「時」を詠む

2006-01-08 11:34:28 | Weblog
       冬林檎

 昨年末より目の異常、多少の改善はみられるものの時間はかかりそうです。
 ご心配をおかけして申し訳なく思っています 
 ブログのほうはお休みしながらものんびり進めていきますので、またご意見
 宜しくお願い致します。
 俳人ころころは今年も頑張って沢山詠んでいきますよ~


  今日も干す昨日の色の唐辛子   林 翔
 
  昨日寸前今日また寸前熟れ石榴  林 翔

  花あやめ昨日の恋はそれつきり  仙田洋子

  今日は今日昨日は昨日酔芙蓉   川口咲子

 いかがでしょうか?いろいろな昨日、今日の作品です。
 誰にでも来る時間をどのようにように詠むか、私の大いなる課題ですが
 ただ、句を鑑賞してみると、時間だけでは無さそうです。
 時間とともに空間が進行しています。
 つまり、「昨日」と「今日」との比較は時間の経過の叙述ではなく、「只今現在」
 の空間を切断するのに有効に機能しているということだと感じます。
 俳句表現における「昨日」は必ずしも厳密な意味での「昨日」ということに
 限らず、近い過去、遠い過去という意味をも持っているような気がします。
 前掲4句、男女の空間の違いがわかります。やはり女性の思い切りの良さは
 確かなようです。

 
   ころころの今日の俳句(*その日に詠んだ句を掲載します)

        大嚔せし鍼灸師恐るべし


  ころころのお気に入り(友人、先輩の佳句を紹介いたします)


        着膨れて優先席に浅く掛く 山本光子




 
コメント
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