小生は膝が悪い。変形性膝関節症という立派な病名を頂いている。整形外科もずいぶん通った。サプリも飲んでいる。少しは効果もあるが歩行は得意ではない。普段の行動は愛犬の散歩程度である。距離のある目的地に赴く時は自転車かバスとなる。自家用車はほぼ使わない。目も運動神経も衰えを自覚しているから。長らくお世話になった自転車の乗り換えをした。何度もタイヤを掃き潰すほど使っていた。常日頃お世話になっていた自転車屋さんに入れ替えの自転車をお世話してもらった。ひと月も経たないある日、カーちゃんから門牌が出ているよとの連絡。カーちゃんは普段から自転車で仕事をしている。仕事をしていて発見した。見つけた日が通夜式のある日だった。葬儀に参列するほどの関係ではないと思った。お見送り程度はしたい。と出棺の時刻を確認した。翌日の11時出棺。お見送りさせていただいた。後日、カーちゃんが仕事で主のいない店を訪ね死因を知った。トイレで倒れていた。だった。厳冬期に便秘をしていた。血圧があがり、死に至った様子。近所の内科医の診断後、葬儀となった由。事情がわかった。高齢者の入浴時の危険性はよく聞くが、寒いトイレでのふんばりもリスクがあるということ。少し教訓となった。今は最後の納車でしたよ。という遺品扱いの自転車を大切に使っています。
昨日は懐かしい味を再び味わった。万代地区にある万代市民会館。呼ばれていた研修会があった。少し早く出かけていた。自転車で駐輪場に駐輪した。会議まで時間があった。徒歩数分程度の処に久しく訪れていない洋食屋があることを思い出した。「グリルかんだ」という洋食屋だ。以前この店の常連だった。職場が近くにあったのだ。「盛り合わせ定食」を久しぶりで食した。デミグラスソースのかかった柔らかいハンバーグ、サクッと柔らかい薄切りのカツが一皿に盛られている。ライス、サラダ、味噌汁付。懐かしい経営者夫婦に会った。実は小生の出た高校の先輩だった。昔通った頃の話もできた。白いスカイラインに乗っていた頃、奥さんが子供をおんぶして働いていた頃の話もした。林家喜久三師匠が来ていた頃の話。40年以上もこの地で店を続けている。味も全く変わらない。店のレイアウトも変わらない。店の主人の頭髪が真っ白に、奥さんの笑顔と目を患った頃の話もできた。10年ぶりの会話。そこには10年が一瞬でタイムスリップした感がありました。