手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

講師・吉村睦人先生の歌(2018年1月)

2018年02月12日 | 講師の作品

新アララギ 2018年1月号より

父も母も長からずして世を終へぬ八十八歳目前にわが思ひゐる

米寿のあと一年置きて卒寿ありまだ世を卒する心算(つもり)無けれど

還暦の集ひに生きたき年言ひ合ひ九十五と言ひ厚かましと言はれき

国(くに)寿あり草(くさ)寿ありて櫛(くし)寿あるどれも生きてみたしと思ふ

白寿が二度あることに気付きたり八十九歳と九十九歳

夜の雲を照らし出だしゐし稲妻も遠ざかりつつ消えてしまへり

 


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