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俳句での出会い 別れ(その1)

2005-08-29 12:30:57 | Weblog


 俳号 宇佐美野仏 享年56歳  兄である。
 
 けまん咲き弥陀来迎を疑わず  野仏

このブログを立ち上げようと考えた理由の一つに野仏の句にもう一度
風を当てたいと思うところがあった。この時期のお風入れである。
私と3っつ違いの兄でこよなく仏像、寺社、古都を詠んだ。
田中茶能行門下では私のほうが先輩で、私とは全く句風が違う。
私が飯田龍太、石原八束が好きだと言えば、彼は鈴鹿野風呂、森澄雄と言う。
唯一、能村登四郎だけが共通であった。昭和55年から、姉との共同経営である
茶房(夜はスナック・・姉の部。)レッドポニーで句会を開くようになる。
当時千葉の新興住宅地 新松戸 不思議なことに主婦、ご隠居、青年と
10人ほどが集まっていた。後から知ったことだが、沖同人、帆船同人が
含まれていたのだ。その仲間の句などもこれから書き加えて行きたいと思う。
今思うと兄、弟としての思い出よりも俳句のライバルとしての兄への思いが強い。
俳句を始めて、句を通して兄が理解できたところもある。
平成15年4月25日 誰にも何も告げずに心不全で急遽した。無念。

        ころころ今日の俳句
      
        優曇華や誰に甘えし長電話


       ころころの独り言
 
        長男の代わりは出来ないけど、野仏の分まで詠むぞ!

    ころころのお気に入り

         虫鳴くや恋はこころの片隅に    竹久夢二              


コメント
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