばし)、K2と赤龍の力の差ってもなの「大好き」って言葉分でしょ。五千年と数千億年の経験の差とか、K2が半分地球の生命体という差は問題にならんのか・・・
 まあ、この結果というのはミカのセリフに尽きるよね。「地球の住民にとってこの奇跡の幸運。もなは小さな優しい幸せだけを望む普通の少女。その彼女が魔王の聖典となった事、この幸運を喜びたまえ」・・・忍の破滅願望に引きずられた赤龍が地球を壊そうとしたこととは正反対。そりゃー「健全な終わり方」つーか「前向きの未来でハッピーエンド」つったら、赤龍と忍のコンビじゃあかんでしょ(爆)基本的に樹さんは健全な思考の方だから!(闇己は死んでも魂はちゃんと七地たちの元に帰ってきたし!19は自殺(?)してムトー×フェリシアだし!──あ、ネイト×24はいいよねー破滅的な愛!!ツボです・・・──「獣王星」はけっこうアレでしたけど、最後は「ティズ」=希望で終わりでしたし。だけどあれは納得の終わり方だったな・・・。あ、1回カタストロフィがあったところが私のツボなのか(爆笑))私ゃ破滅願望強いので(爆)書くものもやおいのくせに好きあっていても別れちゃうわ、すぐ主人公か主要人物殺しちゃうわ、戦闘場面大好きだわ、しょーがねーもんなー
 結末はどうだろうと、少なくとも腐女子の喜ぶ終わり方にはなるわけないので(笑)いいんだけど、せ、せめて赤龍にちょっとはフォローがほしかったよ。死ぬとき何考えたかなー、忍のこと思いながら消滅したのかなーとか考えると、こっちが切なくて泣けてくるよ!!
 あと、これ伏線だろうと思っていたれなの死因&忍の高熱、説明ないままだったな・・・。れなは普通に病気で、忍は自家中毒か?それから忍の自覚のない破滅願望とか、この辺はもっと連載長ければ突っ込んでほしかった。ま、そんなことしてたら脳天気にりなとくっついてられないかそれにしてもなー、ぶつぶつ・・・(と、「輝夜姫」のときも「これ伏線だったろう」と怒った記憶が・・・
 ミカはマスターになっても「クソマジメな赤龍」と違ってマスターの義務なんか果たす気さらさらなさそうだよね(笑)(K2と赤龍のせいでねじれた空間を修復しただけでも大サービスだ)で、この次元から去っていって、れなの転生を待つっていったって、その前に確実に人類は滅びていそうだけどねあ、別に人類じゃなくてもいいのか。じゃ、別の次元の別の生命に生まれかわればOKだから、「滅びそうな地球の面倒なんか見る気ないね」と去っていったというわけで!
 彼がれなの過去を時空を超えて見てきたというのはイイ!いいですな!赤龍も忍がちーとも寄りつかなかった間、過去、現在を覗き見していたに違いない!でなけりゃこんなに離れてなんかいらんないよな!

 はー・・・。それにしてもなー。つくづく、忍って「情けないヤツ」(by香山さん)だよな・・・。いや、そんなところコミで好きなんですけど!(注。赤龍×忍という前提で、しかも私は常に攻目線。つまり赤龍目線で見てますから!女の目では見ていません。女目線から見たら・・・すまん、顔以外で好きなところない・・・←ひでぇ
 自分で妄想話を書いていて、最初そんなこと思っていなかったのにりなのセリフに出て来て、「そ、そういやそうだ・・・」と気づいたのは、結局忍の行動パターンって「逃げる」なんですよねー。だからりなを本気で直そうと思ったら、ちゃんとりなを調べなきゃいけないのに、そんな研究してる様子もなかったし(専門外だしな・・・)、南の島へ行った理由は書かれてないけど、りなが成長しないのでこれ以上人目のある中にいるのが難しいと思ったのか、ちょっと休養か知らないけど、あそこで逆行が再発したのに気づきながらそれでなんとかしようとしていた形跡もないし。最後はミカ頼み。(いや、どうしようもないっちゃないんですけど)・・・本当にりな、この男でいいのか?!・・・ま、りなは母性と包容力の塊のような女の子なので、こういうタイプでいいのかもしれないな・・・

 以上、腐女子視点の連載終了にあたっての感想(欲求不満・・・)でした。一少女マンガ読者、樹さんファンとしては、キャラもアイデアも展開も魅力的でおもしろいし、最後はちゃんとK2ともな、忍とりなでハッピーエンドで、良かったです。樹さんの作品は大好きです!次の作品ももちろんついて行きます!(が、今度は萌えの余地がないのがいい・・・気が休まらねぇ・・・←自業自得じゃ!!