( 神輿・夏祭り・深川富岡八幡)
春に行われる祭りは本来農耕の開始にあったての作神を迎えての
五穀豊穣、疫病悪霊を祓うもで、夏(秋)祭りは収穫祭といったところ。
東京の祭りは神田明神祭(五月)から始まり、浅草の三社祭(七月)そして
深川富岡八幡祭(八月)。本来舟祭り(漁師祭り)だったそうです
今日14日からはその例大祭、それも3年に一度の本祭りです文化四年
(1807)にはこの神輿行列を見に集まった群集の重みで永代橋が落ちて
多くの犠牲が出たために神輿渡御に禁止がでた時期もありました
近くに隠居していた紀伊国屋文左衛門の奉納の三基の神輿は関東大震災で
焼失し現在の一の宮神輿(本社神輿)は佐川急便の会長、佐川清氏からの
奉納(平成三年)4.5tでこの初担ぎには三千人の担ぎ手がでたそうですが
あまりにも大きく重いためにこれ以後は境内に展示されるだけになっています
辰巳芸者が神輿、担ぎ手に水をかけるので水掛祭りとも呼ばれています
今では町内のいたるところで氏子が水を掛けて囃します
17日(日曜日)五十四ヶ町の神輿が本社前に勢ぞろい、これを見るだけでも
堪能できます。
腕組んで神輿につづく街の衆 深見けん二
お神輿の渡るを見るや爪立ちて 芥川龍之介
****** 終戦記念の日 *****
生きのこり黒き句集や終戦日 沢木欣一
夫婦老い涙見せ合ふ終戦日 殿村菟絲子
原爆忌、終戦記念日など、昭和25年生まれのころころの実体験に
無く、どう詠んでよいのかいつも迷うこととなり
いいかげんな感慨は却って嘘の句づくりになってしまう
終戦から63年、こうして俳句を楽しんでいられることを感謝するほかない