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ホテルイタリア軒の一室。ほぼ埋まっていた。
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かって新潟の市街地には「掘割」が縦横に走り、生活物資を積んだ舟が柳のそよぐ水辺を行き交っていました。やがて、舟は車に、
堀は道路に変わり、暮らしは便利で快適になりmしたが、町は無機質で無表情にんり、新潟は大切な顔を失ってしまったのです。
21世紀、政令市になった新潟が目指す「田園交響都市」とは、町と在郷とが互いの役割を補完していた堀のある暮らしの頃、既に
完成していたのではないでしょうか。新たなる循環型社会を築き、世界一の環境都市に育んでいくために、私たちは「堀の町にいがた」
を創ります。 NPO法人掘割再生まちづくり新潟
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という団体のシンポでした。
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下町にほぼ完成した「早川堀通り」、完成に関わった関係者、古町60飲食街が参加し、つまみとお酒を楽しめる「古町花街ぶらり酒」の関係者がパネラーとして参加し、主催者がコーデイネーターとして話を盛り上げた。
フリーアナウンサーの上手な司会進行、コーヒータイムもあり、長時間に渡る講演会も退席者が出なかった。
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20年に及ぶ構想と中断、一度埋められた堀の復活がほとんど世界でも例がないこと。300回に及ぶ地元住民の声を大切にした勉強会を続けたこと。古町に暮らし、営業している誇り、横の連携の大切さ。自分の店にないおすすめの味、他店紹介が地域活性に結びつく不思議。
道路に昼寝する猫が居る早川堀。車線を減らしても交通の疎外とならないこと。地元住民の希望を極力取り入れて工事を進めたこと、
行政の方針に左右され、挫折も味わった事。多くのエピソードが聴衆の共感と笑いを誘った。
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良い会でした。
8月に開催を予定している「地域活性のシンポ」の準備に大いに参考となった。
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